ウォーキング・デッド ブログ

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大好きなドラマThe Walking Ded をシーズン1からあらすじ・感想を書いています。※ネタバレあり

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【ウォーキング・デッド シーズン8】6話「分かれ道」 ストーリー・感想

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The Walking Dead(ウォーキング・デッド)

 

 

1話ごとのあらすじや感想を書いていきます。

※ネタバレあります。

 

前回のエピソードはこちら

kaigaidorama.hatenablog.jp

 

  《Hulu》ウォーキングデットページはこちら

 

 

シーズン8 エピソード6

題:分かれ道(The King The Widow and Rick)

 

 

 

ダリルと別れて徒歩で目的地に向かっているリックは、道端に放置されていた壊れた電子レンジを開け、何かの紙を取り出した。そしてその髪を見ながらまたどこかへ向かう。

 

 

王国ではなくなった者を慈しむ中、キャロルは銃の手入れをしていた。

 

 

計画に加わった者それぞれの伝達手段は手紙だ。メモを渡しお互いに報告し合う。リックが電子レンジから手に入れた紙もその計画の一部だった。

その手紙には制圧したが複雑な状況下のヒルトップの事や、王国が敗れ生き延びた者が、エゼキエルとジェリー、キャロルの3人しかいない事などが書かれていた。

そしてリックからの手紙にはこう書かれていた。

"予想以上に恐ろしい戦いだ。だが続けなければ。サシャが身を捧げ、さらに多くの者が犠牲になってしまった。彼らのためにも戦い抜く。計画通りに進め、次の段階に入る。あそこへ向かう。聖域は包囲されてる。閉じ込められ、物資は途絶える。奴らは刻刻と力を奪われていく。周囲は監視している。ドアが開いたら撃つ。さがドアが開いた時は問題がある証拠だ。2日後に聖域に集結し終わらせる。完全勝利だ。今までも戦ってきた。一歩ずつ戦いを重ね今この時に至った。俺たちは導かれ、築いてきた。共に戦い、ここまで来た。もう少しだ。これを最後の戦いにする"

 

 

 

 

裸に赤いエプロンという不思議な恰好で何かのオブジェのような者を作っているのはジェイディス。ゴミの中に住み、一度リック達を裏切りニーガン側へとついたコミュニティだ。

そのゴミ山のアジトの門を何者かが叩いた。リーダーのジェイディスは部下に門を開けるように指示した。

 

 

 

 

ヒルトップでは壁の外で壁にもたれるように降伏した敵が座り込んでいた。ジーザスは1人1人に生のカブを配る。捕虜たちはそれをかじった。しかし、その中のロン毛の男だけは「いらねぇ」と拒否した。しかしジーザスは何も言わずにジャガイモをその男に渡した。

ジーザスが食料を分け与えたのを見たマギーはジーザスを呼び止め「私たちの食料よ」と言うが、ジーザスは食べきれないほどの食料が貯蔵庫にあると反論する。マギーは今は余裕があってもいつ何があるか分からず、住人が困ると意見を言うと、それに乗っかるようにグレゴリーが「まったく。いい加減にしろ。必要なのは絞首台だ。そうだろう?弾を節約できるしな。みんなそう思ってる」とマギーに同意を求めた。

そんなグレゴリーを、マギーは「中に入ってて。今すぐ」と相手にしない。イーニッドがグレゴリーを連れて中に行こうとすると、グレゴリーは「私が正しい」と捨て台詞をはいて中へと入っていた。

 

マギーはジーザスに「手を煩わせないで」と警告すると、ジーザスは「本気で絞首台を?」と質問した。マギーは「どんな選択肢も考慮する」と答えた。ジーザスは驚き「何のための戦いだ?」と聞くがマギーは「分かるでしょう」としか答えない。しかしジーザスは「そう思ったから連れてきた」と言うと「終わらせるためよ。ニーガンを」と歯を食いしばりながらマギーが答える。「終わらせる。だが戦いの犠牲をムダにしてはならない」とジーザスが言うと、マギーは何も言わず立ち去った。

 

 

 

 

キャロルはエゼキエルの部屋へと向かっていた。エゼキエルに家の前で門番をするジェリーは「王は誰とも会わない」と言うが、キャロルは無視して「エゼキエル」と名前を呼びながらノックした。「リックと会う約束よ。出てきて。戦える者を集めるの」ともう一度ノックするが応答はない。ジェリーは「去れと言われた。仕えなくていいと。だがここにいる」と言うと、キャロルは立ち去った。

 

その様子を見ていたのはまだ幼いヘンリーだった。「僕が行く。戦う」と言いだしたヘンリーに、キャロルは早歩きで歩きながら「ダメよ。ついてこないで」と冷たく言うと、歩いて行ってしまった。ヘンリーは立ち止まり、キャロルの後ろ姿を見ていた。

 

 

 

門が開き、ゴミの山の開かれた場所には円になるようにゴミの住人達が取り囲む中央に通されたのは、リック。リックの向かいにリーダーのジェイディスがやってきて1人か聞いた。1人だと答えるリックに、前回自分はリックを撃ったと言うジェイディス。リックはかすり傷だと答えた。ジェイディスが「なぜ来たの?」と単刀直入に聞くと、リックは一度裏切られたジェイディスに「前と同じだ。取引しよう」と持ち掛けた。リックを信じられないジェイディスはもう一度「私は撃った」と言うと、リックは「かすっただけだ。撃たれてたら来なかった」と返事した。リックの仲間を殺しているジェイディスだったが、リックは自分たちもジェイディスの仲間を殺したが、お互いが必要だから仲間に「加わるように説得しようとしていた。

そんなリックに向かってゴミの住人は「ワナよ」と言う。リックは「違う。仲間を率いればここを乗っ取れた。人員がいる事はしってるだろ」と反論する。

ジェイディスは今は1人だと言うと、リックは「そうじゃない」と言ってポラロイド写真をジェイディスたゴミの住人に掲げながら言った。

 

「救世主は終わった。基地をすべて潰し、聖域はウォーカーの大群に囲まれている。投降するか、俺たちが終わらせるかだ。君たちも選べ。何でも奪ってきたんだろう。ニーガンよりいい条件を出す。俺たちが勝つ。ニーガンとの取引をやめ、くら替えしろ。新世界を築くんだ。俺たちやヒルトップ、王国と共に。もしくは、君たちを潰す」そう言うとジェイディスにポラロイド写真を渡した。

 

ゴミの住人の1人が「脅迫か夢物語か。夢物語か脅迫か」と言うと、リックはジェイディスに向かって「仲間が攻めてくるかは、今、君の選択にかかってる。イエスかノーどっちだ?」と迫った。ジェイディスは微笑みながら「ノー」と答える。首を傾げるリックを手下の男2人がどこかへと連れていった。

連れていかれるリックの後ろでジェイディスは「しゃべりすぎ」とつぶやいた。そしてリックを囲んでいたゴミの住人も散り散りに散らばった。

 

 

 

 

「リーダーでない者は物事を知った気になる。いつも責任を負う男を非難する。責任を負う女もだ。そう簡単ではないが…」と。グレゴリーは以前の自分の部屋でマギーに話しかけていた。マギーは「簡単よ、ニーガンに寝返らないのは…」とグレゴリーを非難した。「何とでも言え。町のためには得策だった。弾を使わずに済んだ。分かるだろ?」と答えるグレゴリーに向かって「臆病だから。自分の身を守ろうとした。」とマギーはもう一度非難する。グレゴリーの言い訳は続き、「私たちの考え方は違うが、元責任者の私なら力になれる。ここにいる」とゴマをすりだした。マギーがこの部屋にグレゴリーを入れた理由は、捕虜たちをどうするか考える間見張るためだけだった。グレゴリーはそれを聞いても、自分の非は認めず「背中を押して欲しいんだろ。それなら私が適任だ。ヒッピー風のカンフー男(ジーザスのこと)は君の気を惑わすだろうが、結局君は羊飼いなんだ。羊のそばにオオカミを放置できない。単純なことだ」とマギーを操ろうとしていた。マギーは何も言い返さなかった。

 

 

 

 

アレクサンドリアではミショーンがいつもの刀を車へと積んでどこかへ出かけようとしていた。ミショーンに気付いたロジータが、リックは待てと言っていると止める。しかしミショーンは「見るだけ」と車に乗り込む。ロジータはまだ傷の癒えてないないミショーンに次の戦いに備えるように言うが、「すぐ戻るわ」とミショーンは言う事を聞かない。ロジータはいったん諦めるが、ミショーンの車の助手席に乗り込んだ。ロジータも同様に撃たれて殴られた傷が治っておらずミショーンが指摘すると、ロジータは窓の外の景色を見ながら「前にも撃たれた…」とだけ言った。ミショーンはロジータを乗せたまま車を発進させた。

 

アレクサンドリアでは戻っていたダリルがタラの家を訪ねていた。ダリルがタラに捜してたと言うと、タラもまたダリルを捜してたと言う。そしてタラは「ドワイトを殺さなくて正解だった。ここまで来られた。あなたは正しかった。でも終わったら殺す。私が殺す」と言うと、ダリルも「お前と俺でやろう。先の話じゃない」と2人がドワイトに持つ憎しみは、他のメンバーよりも大きかった。

 

 

 

 

夜が更け、捕虜たちはヒルトップでは壁の外のままだった。座る捕虜たちを守るようにジーザスが監視していた。壁の外からヒルトップの中で何かを作っているのが見えた。不安そうな捕虜の1人は「君は賛成か?君のグループに。」とジーザスに聞いた。ジーザスは何も答えず、見張りを続けるが、男はそのまま話し続けた。「俺は1人だったが、安全な所を見つけた。強い男たちの集団だ。リーダーが次々変わったが、食い物さえもらえればよかった。俺は器用でね。フェンスを立てろと基地に送られた。それでここに…。俺の命は彼女次第」と話し続ける男に、ようやくジーザスは「黙ってろ」と口を開く。しかし男は「無実のフリはいい。なぜ"ジーザス"と?ジーザス、俺は天使じゃない。無実だなんて言ってない」と言った。

 

 

 

 

 

車の中で銃の中の弾を確認するミショーンに、ロジータが「なぜ見る必要が?」と質問した。ミショーンは「私は聖域に行かなかったから、何だか…頭の中で警報が鳴る。止められないの。始まってから1日半経つけど、1秒たりとも止まらない。だから見たいの。警報が止まったら振り返り、家に帰る」と言うと、「そうね」とロジータも同意した。2人が車内で話していた時、ミショーンは「止めて」といきなり車を止めるように言う。道の真ん中でロジータが車を止めると、ミショーンは「聞こえる?」と何かの音に気付いた。車を降りたロジータは「聖域には聞こえない」と言うと、ミショーンは「多分ね。でも分からない」と音の鳴る方へと進みだした。2人は森の中を慎重に進んでいく。

森を抜けると大きな建物があった。

 

 

 

 

 

カールは1人で森の中に来ていた。木の上に吊るされたビニール袋を取ろうと罠に引っかかっているウォーカーを見つけたカールは、木の影からその様子をそっと見る。1人の男が現れて罠にかかったウォーカーを退治した。カールは「やぁ」と声をかけるとその男はカールを見た。カールは「あれはパパだ。威嚇射撃だった。殺す気はない。僕はカール」そう言いながら手を広げゆっくり男に近づく。ウォーカーを退治するときに使ったナイフを握りしめたままの男は、カールに向かって「セディクだ」と自分の名前を言った。

ゆっくりと近づくカールは「食料と水だ」とセディクに向かってビニールに入った物資を渡そうとする。「なぜだ?」と聞くセディクに、カールは「お母さんが言ったんだろ。"人を助けろ"って。ママは"正しいことをしろ"と。何が正しいか明らかな事もある」と言うと、物資をセディクの足元に投げた。物資を拾ったセディクは一気に水を飲み欲し「ありがとう」と言った。カールは1度会ってからずっとセディクを捜していた。そして自分たちの町があると告げると、いくつか質問するから答えて欲しいと言った。

「ウォーカーを何体殺した?」と聞くと、セディクは「237体だ」と答えた。

「人は何人殺した?」と聞くと、セディクは「1人だ。死人に噛まれたけど死に損ねて…」と答えた。

ワナを指さして「いつもこんな風に?」と聞くと「母さんは願ってた。彼らを殺せば魂が解放されると。きっと母さんは正しい」と答えた。

カールはそれでは生き延びるのは難しいと意見を言うが、セディクはそうかもしれないが、親の意見は尊重しないとと答える。

カールは少し笑いながら「パパの教えを尊重してたら、町には連れていかない」と言った…。

 

 

 

 

もう1人森の中にいる人物がいた。2体のウォーカーに向かってモーガンと同じような棒を振り回す小柄な少年。ヘンリーがたった1人で森の中でウォーカーに立ち向かっていた。

器用に棒を振り回してウォーカーを相手に戦っていた時、銃声が聞こえた。1体のウォーカーが倒れると、また銃声が鳴るともう一体のウォーカーも倒れた。ヘンリーが辺りを見渡し、銃を構えたキャロルを見つけバツが悪そうな顔をした。キャロルはヘンリーに近づき「ついてくるなと言ったでしょ。子供が森をウロついたら二度と出られないか怪物になる。」と怒鳴った。しかしヘンリーはひるまず「怖くない。戦士が必要でしょ。救世主の所に1人で行く気?僕も行く兄貴の敵を討つ」と答える。キャロルはヘンリーの気持ちを理解し「棒じゃ役に立たない。使える?」と銃を渡した。訓練を見てきたと答えるヘンリーに、納得はいってないのか首を横に振りながらため息をつくが「離れないで」とヘンリーを連れていく事にした。キャロルは「安全装置は外さないで」と忠告し、ヘンリーとともに森の中へと消えていった。

 

 

 

 

夜が明けたヒルトップで、壁の外で座り込む捕虜たち。中から出てきたイーニッドは「中に入れて」とジーザスに言った。町の中に捕虜を連れて入ったジーザスを待っていたのはマギーだった。マギーは町の中に有刺鉄線で囲われたスペースを作っていた。町の安全を守りつつ捕虜を町の中に入れることにしたのだ。ジーザスは捕虜たちを囲いの中に進ませる。

「捕虜をここに留置する。食事を与え、正当に扱う。でも全面的に従うならよ」とマギーが言うと、グレゴリーはまたしゃしゃり出てきて「マーガレット、失礼だが言わせてもらうよ。信用できない者を壁の中に入れるべきじゃない」と言った。するとマギーも「そうね、グレゴリー」と同意した。そして「昨日の話を考えてたの。私は農場で育った。羊やオオカミに詳しい」と言うと、ヒルトップの男の住人2人がグレゴリーの腕を両側から掴んだ。「何をする気だ」と慌てるグレゴリーを男2人は捕虜たちと同じ有刺鉄線で囲われたスペースに入れようとした。グレゴリーは最後まで抵抗したが、暴れたせいで有刺鉄線を縛り付けてある木に頭をぶつけてしまう。「頼む。やめてくれ。私は何もしてないのに…」と泣き取り乱すグレゴリー。囲いの鍵を閉めようとした瞬間、捕虜の中のロン毛の男が銃を奪おうとするがあっけなくマギーが阻止した。マギーはロン毛の男に銃を突きつけると、その男は「まったく…。みんな死ぬぞ。何人か死なせたろ」と笑った。マギーは銃でロン毛男を殴った。捕虜の中でジーザスに自分は"無実とは言ってない"と話しかけていた男がマギーに「ありがとう」とお礼を言うと、マギーは「後悔させないで。後悔するわよ」と答えた。

 

 

 

 

森の中にいるセディクとカールは、馬を食べる数体のウォーカーを見つける。2人は木の陰に隠れるが、カールは「やろう。お母さんのために」と言い出す。そしてカールはナイフを持ってウォーカーに近づく。馬の血で手も口も真っ赤に染めたウォーカーがカールとセディクに気付き、近づいてくる。セディクがウォーカーに掴まれ苦戦しながら「行け。俺にかまうな」と言うが、カールはセディクを助けようとする。そんな2人に、嗅ぎつけた数体のウォカーも近づいていた。カールは死んだ馬の上に倒されウォーカーが覆いかぶさろうとするのを必死で抵抗していた。ウォーカーを必死で押さえるカールの目には新たなウォーカーが迫ってきているのが見えた。セディクは何とか反撃していたが、カールは動けずに2体のウォーカーが覆いかぶさろうとしていた。カールは銃を取り出して覆いかぶさる2体のウォーカーの頭めがけて引き金を引いた。

 

周りのウォーカーを退治した2人。セディクは「大丈夫か?」と声をかけると、カールは「あぁ」と答えるが、カールの着ていたシャツはウォーカーの血なのか馬の血なのかは分からないが、真っ赤に染まっていた。セディクは「なぜだ?カール」と声をかけると呆然と立ちすくしていたカールが「知り合ったからには責任がある」と息を切らしながら答えた。セディクは「困らせたくない。親父さんは反対する」と言うとカールは「そうだけど、自分の道を見つけて親に示さないと」と言った。

 

 

 

 

ミショーンとロジータはある建物の中を慎重に銃を構えながら進んでた。薄暗い建物の中に灯りのついている場所を見つけた。

"RV車が丸焦げに"

"リックの野郎だ"

"ニーガンが燃やしたんじゃ?"

"奴らの仕業かも"

"いいか。門が破壊され死人が呼び寄せられた"

"戦ったってこと?"

"当たり前だろ"

"間違いなく戦闘が起きた。死人の群れに囲ませるのが目的だろう"

"何が起きたとしても、リックは【オペラ】のことは知らない。すぐに問題解決だよ"

"歌声で仲間を救う。昇格すれば調達なんてしなくて済む"

"速く準備してよ"

男と女が会話をしているのをミショーンとロジータは隠れながら聞いていた。そっと物音を立てないように2人に近づく。しかしミショーンが足元に落ちていたテニスボールを蹴ってしまう。そしてそのテニスボールが転がるのを男が見つけてしまう。

 

男と女は銃を構えて侵入者を捜す。ロジータが動いた影を見つけ、男と女は一気に発砲する。身を隠すロジータだったが、逃げえる途中で銃を落としてしまう。

「調べて。逃がさないよ」と言うと、男と女は捜索を始めた。ニーガンと同じような口笛を鳴らしながらじわじわとちかづいてくる男。武器のなくなったロジータは武器を捜す。

 

ミショーンが女を見つけて反撃するが、まだ治っていない肩の傷が痛むのか思うように動けなかった。女は「調子が悪い?誰かにやられた?」と言うと「レオ、聖域に急いで。こっちは任せて」と叫んだ。女の声を聞いたレオ(男)は小走りに走った。

ミショーンも女と格闘しながら「ロジータ、止めて」と叫ぶ。

 

先を急ぐレオの目の前を「銃を捨てて」と大きな武器を持ったロジータ立ちふさがっていた。「ベイビー。撃たないだろ」とレオが言った瞬間ロジータは引き金を引いた。ロジータが持っていたのはロケットランチャーだった。激しい爆発音とともに火の粉を上げ、レオは一瞬でいなくなった。レオが立っていた場所には激しい炎だけが残っていた。

 

爆発音を聞いた女はミショーンとの戦闘から逃げ出して急いで車に乗り込んだ。ミショーンが「ロジータ」と叫ぶが、女の乗る車は発車してしまう。

建物から出た女の車の荷台には大量のスピーカーが積まれていて、大音量で音楽を流しながら走っていた。これが【オペラ】の正体だった。

追いつかずに走り去ってしまう車をただ見つめるしかできないミショーンとロジータ。

しかし次の瞬間女の運転する車(オペラ)にトラックが突っ込んだ。大きな音を立てて荷台の大量のスピーカーが落ちた。

 

 

突っ込んだトラックからダリルとタラが降りてきて、車に乗っていた女を始末する。思わずロジータの口から「助かった」とこぼれた。ミショーンも「えぇ。そうだね」と息を切らしながら言った。

ダリルが「大量のスピーカーとは救世主だな」と言うと、ミショーンは調達から聖域に戻ってウォーカーを見たらしいと、盗み聞きした内容を話した。ミショーンとロジータがここにいる事を不思議に思ったタラが「あなたたちは?」と何故ここにいるのか聞いた。ミショーンが「聖域を見たい」と答えると、ロジータも「私も。そっちは?」と質問で返した。ダリルは「仕事が残ってる。全員そうだろ」と言うと、4人はそれぞれ顔を見合わせた。

 

 

 

 

キャロルはヘンリーを連れて王国へと戻っていた。またエゼキエルの家を尋ねようとすると、門番のジェリーが「まだダメだ」と言った。キャロルはジェリーにヘンリーを頼むと「耳を塞いで」と銃をエゼキエルの家の玄関に向けた。「おい。鍵は開いている」と慌ててジェリーが言うと、キャロルは銃を閉まって中へと入って行った。

キャロルが来たことに気付いたエゼキエルが「分かってる、何をすべきか。だが無理だ。」と言った。

 

キャロルは「みんなが待ってる」と言いながらエゼキエルに近づく。シヴァをつないでいた鎖を手に座り込みながら「私が行く必要が?」とエゼキエルが聞く。「王でしょ」と言ったキャロルにエゼキエルが話し始めた。

「出まかせを言った。演じただけだ。最初は住人の命を守るためだった。王のフリをして。演じていた。笑っていたんだ。もうできない。演じられない。だから頼む。1人にしてくれ」と情けない言葉を吐くエゼキエルに背を向けてキャロルは出ていこうとした。しかひ立ち止まりもう一度エゼキエルの前に立った。

「なぜ私を気にかけたの」と質問した。エゼキエルは「確かめるためだ。君が大丈夫か」と言うと、キャロルは「大丈夫だった。本当の理由は?」ともう一度質問した。「君といると‥‥自分でいられた。演技ではない、本物の自分だ」と答えた。キャロルは「あなたは本物よ。私にとっては。王国にとっても。人々を導く王が必要なの」と涙ぐむが、エゼキエルは「君が導いてくれ」とそっぽを向いた。

 

「あなたじゃなきゃ。あなたが王国を築いた。彼らは信じたのよ。きちんと悲しませて。前進し終わらせるの。あなたの役目よ。ヘンリーだって、エゼキエル王が必要だわ。王になれなくてもできる限り役を演じて。私も演じてきた。嫌気がさしたわ。でもこれが私。今も生き延びてる。平穏が戻るまで演じ続けるわ。あなたも彼らが望む人間でいて」とキャロルが説得をした。エゼキエルは変わらず斜め下を向き「できない」と答えた。

 

 

 

 

ヒルトップの壁の中で囚われている捕虜のロン毛男は監視の目を盗んで後ろに縛られた縄を外そうとしていた。しかし捕虜の中のマギーにヒルトップの中に入れてくれたお礼を追った男が「一度失敗したろ。みんな殺される」と阻止する。ロン毛男は「殺すと思うか?」と笑いながら「ここは俺たちのものになる」と言った。

 

ヒルトップの元グレゴリーの部屋にはイーニッドとマギー、そしてアーロンがいた。アーロンはエリックを失った悲しさを話していた。「ふと彼がいないことを忘れる。すごく苦しい。彼に会えるかもと思う瞬間がある。彼に…今の気持ちを伝える日が来ると‥。だが我に返る。そして苦痛に襲われる。叶わない夢だと実感して」と言うと、グレイシー(リックが見つけた赤ん坊)を抱いたマギーが「分かるわ」と答えた。アーロンは「苦痛は和らぐ?」と質問するが、マギーは「いいえ。だからこそ戦える」と答えた。

 

3人が話していると、ジーザスが部屋にやってきた。マギーがグレゴリーの様子を聞くと、ジーザスは「救世主にこびてる」と言った。そして「君は正しいことをした。ありがとう」とお礼を言うが、マギーは「やめて」と突き放す。マギーは「彼らを切り札にするかも。仲間を救うために。利用するためよ。ジーザス。不要なら生かしておけない」と泣きだしたグレイシーをあやしながら言うと、アーロンは無言で部屋から出ていってしまった。

 

部屋から出ていき車に乗り込もうとしているアーロンをイーニッドが追いかけて「どこへ?」と聞いた。アーロンはため息をついて「勝利を確かめに」と答えるとイーニッドも一緒に行くと言い出した。「そうよ。勝たないと」と言うイーニッドにアーロンは「荷造りをして。食料も。しばらくかかる」とアーロンは連れていく事を決めた。

 

 

 

 

 

トラックに乗ったダリル、タラ、ミショーン、ロジータが聖域近くに到着した。双眼鏡で聖域を見ると、聖域を大量のウォーカーが取り囲んでいた。自分の目で確かめたロジータが「どうする?」と聞くと、ダリルは「今すぐケリをつける」と言いトラックを降りた。

 

 

 

 

 

 

 

ゴミ山のリーダーのジェイディスはコンテナの穴の開いた場所にチョークで"A"と書いた。コンテナの穴からリックが覗いていた………。

 

 

感想

 

もう全然話が進まない(笑)1話につき1日どころか数時間しか進んでないのかもしれない。みんな別々の場所にいて時間軸が分からない……。

 

ていうか、リックまたゴミ女のコミュに来てるし、なぜか1人で乗り込んでるけどプランあるの?最後コンテナの中にいたのはリックだと思うんだけど、だとしたら監禁されてんじゃん(笑)これも計画?また裏切られるよ?って計画の全貌が未だに掴めない。

それよりもリックがアジトに行った時、ゴミ女ジェイディスが裸に赤エプロンで何かのオブジェ作ってたんだけどww 笑かさないでwww

ネットだと偽物ミラジョボビッチとか言われてるゴミ女ジェイディス。ミラジョボビッチに謝って欲しい……

 

 

で、情けない男エゼキエルね。やっぱりキャロルはエゼキエルが好きなんだろうか?イヤだなー。何がいいんだろう。キャロルが涙流しながら説得してんのに、斜め下むいてうつむいちゃって王でもなんでもないよね。でもキャロルはじめ、ジェリーや王国の戦士や住人の信頼は絶大なんだよねー。エゼキエルの魅力が全く分からない。

 

大暴走中なのはダリルだけかと思いきや、ミショーン、ロジータ、タラまで計画を無視しだした……。団結しなきゃいけないところで何やってんだ。やっぱり何かやるときはバラバラじゃなくでみんなで一緒にやった方がいいのかもしれないね。

そして今回のサービスショットはロジータのロケットランチャー!!迫力がヤバかった!!レオが一瞬で飛んでいなくなった。アレ最強武器じゃない?持ち帰ってよロジータ。

なんか聖域の幹部会議でオペラがどうのこうのって言ってたけど、スピーカー搭載車だったんだね。勝手な行動してるミショーンとロジータだったけど、お手柄!Good JOB!

 

そうこうしてる間にカールも勝手に行動して危険な目に合ってるし…。発言とか大人になったなーとか思うけど、物事つくころからこの世界なせいか無謀すぎる。危険をビビらなさすぎる。セディクを早くアレキサンドリアに連れてって待機しててほしい(笑)

 

なかなか進まないストーリ展開を見てると、ニーガンを倒すのはまだまだ先になりそうですね……

 

【ウォーキング・デッド シーズン8】5話「懺悔」 ストーリー・感想

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The Walking Dead(ウォーキング・デッド)

 

 

1話ごとのあらすじや感想を書いていきます。

※ネタバレあります。

 

前回のエピソードはこちら

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シーズン8 エピソード5

題:懺悔(The Big Scary U)

 

~戦いの前~

 

「私は死ぬかも。きっと死ぬでしょう。命は望みません。私を許して下さった。だからもう死は怖くない。怖いのは無益な死です。お願いです。最後に1つお与えください。目的を」

ゲイブリエルが教会で神に向かって祈りを捧げていた。

 

 

ベッドの上で寝ていたグレゴリーが目を覚ました。誰かがドアをノックしたからだった。

「さぁ、起きてくれ。パンケーキだぞ」と言いながら部屋に入ってきたのはサイモンだった。「いらない?やった!はなし?お前の為に作ったんだ。ヒルトップの"ソルガム"を俺が製粉してね。愛が詰まっている。お前への愛を示したくて。よくやったな。何かあったら会いに来いといったろ」とサイモンが笑いながら話しかけると、グレゴリーは「だからためらわずに来た」と答えた。サイモンは「そうだ。俺の指示通り基地へ行った。いいか。俺に会いに来た。すでに策略を知ってた俺は対処していたが、あんたは知らなかった」とまるで意見を合わせるようにグレゴリーに迫っていた。サイモンが言いたいことを理解したグレゴリーも、サイモンが言う事を繰り返し、意見をすり合わせた。

サイモンのニーガンへの言い訳だろう。そしてサイモンは「ここへ連れてきたのは最大の危機に直面しているからだ。問題を解決できると言ったな?今日がその日だ。俺の愛で腹を満たし、解決しろ」とグレゴリーを食事が置いてあるテーブルの前に座らせた。ビビっているグレゴリーは「了解」と答えた。

 

 

 

「まずは…お招きいただきありがとう」

水の入ったコップを手に座っていグレゴリーは少し震えていた。グレゴリーと同じテーブルに座っているのはニーガンをはじめとする救世主幹部達だった。その中にはユージーンの姿もあった。

グレゴリーが「ニーガン、さっそく本題に…。状況は分かってる。交渉は困難だし、資源の供給も住人の統率もままならない。あなたは恐ろしい。だが私は何も知らなかったんだ」と言い訳を始めたが、ニーガンはおろか幹部達の誰も口を開かなかったが、グレゴリーは「いいかい。あなたと同じように私も人を殺すのが嫌いだ」と続けた。

ルシールを手に興味なさそうに聞いていたニーガンは「俺は好きだね。殺すべき者を殺すのが好きだ。殺すべき者を殺すべき時に殺せば、すべてが丸く収まる。みんな満足だ。確かに嘆く者もいる。だが1人を殺せば何百人も救える。それが俺たちの信条だ。人を救ってる」と笑顔で答えた。

 

グレゴリーは「だから、"救世主"なのか」とニーガンのご機嫌取りをすると、ドワイトがタバコを吸ってくると立ち上がった。しかしニーガンは「今か?」とドワイトにグレゴリーの話は聞かないのかと尋ねた。ドワイトは腕を組んだまま「必要ない。指示さえもらえれば何でもする」と答えると、ニーガンは笑顔でドワイトが出ていくのを許可した。

 

その様子を不安気に見ていたグレゴリーは、ニーガンに「なんの話だ?」とオドオドしながら聞いた。ニーガンは「そうだった。お前は人殺しが嫌いで、俺は好きって話だ」と話を元に戻した。

グレゴリーは「今回の状況は内部でも意見が対立している。始まる前に私が止める。こうしようと思う。住人に言うんだ。"聖域との戦いに加担する者は、ヒルトップの住人ではない。出ていけ"」と自分が戦いを未然に防ぐと言い出した。ニーガンは「お前がボスか?彼らはお前に従う?住人を追放できるのか?」とグレゴリーのリーダーとしての力を疑っていた。しかしグレゴリーは自信たっぷりに「あそこは私の家だ。今までもこれからも私がボスだ」と言った。

ニーガンは「お前がボスで今までもボスだったなら、なぜ未亡人はお前の町の住人を率いて俺たちに歯向かったんだ?」と聞いた。痛いところをつかれたグレゴリーが何も答えれずにいると、ニーガンは続けて「お前は両方にいい顔をしてる。お前はサオの細い策士で、細いサオを針の穴に通そうとしてる。お前の話を信じるべきか、何か別の事をすべき時だってことか…」と完全にグレゴリーを見破っていた。

しどろもどろになりながら、必死で弁解するグレゴリーは「私の忠誠はここにある。まさに今、ここに。本当に私は気づかなくて‥」と焦っていると、サイモンがグレゴリーの腕を触りながら「グレゴリー、俺は信じた。ニーガンを信じさせろ」とアドセンスした。

 

サイモンの言葉で落ち着きを取り戻したグレゴリーは「私の町にキツネが紛れ込んだ。彼女たちが私の寛大さを利用したんだ。そう気づいた今なら解決できる」とニーガンに訴えた。サイモンもグレゴリーの全面協力があればうまくいくとニーガンに訴えた。サイモンはもしダメなら皆殺しにすると言うと、ニーガンはルシールを机に叩きつけ「人員こそ資源だ。今や金より大事だ」と怒って立ち上がった。いつもは冷静なニーガンは怒りながら「俺たちは人員を基盤にして、ここを築いてきたのだ」と声を荒げ、「俺を誰だと思ってる?俺たちを勘違いしてないか?誰がボスだか分かってるのか?以前に逆戻りするか?教えてくれ」と迫った。サイモンは今回は不測の事態で危機的状況だと弁解した。

またいつもの様子を取り戻したニーガンは「プランAはリックと未亡人、王を生け捕りにし、3人を殺す。公衆の面前で教えを示すためだ。殺すべき者を最も残忍な方法で殺し、全員に見せつける」と立ち上がり大声で言い終わった時、銃声が聞こえた。

 

ニーガンが窓の外を見た。幹部の一人が反撃するか聞くが、ニーガンは「いいや」と答えた。ニーガンに装甲を装備していて弾の無駄だと言い、ロケット弾は貯蔵庫にあるからおしゃべりしようと言い出した。そしてサイモンにはグレゴリーを待機させておくように言い残した。そうしてニーガンは外に出て待ち構えるリック達と対面する事となった。

戦いの始まりだ……。

 

 

 

~現在~

トレーラーの中に閉じ込められているゲイブリエルをニーガンが襲い、ゲイブリエルから銃を奪い「こりゃいい。弾が満タンだ」と言うニーガン。2人きりの真っ暗なトレーラーで、ニーガンはゲイブリエルを座らせる。

トレーラーの周りはもの凄い数のウォーカーで埋め尽くされていた。

 

ニーガンとゲイブリエルは落ち着いた様子で話し始めた。リックの事をクソだと言うニーガンに、ゲイブリエルも怖気づく事なく「クソはあんただ」と返した。ニーガンはその言葉に少し笑った。

「奴は人を死なせる。確かに未亡人の夫と赤毛を殺したが、死なせたのはお前のリックだ。違いは大きい。グレゴリーを助けただど。あいつのバカなスピーチを聞いてたのに、なぜクソ野郎を助けた?」とニーガンが聞くと、ゲイブリエルは「怖いのは無益な死だ」と答えた。その答えにニーガンは笑いながら、出し抜いたグレゴリーを救う事が有益なのかともう一度質問した。ゲイブリエルは「そうではない。私の行動には何か理由がある。これが理由かも。あんたの懺悔を聞くことが……」と言うとニーガンを見た。

 

 

 

 

カーチェイスによってリックとダリルに車を奪われたニーガンの手下はまだ生きていた。道路脇で倒れこむ男にリックは銃を突きつけながら「化学工場のお前の仲間が勝ったのか?」と聞いた。男は血を流し話すのもやっとな状態だったが、「みんな負けだ」と言う。ダリルがその意味を聞くが話せない男に、ダリルは銃を向けてわき腹を軽く蹴飛ばした。男はみんな死んだと言う。動揺したダリルとリック。リックが生き残りはお前だけかと尋ねると、男は血で赤く染まったお腹に手を当てながら「俺と王と‥おのの男‥短髪のイカれた女だ」と答えた。そして男は「お前のせいだ。俺の仲間もお前の仲間も全員死んだ。そして俺も死ぬ」とリックを責めて息を引き取った。リックは死んだ男の頭にナイフをを突き刺し、転化するのを防いだ。

 

 

 

 

「少し待とう。部下たちが何とかする。これだけは確かだ。俺が死んだと思うなら、多くの者が死ぬ。俺には懺悔することなどない。お前が座ってる所で、シコって気を静めた以外は」というニーガンは暗闇の中だったが、白い歯が光り、笑顔だった。

しして「教えてくれなぜ聖職者に?」とゲイブリエルに質問をした。

ゲイブリエルは「神を愛し、人を愛している。両者を結びたくて苦しむ者に手を差し伸べ、弱さから救いたい」と答えると、ニーガンも「そうだとも。俺も人を弱さから救うのが好きだ。いろんな方法でそうしてきた」と同調した。ニーガンは続けて「住人が死ぬと言ったが、それを止める俺がいないからだ」と言うと、ニーガンはいつものように口笛を吹き始めた。

 

 

 

 

聖域内の会議をしていた部屋では残された幹部たちが揃っていた。女幹部レジーナが「ニーガンは死んだ」と言うと、サイモンは「俺がニーガンだ。この部屋にいる全員がそうだろ。不安を感じてるようだが、お前は誰か別の人間か?」と言った。ニーガンが不在となり、仕切るサイモンに、レジーナは「いいえ」と答えた。そしてレジーナは対策としてフェンス要員と労働者40名を背中合わせに配備してその隙に逃げ出すという案を出したが、話の途中でユージーンが「不適切だ」と反論した。ユージーンは群れの数を考慮すると、人数が不適切で数分しかもたないと発言した。レジーナは「えぇ。そうよ。労働者をおとりにして数人を外へ出す。基地に警告して"オペラ"と戻ってくる」ともう一度主張した。しかしユージーンもまた、成功の可能性か低く、混乱を招くと反対した。レジーナは期限が悪くなり、「それならあんたをおとりにすればいい。そしたら口ばっかりの男から解決策が出るだろうよ」と怒鳴ると、ドワイトが仲裁に入った。

 

ドワイトが「レジーナ、彼が正しい。数が多い労働者は味方にしておくべきだ」と意見を言うと、サイモンは「おとなしくさせる」と言う。そしてもう一人の男は数人が出られたとしても狙撃手に狙われるから、側面から物事を見ようと提案すると、「俺たちの誰かがこの事態を引き起こした。アレクサンドリアの反逆について会議してた。幹部が揃ってるときに奇襲された。こんな偶然あるか?奴らに筒抜けだったんだ。銃がなくてもネズミがいれば大勢を殺せる。言葉だけで‥」と冷静に分析した。

 

スパイのドワイトはバレないように必死に演技して「俺たちは殺されない。労働者たちも」と発言するが、サイモンに現実をみろと注意される。しかしドワイトは「俺たちは何ひとつ奪われはしない。脱出できる。お前たち2人のたわ言は聞きたくない。反論するならしてみろ。俺がリーダーになるか?」とレジーナともう一人の男、そして最後にサイモンを指さした。

 

サイモンはゆっくりとドワイトに近づき、ドワイトの顔に近づけてうなづきながら「さすが、ドワイト。その調子だ。腰抜けのネズミをあぶりだし、みんなの前でじわじわと殺してやる。数日かけてじっくりとな‥」とドワイトには笑いかけたが、ネズミの話になった途端にユージンの顔を見ながら話した。幹部たちはユージーンをスパイだと思っているようだったが、ユージーンは黙ったまま何も話さなかった。

そしてサイモンは「いい話ができた。それじゃ今日を最高の1日にしよう」と部屋を出て行った。

 

 

 

 

部屋に戻ったドワイトの部屋を誰かがノックした。落ち着かず立ったままのドワイトがドアを開けると、尋ねてきたのはユージーンだった。部屋に入ったユージーンは部屋の中を見渡しながら「先ほどの会合での支持に感謝する。何も言うまいと努力しても、脳と口が直結していて失言し取り返しがつかない」と言った。ドワイトが「失言じゃない。俺も同感だ」と言うと、ユージーンは感謝の印としてピクルスをドワイトに贈った。ユージーンは立ち去る前に「反逆者は誰かという話になったら、私が疑われるのは当然だ。だからこそ支持してくれて嬉しかった」とも一度お礼を言って、部屋から出て行った。

 

 

 

暗闇のトレーラーの中でのゲイブリエルとニーガンのおしゃべりは続いていた。ゲイブリエルが「弱者を救ったって?」と聞くとニーガンは「子供たちだ。道を示してやらないと、クズになっちまう。クソガキがろくでもない大人に‥。だから導いてやった。大人だってそうだ。政府や法律、宗教に罪悪感。人間は弱い」と答えた。

ゲイブリエルが「無実の者を殺す。あんたも弱い」と言うと、ニーガンは冷静に「正しいが間違ってる。俺が弱いのは無実の者を殺すから?そうではない」といった瞬間、外のウォーカーの群れの手が一枚の壁を突き破った。ウォーカーの手がトレーラの中まで伸びるが、ニーガンは部下が立て直せるかもう少し待つと言う。

 

ゲイブリエルは話を続け「なぜ弱い?」と聞いた。ニーガンは「質問が違う。どう弱いかだ。俺は強くもあるし、誰でも両面を持ってる。弱さを糧にして強くなることもできる。俺が強いのは一目瞭然だ。俺が来た時ここは無秩序だった。武器を持った獣たちが好き勝手していた。それを俺がまとめた。以前のリーダーは仕切れてなかった。奴は住人を弱くした。俺は住人を強くし、この世を強くする。今にわかる。お前を新しいプロジェクトにしよう。お前も強くしてやる。特別な目的を見つけてやるさ。あぁそうしよう。私は強い」と答えた。

 

ニーガンの話を黙って聞いていたゲイブリエルは「私は強い。人を殺した。基地を襲った時にいた」と告白した。ニーガンは立ってゲイブリエルを見下ろしながら「なるほど。それは強い。だが俺の強さと違う」と言うが、ゲイブリエルは「あんたはどう弱い?」と聞いた。

 

「死ぬかもしれない。あんたも。その前に懺悔し罪を許されたくないか?罪滅ぼしだ。真実を言葉にすればいい。本当に何も罪はないか?人を殺したのに?」とニーガンの前に立ち上がった。ニーガンは不要な殺しはしていないと答え、奴隷のような労働者もそれが経済だと言った。ゲイブリエルは「妻たちのことを聞いた。強制的に結婚させたんだろ」と言うとニーガンの表情が少し変わった。歩き出したゲイブリエルから離れながらニーガンは「全員、自分で決めた事だ」と言うと、ニーガンを追いかけるように近づいたゲイブリエルは「最初の妻は?この世界の前に一生添い遂げるという約束がウソになった妻は?」とさらに質問した。

 

「ルシール、俺に強さを‥」と息が荒くなったニーガンがつぶやいた。そしてゲイブリエルに襲いかかった。倒されたゲイブリエルはその隙にトレーラーの中の別の部屋へと隠れた。起こったニーガンは突き破られた壁から入ってこようとするウォーカーに、ルシールを何度も何度も叩きつけた。

そして「ゲイブリエル、誰も来やしない。あきらめろ。抵抗するな。外へ出るぞ」とニーガンは、別の部屋に逃げたゲイブリエルに呼びかけた。

 

 

 

 

自室でテレビゲームをしていたユージーンだったが、いきなりテレビの電源がきれた。「まったく‥」とつぶやいた。聖域は電力不足に陥っていた。

 

 

 

 

 

カーチェイスで倒れたニーガンの手下トラックに近づいたダリル。トラックからはオイルが漏れていた。リックに手伝うように言うと、トラックからダイナマイトなどの武器を回収した。ダリルは王国はもう戦えないから、この武器を使って聖域にウォーカーを侵入させ、残った者は降伏させようと提案した。日没までには決着がつくというダリルに、リックは労働者や家族がいると却下した。それでもダリルは本館の南側なら労働者は北側だし2階にいれば助かると意見を曲げなかった。リックは降伏しなければみんな戦うことになってしまうからやめるように説得した。

 

ダリルは納得していなかった。「あんたはやめればいい」と言うと、トラックから回収した武器を手に強行突破しようとした。勝手な行動をしようとするダリルの肩を掴み「計画がある。みんな従うんだ」と言うが、仲間が大勢死んでしまい計画変更だとダリルは一歩も引かなかった。そして「ニーガンや裏切った奴らのせいだ。人が死んでも俺たちは悪くない。仲間たちを守るためだ」と言い残したダリルは立ち去ろうとする。

 

「やめろ、おい。行かせない」リックがもう一度肩を掴むと、ダリルは「放っておけ」と殴った。倒れこんだリックもダリルに掴みかかった。

リックはダリルが持っていた武器を横転したトラックへと投げた。2人の本気の掴み合いのケンカが続き、ダリルがリックに絞め技をしていた。その後ろでトラックから火が上がっていた。気付いたリックは「ダリル、立て」というと2人は逃げた。そしてすぐにトラックは大爆発をおこす。

2人は無事だったが、燃えるトラックを眺めていた。トラックからは大きな爆発音が何度も何度もしていた。

 

リックは自分が乗ってきた車のキーをひねるが、エンジンはかからなかったが、ダリルのバイクは動いていた。リックは車から銃を下ろし「計画をやり遂げるんだ」ともう一度ダリルに念を押した。勝たないと‥というダリルにリックは「あぁ。勝たないと」と言うと、ジョーク交じりに「締め技は反則だ」と言った。リックのジョークに「知ってるよ」と返したダリル。そして車が動かず歩きになってしまったリックは「終わったら会おう」と声をかけた。「本当にやるのか?」と念を押したダリルに「あぁ、やる」と答えたリック。

そして2人は別々の道へと進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

「ルシールに協力してもらう。その銃もある。使うんだ。最も重要なのは、お互いだ。人員は資源だ。建物内に入り生きる」とニーガンが話しかけるが、ゲイブリエルの応答はない。ニーガンは先ほどルシールを叩きつけて退治したウォーカーを引きずり、内臓をかぶってウォーカーのフリをして脱出すると言い出した。そして「それか、お前を殺す手もあるが、それより協力しあいたい。それが俺の望みだ」ろ話を続けた。

 

別の部屋からゲイブリエルが返事をした。「私の最大の罪は殺しではない。違うんだ。信徒たちを教会から閉め出した。断末魔の叫びを聞き縮こまっていた。彼らを裏切った。神を裏切った。それから毎日裏切りの罪を軽減するため、祈り、目的を求めている。保証しよう。免罪符や許しの秘跡斜面を与えると一緒に行く。共に協力し合うことが真の恩寵(おんちょう)につながる。未来につながる。一緒に行く。もし懺悔するなら…」とゲイブリエルがニーガンに懺悔を求めると、扉の外で聞いていたニーガンが「まいったね。お前のしたことは残酷で卑劣で意気地のない行動だ。だが懺悔ってのはそうでないとな。最初の妻が本当の妻だ。唯一本当の妻だ。"死がわかつまで"はな。この世界の前あいつにウソをつき裏切った。病気になりあいつは死んだ。この世界になってから死んだ。俺は殺せなかった。俺が弱かったからだ。これが俺の懺悔だ。これで終わりかもしれないからな」と懺悔した。

 

ニーガンが懺悔すると、ゲイブリエルが「許された」と言って扉から出てきた。そのゲイブリエルを何も言わず殴ったニーガンは「どうも。銃は持ってろ」と言ってゲイブリエルに銃を渡した。

そしてニーガンは退治したウォーカーを目の間に「最悪だが、俺たちはこいつをたいらげないといけない」と言うと、ウォーカーの腐った内臓を文句を言いながら体に塗り始めた。ニーガンはウォーカーの内臓によって感染症になってしまった者もいると話し、ゲイブリエルはもウォーカーの内臓を体につけた。

 

ウォーカーの内臓をつけた2人は壁を叩き大きな音をだした。扉が開いて侵入してきたウォーカーは2人が生きた人間だとは気づいていない。何十体ものウォーカーが通り過ぎ、2人はまぎれてトレーラーから出る。そこにはおびただしい数のウォーカーがうろついていた。ウォーカーのフリをしながら銃を構えて進むゲイブリエルだったが、倒れたウォーカーの足を捕られて転んでしまう。立ち上がったゲイブリエルだったが、一体のウォーカーに気付かれ襲われそうになる。

そんなゲイブリエルを先に歩いていたニーガンが助ける。ルシールをウォーカーに振りかざし、ニーガンもウォーカーに襲われそうになる。抵抗しながらニーガンの後ろでゲイブリエルが銃で援護しながら建物入口へと進む2人。ニーガンはゲイブリエルを助けながら入口まできたが、2階からウォーカーが落ちてくる。「クソっ」と思わずニーガンの口からもれた。

 

 

 

 

 

電力不足となっている聖域ではまた幹部達が集まって会議していた。基地から食料などを集める日だったが誰も姿を見せておらず、リック達に襲われたんじゃなかと予想していた。するとタンクトップ姿で息を切らしながら入ってきた入れ墨の入った女が「きたわ。労働者達よ。反撃しろって」と言った。ドアの外に人の気配がしたサイモンが扉を開けると、そこには汚れた服をきた労働者達が集まっていた。

 

サイモンが「労働者は1階にいるという決まりだ。お前たちの活動場所は工場の階と屋外の庭に限られているはずだ」と労働者達に向かっていた。労働者の中の1人の男が「下は暑すぎるし外には出られない。電気を直せ」と要求した。サイモンは壊れたんではなく、節約だと説明しなだめようとするが、その男は納得などしなかった。暴動がおきる寸前のところをドワイトが「みんな落ち着け。必ずなんとかする。もう少し時間をくれ」と頼むが、水までも不足している労働者達は限界にきていた。働いたら守るという約束が守られていないと訴える労働者達をなだめる事は不可能に近かった。次々と要求が飛び、ある労働者からはニーガンは死んだのか?と質問が飛ぶ。サイモンが工場の階へと戻るように怒鳴るが、サイモンでは労働者達をまとめる事ができなかった。

 

するとレジーナが銃を出し「私がニーガンよ。他に弾が欲しい者は?いないの?」と労働者に向けて発砲した。静まり返った廊下に、口笛の音が響いてきた。

ニーガンだ。

労働者達や幹部たちは振り返り、次々と膝をついた。そこにはニーガンとゲイブリエルの姿があった。ニーガンは笑いながら「レジーナ、やりすぎだぞ。ここにいる大勢が俺が死んだと思っただろう。食われて戻ってこないと。それじゃ、俺が誰だか思い出させてやろう。レザージャケットにルシール、タマ袋は鋼鉄製だ。その時が来るまで絶対に死なない。それじゃ失礼させてもらう。サンドイッチを食ってシャワーを浴びる。ディープティシューマッサージもフランキーにやってもらう。いっぺんにやろう。その後はまじめに仕事するぜ。俺の右腕と話そう。なぜこんなことが起きたのか解明するんだ。そして今までやってきたことをやろう。人々を救う」と演説したニーガンは、右腕サイモンにルシールを向けた。

 

労働者の1人から「ありがとう。ニーガン。神のご加護を‥」と言葉が飛ぶと、ニーガンは嬉しそうにゲイブリエルに向けて「これが俺の仕事だからな」と笑った。そして「お前たち、彼を2番に連れていけ。優しくな」とゲイブリエルのことを部下に指示し、立ち去って行った。ゲイブリエル男2人にどこかに連れていかれた。ユージーンは黙ってずっとその光景を見ていた。

 

 

 

 

シャワーを浴びたニーガンは幹部たちと会議室にいた。リック達が奇襲に使った武器のでどころは、武器庫から盗まれた物だと分かった。労働者達は1丁も盗めないので、裏切者がいるとサイモンは言った。ニーガンが裏切者をどうやって見つけるのか聞くと、サイモンはいつ武器がなくなったか分かれば方法と人物が特定できると言う。

武器の入っていたバックについた血を見つけたユージーンは、会議中何かを考えて、そしてドワイトをじっと見つめた。

 

 

 

 

歩いて目的地を目指しているリックは上空にヘリコプターが飛ぶのが見えた。動揺し、もう一度空をみるとヘリコプターはいなくなっていた。

 

 

 

 

 

会議が終わり部屋から出たユージーンをニーガンが呼び止めた。

「よう。できる子博士。大チャンスだぞ。外の臭い大群を一掃する方法を考え出せば、お前をハッピーにしてやる。ベストを尽くすことは分かってるが、考え出せなければさっさと殺してやるぜ。今後の大惨事を見ずに済む。食料や水がなくなるからな。つまり、どちらにせよ俺は味方だ」と話すニーガンに、ユージーンは黙って聞いていた。

 

 

 

 

 

ひたすら歩くリックを見張りの高台から見つけた武装した音は、"ピー"と小さい音で笛を鳴らした。

 

 

 

 

ユージーンはマクラを手にしてゲイブリエルのいる部屋をノックしていた。ドア越しに「ゲイブリエル、ユージーンだ。ユージーン・ポーター博士だ。隣人であり、一緒に旅をした。犬も一緒に食べた。人生を共にしたとも言える。聖域への歓迎を伝えに来た。厄介な暑さで嫌気がさしてるだろうから、これを持ってきた。歓迎の品だ。少しは楽になるといい」と話しかけるが、ゲイブリエルからの応答はなかった。ユージーンはもう一度ノックしゲイブリエルの名前を呼ぶが反応はない。ユージーンは持っていた鍵で扉を開けると、汗をかいてうずくまっているゲイブリエルがいた。ユージーンは慌てて駆け寄り「今すぐカーソン医師の所へ」と言うと、ゲイブリエルは声を震わせながら「そのとおりだ。そのために来た。私たちは……そのために…。カーソンはマギーの主治医だ。彼をここから出し、連れて帰る。彼を‥‥」と絞り出すような声で言ったゲイブリエルは目を閉じた。

 

 

 

 

 

感想

 

今回は、リック達が奇襲をかけたあの戦いの日の裏側を見る事ができた回なんですね…。ストーリー的にはほとんど進んでないけど(笑)

 

まずはリック&ダリル‥何やってんの(笑)バカじゃない(笑)男同士の友情みたいな感じでうまく終わったけど、大事な武器爆発してるじゃん!!!

王国が戦えなくなった今、ダリルが言うように強い武器を有効的に、ここだってタイミングで使わないと勝てないじゃない…。謎の喧嘩で爆発させてんじゃないわよwww

 

 

そしてゲイブリエル助かったけど、ゲイブリエル若干うざ(笑)「許す」とか言って逃げた部屋から出てきてニーガンに一発殴られるシーンは爆笑してしまった!

勝手に許すな(笑)しかも許してあげたのに殴られて最後はダリルと同じ調教部屋に閉じ込められてるじゃん…(笑)

でも今回はニーガンの人間らしさが少し出てた‥。この世界になる前に浮気して、その妻はこの世界になってから病気で死んだって言ってるけど、それがきっかけで今のニーガンになったとでも言いたいわけ?そんなことくらいどうって事ないでしょ。

マギーなんて夫を目の前でグチャグチャにされたんだぞ!

 

そんなニーガンはゲイブリエルを置いて逃げるかと思いきやちゃんとゲイブリエルを助けてあげてるし、なかなか掴めないな~ニーガン。でも労働者達がニーガンを見た瞬間にひざまづくとかニーガンの独裁者感やばいよね。それでも労働者達はニーガンにお礼を言ってる‥。需要と供給なのかなんなのか……。ま、間違ってもサイモンには無理だって事が今回分かったね。そういえば労働者達がひざまずいてる時ちゃっかりゲイブリエルもひざまづいてたんだけど‥(笑)ここも笑えたポイントwwお前もかよって(笑)

 

 

それよりユージーンは何を考えてるんだろう。多分ユージーンはドワイトがスパイだって気付いたよね。ユージーンがドワイトの部屋にピクルスのお礼を持って行った時、ユージーンはドワイトが掘ったチェスの駒?を触って、赤いペンキがまだ乾いてないと怒られてた。その時ユージーンの指にもペンキがついてた。多分、あの武器が入ってたバックについてたのは血痕ではなくて、ペンキだと気付いたんだろうな…

ユージーンはニーガンにチクるのかな…

 

やっとゲイブリエルの無事を確認できたのに、またゲイブリエルの事を心配しなくちゃならない(笑)ニーガンの言ってた感染症かな?リック達は今まで誰もかかったことないのに……。不思議。

 

 

次のエピソードはこちら

kaigaidorama.hatenablog.jp

 

【ウォーキング・デッド シーズン8】4話「王への忠誠」 ストーリー・感想

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The Walking Dead(ウォーキング・デッド)

 

 

1話ごとのあらすじや感想を書いていきます。

※ネタバレあります。

 

前回のエピソードはこちら 

kaigaidorama.hatenablog.jp

 

 

  《Hulu》ウォーキングデットページはこちら

 

シーズン8 エピソード4

題:王への忠誠(Some Guy)

 

 

 

~戦いの前~

 

お風呂あがりのエゼキエルは頭にタオルを巻いて、髭を整えていた。そしていつものエゼキエルの髪型(ドレッドヘア)になるように髪も整える。鏡に向かい身なりを整えるエゼキエル。頭に赤い羽根をつけて、鏡に映る自分を見て電気を消して部屋を出て行った。

 

王小國では兵士たちが家族にお別れを告げていた。無事に帰ってこられるかわからない戦いに行く兵士たち。そして部屋からその様子を見ていたエゼキエルは、シヴァを連れて町民の前に立つと、町民は歩くエゼキエルはの道を開けた。そしてエゼキエルは集まった町民の中にいた少年ヘンリーに声をかけた。「恐れるな、ヘンリー。勇敢になれ。お前は勇敢なのだ」とヘンリーの肩を叩いた。

町民を見渡したエゼキエルは言った。

「大いなる挑戦であり、チャンスだ。我らの命や生き方は危機に瀕している。針金に乗ったグラスがアスファルトの上に一滴でも当たれば落ちて割れるだろう。だが私は笑う。我らは戦い、血を流すだろう。だが笑おう。対峠する敵は状況に追い詰められた者、もしくは血に飢えた殺人者だ。すべて終わらせる。今日この突撃により悲しみも生まれる。だが笑おう。愛する者を残し、危険な道を進む。平和を捨てて戦う。だが笑おう。今日を戦い抜き栄光をつかむのだ。死者の地にそびえる砦をたたえ、守ろう。我らは勝つ。王を信じ勝つのだ。私は笑う。声高らかに。今日を祝おう。皆が同じ目的と展望を持つ記念すべき日だ。皆が心を1つにした。我らは1つになったのだ。我らは1つだ」

エゼキエルが持っていた杖を高らかに上げると、町民はエゼキエルを取り囲んで「我らは1つだ」とエゼキエルに続いた。

 

~現在~

襲撃を受けた王国軍は壊滅的だった。普通の銃とは違い、攻撃を受けた者は内臓が出て手足が吹っ飛んでいた。誰も動かない死体の山が少しだけ動いた。その死体の山からエゼキエルが息をきらして出てきた。脚を負傷していたエゼキエルは声をだして痛がる。そして辺りを見渡した。先ほどまで犠牲者は1人もいないと笑っていたエゼキエル。しかし今は生き途絶えた仲間の兵士の死体を見つめた。1人ずつ体を起こしてみるが、息はしていなかった。

ただただ悲惨な光景が広がり、エゼキエルは声を上げて「うぁーーー」と叫び声を上げた。

 

息途絶えた仲間が動き出し、ウォーカーとなり蘇った仲間を見たエゼキエルは自分が置かれている現実に気付いた。エゼキエルに襲いかかる仲間たち。負傷した足を引きずりながらエゼキエルは必死で逃げようとする。

 

 

 

立ち上がる事さえできなかったエゼキエルがなんとか立ち上がるが、また転倒してしまう。エゼキエルは銃に残った最後の一発を発砲したが、落ちていたライフルは弾切れだった。転化した仲間たちが次々とエゼキエルに襲いかかる。すると生存していた兵士がエゼキエルを助け、銃を片手に「陛下」と声をかけた。兵士はエゼキエルを支え、エゼキエルは杖を使いながら逃げた。エゼキエルは兵士の危険を心配するが、兵士は「いいんです。さぁ」と肩を貸しながら大量のウォーカーから逃げた。

 

 

その様子を建物の中から見て、銃を大切そうに木箱にしまうニーガンの手下。室内には使用済みの弾が散乱していた。厳重にしまわれたその銃は通常のライフルとは違っていた。リック達が捜しているブローニングM2銃だった。建物内を足音を立てずに1人進むのはキャロルだ。先制攻撃を仕掛けて勝利したと勘違いし、キャロルは建物の様子を見に行っていたのでカウンター攻撃から逃れていた。キャロルが身を隠しているとニーガンの手下の「早くしろ。銃をもってずらかるぞ」「手を貸してくれ」「何をモタモタしてんだ。早く銃を持ってこい。ケツをむちでひっぱたくぞ」「すぐ行くから待てよ」という声が聞こえ、息を飲む。

 

男達は大切そうに2人がかりで銃を運ぶ。「残りはプールにある‥」などと運びながら話す男達が銃声と共に一気に倒れた。そして天井からキャロルがおりてきた。キャロルはまだ息をしているニーガンの手下にとどめをさした。すると銃声を聞きつけたニーガンの手下が援護に来てしまい、キャロルは逃げる。キャロルに向けて発砲した男は部下に「追うな。銃を運べ。銃を本部に運ぶ。早くするんだ」とブローニングM2銃を優先させるように命令した。キャロルはまた身を隠した。

 

 

 

兵士の手助けを借りながら逃げるエゼキエルは、兵士にシヴァの行方を聞いたが、行方知らずだった。エゼキエル達が逃げようとしたその先にもウォーカーの大群がいた。「行けますよ」と逃げようとした兵士が背中から撃たれた倒れこんだ。支えがなくなったエゼキエルもつられて倒れる。銃を持ったメガネの男はエゼキエルに向けて「手を上げろ」と銃口を向けた。エゼキエルは言われるがまま手を上げると、メガネの男は「行こうか。陛下」と笑いながらエゼキエルを無理やり立たせた。

 

 

後頭部に銃を突きつけながらエゼキエルを歩かせるメガネの男は、剣を杖代わりに使いながら歩くエゼキエルの手を掴み「剣を忘れてた。渡せ」と笑って言った。エゼキエルは歩けなくなると抵抗したが、「さやを使えばいい」とエゼキエルから剣を奪い、再び歩かせた。「協力してくれよ。大事な旅なんだ」と笑う男に、エゼキエルはどこへ行くのか尋ねた。

聖域に向かおうとしているメガネの男に、エゼキエルは聖域は「門が崩れて死者が囲んでいる。奴らがいては入れない」と教えた。しかしメガネの男は「だから手伝ってもらう。でかい銃を運び事態を打開するんだ」とウォーカーから逃げながらエゼキエルを歩かせた。

 

 

 

ブローニングM2銃を持って撤収しようとする男たちを、キャロルがこっそり見ていた。武器を車に積む男たちは「聖域にあと3箱ある」と話していた。

 

 

歩かされるエゼキエルだったが、足のケガにより倒れこんでしまう。後ろからは大量のウォーカーが迫っており、焦っているメガネの男は「急ぐんだ」とエゼキエルに銃を突きつける。「今までデタラメほざいといて諦めるのか」とメガネの男が言うと、倒れたままのエゼキエルは「使い捨ての歩兵になるよりはマシだ。ニーガンはお前の名前を知ってるか?」と挑発した。メガネの男は「俺がニーガンだ。立て」もう一度銃を向けた。エゼキエルは「我が民は傷つけさせない」と言うと、メガネの男は「我が民?」と後ろかろ追ってくる転化してウォーカーとなってしまった王国軍の兵士達を指さした。「自分が王だと信じ込ませた奴らか?あんたの話を聞いてたんだ」とエゼキエルの足のケガを踏みつけ「行くぞ。立て」と脅して再びエゼキエルを歩かせた。

「サーカス団員か?確かにあいつらは動物に優しくないからな。猫(シヴァの事)に愛されてる。あの子のおかげで物語をでっち上げられた。うまいことやったじゃないか。"我が民"を操った。住人をだましたんだ。あんたの為に作物を育て壁を作った。見ろよ。殺してもついてくるぜ。だがトラがいなきゃ何が残る?衣装をまとったペテン師だけだ」

メガネの男はエゼキエルはを歩かせながら、エゼキエルはを罵った。

 

 

 

こっそり様子を見ていたキャロルは1人で反撃のチャンスを伺っていた。そしてライフル片手に一気に襲撃した。車の影に隠れながら撃つが、1人では劣勢だった。

 

 

 

キャロル達の攻防戦の音は歩かされているエゼキエルたちにも届いていた。メガネの男は「あんたの仲間か?」と言うと、エゼキエルは「だといいが」と少しだけ生存者に希望を持った、メガネの男は車でここを去るつもりだった。メガネの男がウォーカーに気を取られた一瞬の隙にエゼキエルは男からナイフを奪い男を切りつけたが、すぐに反撃されて倒れこんでしまう。メガネの男はナイフを持つエゼキエルの手を踏みつけ「もう終わりなんだ。あらがってもムダだ」と。エゼキエルがナイフを離すまで強く踏みつけた。

エゼキエルがナイフを離すと、メガネの男は笑いながらエゼキエルの両頬、おでこと鼻に自分の血をつけ「威厳など妄想だ」とエゼキエルはの頬を叩いて髪を掴んで、痛がるエゼキエルを再び立たせた。

 

 

 

メガネの男は車を取りに行こうとするがフェンスがチェーンで固く結ばれていて開ける事ができず苛立っていた。エゼキエルは「死者が迫っている。剣を貸せ。共に戦おう」と言うが、メガネの男はエゼキエルの上着を無理やり脱がせ、フェンスをよじ登ると言い出した。ケガをしているエゼキエルは自分には登れないと主張すると、メガネの男は「必要ない」とエゼキエルの足を蹴飛ばして胸を再び踏みつけた。ナイフをさやから抜いたメガネの男は、そのナイフをエゼキエルに向けた。

メガネの男が「ここまでだ。ニーガンが聖域へのフェンスにつなぐと。あんたと未亡人、リックも。頭だけで十分だろう。傷つけてやるよ。美しすぎちゃ様にならないからな」と剣を振りかぶると、エゼキエルは死を覚悟して目をつぶった。

 

 

「うぁぁーーー」という声を出したのはエゼキエルでもメガネの男でもなかった。

エゼキエルが目を開けると、体が縦に真っ二つに割れたメガネの男と、斧を振りかざしながら叫び声を上げる側近ジェリーの姿だった。ジェリーは肩を揺らしながら息を整えた。

 

 

 

銃撃され続けているキャロルは全く動けずにいた。そしてキャロルは"GATE04"と書かれた赤いスイッチを見つける。キャロルはライフルを車のドアミラーにかけて隠し、車の下から小さい拳銃を投げた。

男たちが銃撃をやめると、キャロルは「仲間の居場所を教える。殺さないで。他の救世主を待ち伏せしてる」と叫んだ。男の1人が「ゆっくり立て」と言うと、キャロルは両手を上げて「丸腰よ」と車の影から出て、一周回って武器を持っていない事を確認させた。

 

 

 

エゼキエルはを助けたジェリーは「陛下、脚が…」とエゼキエルはを立ち上がらせた。エゼキエルは「大丈夫だ」と立ち上がり、フェンスにもたれてジェリーから杖を受け取った。

迫っているウォーカーを見て、ジェリーは「借りますよ」とエゼキエルの剣を持ってウォーカーを退治した。そして「どうぞ、陛下」と剣をエゼキエルに渡した。

エゼキエルは「陛下と呼ぶな」と自信をなくした声で言うが、ジェリーは「いいや、呼ぶべきだ」と頷いた。そしてジェリーはフェンスを開けるため、チェーンに向かって大声を上げながら斧を振り下ろす。

 

 

 

降参したキャロルに向かって男は「仲間はどこだ?」と聞く。そして別の男が銃を構えたままキャロルに近づいた。手を上げたまま「私の事は言わないと約束して。お願い」というキャロルに、男は「死にたいのか?早く言え」と怒鳴った。

キャロルは近づいてきた男の首にナイフを当て「銃を下ろして」と人質を取った。人質の男は仲間に向かって「ヤゴ。頼むよ」と助けて欲しいとお願いした。

しかし「悪く思うな。撃て」と仲間を見捨てると、キャロルは人質を盾にして銃弾から逃れた。そしてその勢いで"GATE04"の赤いスイッチを押した。男たちはキャロルに向かって銃を撃つことに必死で、自分たちの後ろのゲートが開いた事には気づいていなかった。そのゲートからウォーカーが入ってきていることにすら気付かない。

 

 

チェーンを切ろうと必死で斧を振りかざすジェリーだったが、チェーンは切れていなかった。そんな2人にもウォーカーが迫っていた。壊れて棒だけとなった斧を使いウォーカーを倒したジェリーは「陛下、後ろへ」とエゼキエルを守ろうとした。しかしエゼキエルは剣を抜き「いいや」と、迫りくるウォーカーの大群を前に剣を構えた。

 

 

キャロルは仲間に見捨てられて死んでしまった男の腰についたから鍵を取り、男たちがウォーカーに襲われている隙に反撃した。

 

 

 

ジェリーとエゼキエルは次から次にくるウォーカーを倒していた。ジェリーは「感謝します。あなたはクールな男だ」とエゼキエルに感謝の言葉を言った。

 

 

キャロルはまだ残っているニーガンの手下の男2人に向かって「やめましょう」と呼びかけた。男は「仲間のことはウソだな」と言うとキャロルは「えぇウソよ。やめましょう」と言った。男は「分かった。立ち去れ」と言うが、キャロルは銃を運ばせるわけには行かなかった。しかし男たちもまた、聖域に銃を運ばなければならなかった。

キャロルは自分は今もたくさん弾が残っているが、何発残っているのか聞いた。キャロルの読みでは男たちの弾の残りは少なかった。男たちは「自分で確かめてみろ」とキャロルを挑発すると、キャロルは銃を構えたまま男達に近づこうとした。

その時、キャロルは遠くで銃声が聞こえた。銃声が聞こえた方向を見ると、行き止まりのフェンスの前で大量のウォーカーと戦うエゼキエルとジェリーが見えた。

「おい。話をしようぜ。時間ならある」とニーガンの手下の男が言うが、キャロルはエゼキエル達を見ていた。

 

 

 

~戦いの前~

キャロルはエゼキエルに「戦った事は?」と歩きながら聞いた。エゼキエルは「戦うのを見たろ」と返すが、キャロルは「今回の前よ」ともう一度聞いた。エゼキエルは「死者と略奪者と。私が戦い、次にシヴァが。長いこと訓練した。今までその訓練を続けてきた。継続が決意をもたらした。なるべき自分になる」と話すと、キャロルは「なるべき自分?」とまた質問した。「そうだ。なるべき自分になるのだ。私は飼育員だ。大人しい性格だった。週末の演芸や夜も楽しんだ。職場では200キロ越えのトラに必要とされた。あの子の血を見てすぐに助けはしなかった。囲いに入ろうとする本能はなかったんんだ。だが、数秒の内に熟考した。もし助けるなら猛獣に近づくのがどれほど危険か。もし助けなければ?どちらの人間になりたいか考え、助けることを選んだ。何年もたち、ベンジャミンが思い出せてくれた。"英雄が求められたら英雄になれ"と。決意した。やっとね。熟考し、どんな自分になるか決めた。君はどうだ?昔からそうか?強く勇敢だ。それともそうなると決めたのか?」と今度はエゼキエルがキャロルに質問した。「決めたのよ。あなたと同じ。人生に決められたことも」と答えた。エゼキエルは「そうだ。これからも」と言うと立ち去った。

 

 

 

~現在~

エゼキエルは脚の痛みを抑えながら必死でウォーカーと戦っていた。そんなエゼキエルの前に転化してしまった仲間のウォーカー達が現れた。するとライフルの銃声と共にそのウォーカー達が次々と倒れていった。驚いたエゼキエルが振り向くと、フェンスの向こう側にライフルを構えたキャロルの姿があった。

エゼキエル達を優先して、食い止めていたブローニングM2銃をのせた車は発車してしまった。キャロルは急いでチェーンを外しながら「大丈夫?」とエゼキエルに声をかけた。エゼキエルが「銃を運ばれた?」と聞くと「仕方なかった」とキャロルは答えた。キャロルが倒れたニーガンの手下から奪った鍵でチェーンの鍵を開けると、エゼキエルはジェリーに支えられながらフェンスの内側へと非難した。

支えられたエゼキエルが「リックに伝えねば‥。機関銃を聖域に運ばれたら‥」と話している時、キャロル達にはバイクの音が聞こえた。きっとダリルだ。

ダリルを信じるキャロルは「聖域には運ばせない」と笑いながら言った。

 

 

 

アジトから出発した車を猛スピードで追いかけるのは1台のバイクと1台の車。

ダリルとリックだった。ニーガンの手下もダリル達に気付き、荷台を開けて銃で抵抗する。ダリルは弾を避けながら進むが転倒してしまう。今度は車に乗ったリックが追いかける。弾を避けながらカーチェイスのように山道を進む。逃げるニーガンの手下の前にウォーカーが現れ、ハンドルを急にきると、荷台でリック達にむかって発砲していたもう1人の仲間が態勢を崩した。リックはその隙に一気に距離を縮めると、転倒したダリルが追いつき荷台にいた1人を倒す。そしてリックはスピードを上げて車を横につけると、敵の車に飛び乗った。腹部にナイフを刺し、ハンドルを奪い、ニーガンの手下は車から投げ飛ばされた。リックが乗ったその車はガードレールを突き破って道路脇に突っ込んでいった。

 

後から追ってきたダリルが駆け寄ると、車は道路脇の小さい谷の下で煙を上げながら横転していた。ダリルは道の上から「よう」と声をかける。谷の草むらの斜面からリックが這い上がってきた。リックは「銃があった」とダリルに報告した。そして2人はニーガンの手下が生きているか確かめに行った。

 

 

 

 

負傷したエゼキエルを支えながら進もうとするキャロルとジェリー。しかし迫ってくるウォーカーを倒しながらエゼキエルを守る事は大変だった。エゼキエルは「置いていけ。私は足手まといだ」と言うが、キャロルがそれは許さない。「ダメ。行くわよ。さぁ。弾が切れる」とエゼキエルを立ち上がらせて逃げる。森へと逃げた3人の目の前には坂と、坂の下には沼、そして周辺には大量のウォーカーがいた。「無理だ。行け。2人だけで」と言うが、キャロルはジェリーに「彼を下ろして」とエゼキエルを置いて行こうとはしなかった。なんとか抵抗し沼を渡り切ったが、エゼキエルは追うウォーカーを自分が食い止めるから行けと命令する。キャロルもジェリーも説得するが、エゼキエルは「いいから行け」と怒鳴った。エゼキエルよりも大きな声でジェリーは「私の王だ」と叫ぶ。エゼキエルは興奮したように大声で「違う。王ではない。陛下でもない。あれを見ろ。あれが現実だ。行け。行くんだ。王ではない。ただのつまらぬ男だ。ある男が…」とすっかり自信を無くしていた。そんなエゼキエルの目の前に唸り声を上げながらシヴァがウォーカーに飛び掛かかった。

 

取り乱すエゼキエルをジェリーとキャロルが支える。シヴァはウォーカーと大群に囲まれていた。エゼキエルは泣きそうな顔で「シヴァ。逃げろ」と叫ぶが、シヴァの姿は次第に見えなくなっていく。シヴァに駆け寄ろうとするエゼキエルをジェリーとキャロルが抑える。「放してくれ。あの子を助ける」と泣き崩れるエゼキエルに、ジェリーは声にならないような小さな声で「無理です」と答えた。

シヴァがウォーカーに食べられる音だけが響いていた。そしてその沼にはシヴァの真っ赤な血が流れた。

 

 

 

 

キャロルとジェリー、そして足を引きずったエゼキエルが王国へと帰ってきた。無事を信じて待っていた家族たちが次々と家から出てきたが、王国へと無事に帰還したのはこの3人だけだった。出発前にエゼキエルが"勇敢になれ"と声をかけたヘンリーがエゼキエルの側に駆け寄るが、エゼキエルはヘンリーの肩を叩き見つめるだけで何も話さなかった。エゼキエルは心配で待っていた家族たちにそのまま一言も話さないまま、行ってしまった…。そんなエゼキエルをキャロルとジェリーが切なそうに見ていた。

 

 

感想

 

 

エゼキエルが好きな人っています(笑)?

私の周りでウォーキングデッド見ている友達全員が、アンチエゼキエルなんですけど(笑)

今回なんて、自分でも言ってたけど「ただのつまらない男」だった。

 

話は回りくどくて何言ってるか分からないし、強くないし、いざとなった時いつもたすけてもらってるじゃん。でも、多分みんな本当の自分じゃなくてもそうならなくちゃいけない時があるって言いたいのかなと思った。

私も友達によって態度を変えてる。それはそうした方がいいとか考えてたり、自然にそうなってしまって無意識にそうしてしまっていたり‥‥。例えば仕切りやさんの子の時は何もしずに任せるけど、別の子といる時は仕切った方がいいかなと思って自ら色々動く。

エゼキエルもそうなのかもしれない。

ただの飼育員。

でもみんながリーダーを求めてた。そしてエゼキエルがキングになれたのはシヴァの存在があったから。みんなが求めてたからキングを演じてるってのは分かる。

すごく分かる。分かるけど…最後までキングでいてほしい。

家族をただ待ってるって辛いよ。帰還した一番のトップが何も語らないなんてヒドイ。

辛いのはお前だけかエゼキエル。

 

 

そして安定のキャロル、ダリル、リックの3人。

もう安心して見てられる(笑)キャロルは死んでないって何となく分かってた。けど1人であれだけ戦うってすごい!もう無敵だと思う。エゼキエル達がいなけりゃきっと武器も運ばせずに1人で倒してたと思う。

 

リック&ダリルのカーチェイスシーンはファンに向けてのサプライズプレゼントでしょうか(笑)?息の合った2人はかっこよすぎでした。

 

それほど期待していなかったけどエゼキエルにはがっかりの回となりました…。どんどん味方死んでってるけど、大丈夫?リック。

 

で、忘れてたけどゲイブリエル!生きてるか~(笑)???

 

 

次のエピソードはこちら

kaigaidorama.hatenablog.jp

 

【ウォーキング・デッド シーズン8】3話「歪んだ正義」 ストーリー・感想

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The Walking Dead(ウォーキング・デッド)

 

 

1話ごとのあらすじや感想を書いていきます。

※ネタバレあります。

 

前回のエピソードはこちら

kaigaidorama.hatenablog.jp

 

 

シーズン8 エピソード3

題:歪んだ正義(Monsters)

 

 

「集結地点に急行しろ。着いたら連絡を」

エゼキエルは敵の無線から情報を聞いていた。「奴らが向かっている。今にも我々のもとへ。血に飢えた悪党どもの一団だ。悔悟なき殺人者が我らを潰そうとしている。だが笑おう」そういってエゼキエルは笑った。

「キャロルも笑う」とエゼキエルが言うと、キャロルも「数で負けていても戦略がある」と言った。その言葉にエゼキエルは喜び「そうとも。そのとおりだ。我が胸には希望がある。愚かかもしれぬ。だがここまで来た。みんな生きている。計画に従い、技量を発揮すれば、運命は我々を照らす。叶うのだ。この夢が。誰一人失わない。1人たりとも失いはしない」とキャロルの肩に手を置いた

 

 

森をぬけるエゼキエル達は、口笛のような音に気付き慎重に進もうとすると、森の中から銃を構えた人々に出くわしてしまう。数も圧倒的に敵の方が勝っていた。両手を上げたエゼキエルたち。

しかし次の瞬間草むらに隠れていたキャロル達数名が、銃を構えた敵にカウンターをお見舞いした。急いで身を低くしたエゼキエル達も銃を構えて応戦する。

 

敵を一掃し、エゼキエル達は誰1人負傷者を出すことなく勝利した。倒れた敵を目の前にエゼキエルは「1人もだ。前方へ」と言うと、それに賛同するかのようにシヴァが雄たけびを上げると、エゼキエルはまた笑った。

 

 

 

武器を捜しにアジトに侵入したリックの前に現れたモラレスは「今すぐ銃を置け」とリックに言う。大人しく従ったリックに向かってモラレスは「アレキサンドリアのリックか…。すべてあんただったんだな」と話しかけた。

「仲間を呼ぶ必要はない。俺1人だけだ」と言うリックに、モラレスは「聞こえなかったか?あんたは変わった。鏡越しに見ていた。昔のあんたと違う。ひと目見て俺と同じだと分かった。ここまで来た。まったく、まいったね。俺たちは変わっちまった。あんたは怪物だ。あんたは賞金首なんだ。殺すなと言われてる。"未亡人"も"王"も。なるべく殺すなと。何しに来た?知ってるぞ。あの基地も奇襲をかけて楽しんだ。なぜだ。何を捜している。」と聞いたが、リックは答えなかった。

答えないリックに、モラレスは「答えないか。どうでもいい。今さらだ。あんたもあんたの仲間も俺の仲間が…じきに来る。ニーガンに差し出すか、殺すかだ。どちらにせよ、後始末をつけてやる」と言った。

 

 

アーロン達のグループはまだ銃撃戦を続けていたが、ニーガン側の1人が、モラレスが呼んでいるから銃撃をやめて建物内に入るように指示をする。そして、建物内へと入って行ってしまう。

 

アーロンは腹に銃弾を浴びて負傷した恋人エリックを木の影へと運んだ。上着を脱がせて弾が貫通しているのを確認した。王国には医者がいるとアローンは励まし、傷を押さえる。息が荒く辛そうなエリックに、アローンはこの戦闘に巻き込んだことを謝った。エリックは「君が撃ったの?」と冗談を言い、「戦うと決めたのは僕だ。みんなの所へ。行くんだ。1人でも血は流せる」とアーロンに戻るように言った。エリックは、側にいるというアーロンに「バカ言うなよ。戦わないと。僕を見て。見てくれ。愛してるよ。君は行くんだ」と泣きじゃくるアーロンを説得した。そして2人はキスを交わした。そして必ず勝つんだと目標を再確認してアーロンは、苦渋の選択をしてエリックの元を離れた。

 

 

タラ達はジーザスの言うまま基地で殺さなかった捕虜達を歩かせてヒルトップに向かっていた。タラと一緒にトラックに乗っていたヒルトップの住人は「マギーならどうすべきかわかるだろう」と言うとタラも「そうだね。彼女なら全部見てたから‥」と自分と同じ意見であると信じていた。捕虜の中にいる長髪の男は口笛を吹きながら見張るモーガンを挑発した。モーガンは冷静に対応した。ヒルトップに近づき、ジーザスはしぶしぶ捕虜をヒルトップに連れていくモーガンを説得していた。モーガンは捕虜をヒルトップに連れていく危険だと言うが、ジーザスはどんな罪を犯したにしろ、捕虜は人間で他にも危険や死ぬことだってありえるから処刑はしないと2人の意見が合う事はなかった。

捕虜達はロープに繋がれて、ヒルトップまでの道のりを無言で歩いていた。

 

 

 

 

モラレスに銃を突きつけられているリックは、「家族はここに?」と聞いた。モラレスは少し動揺した様子で「たどり着いたのは、俺だけだ」とリック達と過ごしていた時にいた家族達が死亡したことを匂わせた。リックは「残念だ」と声をかけるが、モラレスは「本当か?リック」とリックの言葉を疑った。リックはローリ、シェーン、アンドレアと仲間達が死んだ事を告げ、そしてグレンはひざまずき妊婦の妻の前でニーガンに頭を叩き潰され殺された事を話した。モラレスはこの世界でグレンが最愛の人に出会い結婚したことに驚きを隠せなかった。そしてモラレスはニーガンのいう"未亡人"はグレンの妻であることを知った。そしてリックはモラレスに「あんたもニーガンなのか?」と聞いた。

 

モラレスは「俺は家族を失った。正気もだ。トレーラーで死ぬまで寝ていようと思った。無になるのを待っていた。すると救世主が俺を見つけた。俺には価値があると言い、仲間に入れた。そうとも。俺はニーガンだ。あれからいろいろあった。だから俺は変わった。あんたも」と言う。しかしリックは自分は変わってないとキッパリと言った。

そんなリックはモラレスは「鏡をみろ。俺たちは何も違わない。生きるためなら何でもするクソ野郎だ。違うのは俺が銃を持っていること。俺の立場は悪くない。俺はラッキーだ。助かったよ。銃を持っているのがあんただったら殺されてた」と言った。

リックは「それは違う。あんたを殺したくない」と解決する方法を探ると言う。モラレスは「なぜだ。最初の頃出会ったから?」と聞とリックは繰り返すように「俺はあんたを殺さない」と言った。少し興奮しているモラレスは「どうでもいい。どうとでも言え。好きに言えばいい。ローリにシェーン、アンドレア、グレン。みんな死んだ。そしてそのうち保安官も死ぬのさ。俺も彼らのように死ぬ。そういうことだ」とリックに銃を向け真剣な顔で睨んだ。リックはいきなり「やめろ」と叫びモラレスが振り返った瞬間、ダリルのボーガンの矢がモラレスに突き刺さった。

 

モラレスはそのまま床に倒れ、ダリルは「無事か?」とリックに声をかけた。リックは「彼は…」と最初のキャンプで一緒だったモラレスだと言おうとすると、ダリルは「分かってる。誰だろうと関係ない」とモラレスの体から矢を抜いた。呆然とするリックに「銃は?」答えると、ダリルは驚いた。そして冷静を取り戻したリックは、モラレスが救世主を呼んだことを告げていると、銃声が聞こえた。もう救世主が来てしまった。

 

 

 

 

ヒルトップを目指して歩いている捕虜の中の長髪の男がまたモーガンに絡みだした。その男は「あんたは何か変だと思ってた。やっと分かったよ。その鎧が変なんだ。小さい。何だか縮んだみたいだ。まさか…。あのガキのか?何でだ。何で奴のを?意味ねぇのに」と言った。その男が言う"奴"とは殺されたベンジャミンの事だった。モーガンにとってベンジャミンは戦い方を教え、弟子のように大切に思っていた存在だった。

モーガンは怒って長髪男に銃を向けた。

その時捕虜が歩く道の脇からウォーカーが現れた。道の脇の坂から大量のウォーカーが転がってきた。ロープで縛られている捕虜の代わりに見張りをしていたタラやジーザス、モーガン、ヒルトップの住人がウォーカーを退治するが、ウォーカーの数が多かった。

捕虜の中にはロープで縛られているせいでウォーカーの犠牲になってしまう者までいた。

そんな中、長髪の男は「今だ。逃げるぞ」と仲間に声をかけると、逃げ出した。

「行け。走れ」とロープで繋がれた数名で森に向かって逃げる長髪男にモーガンが気づき、追いかける。別のロープで縛られた捕虜の中には逃げずにとどまるように声をかける者もいた。

 

モーガンは逃げた長髪男を追って森へと入っていく。

「クソ。死にたくねえよ」そう言って走る長髪男のいるロープで繋がれた集団に向けて、モーガンは発砲しながら追いかける。しかし、ロープで繋がれている集団は、1人がこけると前には進めなくなってしまった。追いついたモーガンは集団の中の1人に向かって発布した。倒れこんだ仲間を見て「撃つな。降参だ」とひざまずく捕虜達。

 

モーガンは続けて発砲しようと引き金を引いた瞬間、誰かが後ろから邪魔をして弾はそれた。捕虜を殺させないようにとジーザスが止めたのだ。

「モーガン、やめろ」と言うと、追ってきた王国の女弓士などが2人の仲裁に入る。

 

「逃げられたらどうなってた?また逃げようとする。奴らが変わるとでも?改心すると思うか?変わらない。絶対に。一度……」と興奮して話すモーガンの声を遮り、ジーザスは冷静に「モーガン。何か道を見つける。マギーが道を見つける」と説得する。

モーガンは「彼女も殺したいはずだ。奴らを1人残らず。俺たちも奴らと変わらない。ここへ来た。奴ら同様生きるために。俺たちも同じだ。同じなんだ。同じだ。仕方がないんだ。みんな変わってしまう」と、まるで息子を失い自暴自棄になって1人で町にバリケードを張っていた頃のモーガンの様だった。ジーザスは「戦いのあとは平和が訪れる。彼らと生きていく。平和に生きる方法を見つける」とモーガンの肩に手を置いた瞬間、モーガンはジーザスを突き飛ばし襲いかかった。ジーザスも抵抗し、2人は戦い始めてしまう。

 

 

 

敵を鮮やかな手法で一掃したエゼキエルは、倒れた敵達を確認しながらまた演説を始めた。

「油断するな。速やかに一掃したが、部隊の1つにすぎないかもしれない。だが第2の勝利を導く。第3の勝利もだ。

 

 

 

そして目的のアジトについたエゼキエル達は、屋上の見張りを倒し、建物を取り囲んでいた。「急ぐんだ」と逃げようとする敵を、キャロルはじめ取り囲んだ王国の兵士たちが攻撃する。

 

 

 

モラレスが呼んだせいで逃げるリックとダリル。建物内で銃撃戦となってしまう。

逃げ場を失い、2人の持っていた弾も底をつきかけていた。

リックは室内に残されていた消火器を見つけると、消火器に向けて発砲し「今だ」と声をあげた。あたりは消火器の白い煙で見えなくなり、リックとダリルはその隙に逃げ出そうとする。すると敵に向かって弾が飛んできて、数名の敵が倒れた。

アーロンが建物内に入って行った敵を追いかけてきていた。「エレベーターの所だ」とリックはアーロンに向かって叫んだ。

 

 

森の中で意見の対立からバトルに発展してしまったモーガンとジーザス。

ジーザスは興奮したモーガンに落ち着くように声をかけるが、モーガンは正気を失っていた。本気でジーザスに向かって棒を振り回す。ジーザスは鮮やかに抵抗し「やめるか?」と冷静に声をかけたが、興奮したモーガンはやめる様子もなく、仕方がなくモーガンの相手をしていた。モーガンとジーザスの喧嘩は本気だった。モーガンは本気でジーザスに向かっていったが、ジーザスはモーガンの棒を奪うと「もう終わりか?」と聞いた。

ジーザスは棒をモーガンに返すと、モーガンはその棒をジーザスの喉に突きつけた。紙一重の所で棒は止まっていた。タラや他の仲間も駆け付けた。

ジーザスは「終わりだ」とモーガンの目を見て言うと、正気を失っていたキョトンとした顔でモーガンが「何て?」と言った。ジーザスは何も言わなかった。

先ほどまでの殺気に満ちた表情かた一変し、寂しげな表情のモーガンは「正しくはない。俺は正しくはない。だが間違ってない」と言うと「俺は加われない」とチームから出ていくと言い出した。

そんなモーガンに、タラは「モーガン。正しいよ」と声をかけるが、モーガンは森の中へと消えていってしまった。

 

 

ヒルトップで見張りをするイーニッドが外の異変に気付き、双眼鏡を覗いた。

クラクションを鳴らしてやってきて「おい。誰か。門を開けろ。助けてくれ。地獄だった

。聞こえてるんだろう」と背後を気にしながら門を叩くのは、グレゴリーだった。

門が少しだけ開いた。人間が通れないくらいの小さな隙間しか開かない門に向かって「壊れたのか?油をさせよ」と寝ぼけた事をいうグレゴリー。

ヒルトップ側にいたのはマギーとイーニッドだった。

マギーはグレゴリーが乗ってきた車はゲイブリエルの車だと気付き、ゲイブリエルはどこか聞いた。助けてくれたゲイブリエルを裏切って車を奪って帰ってきたグレゴリーだったが、グレゴリーは「誰の事だ?車があったから使った」ととぼけた。

マギーは町を裏切ったグレゴリーに「何しに来たの?」と怒っていた。「ここに住んでる。私の家だ。私が作った。君が乗り込んでくる前に」と平然と答えるグレゴリーに、マギーは「黙りなさい。私たちやこの町を救世主に売ろうとしたくせに」と怒鳴った。

町の平和のために尽力しただけだというグレゴリーに、マギーは生きる為に戦っている町民を脅したと非難した。グレゴリーは"家族も追放する"と言う言葉はニーガンに言わされただけだと言い訳をした。そして聖域に行ったのは友好を深めるためだと弁解し、イケんを持たない者や、報復を望んでない者を守る為だと言い張るグレゴリーに、マギーは「自分を守る為でしょ。私たちを裏切りニーガンに密告した。」と一喝した。そして言い訳ばかりするグレゴリーにマギーは「さようなら」と言って立ち去ろうとした。

「分かったよ。怖かったんだ。戦うと分かってたし、加担したくなかった。勝てるわけがないと。だが今回の事でよく分かった。連中に理屈は通じない。戦うしか道はないと。私が悪かったよ。間違ってたよ。申し訳なかった。頼むよ、マギー」と許しを請うグレゴリーの話に、足を止めて聞いていたマギー。

「人間は誰でも恐れから過ちを犯すものだろ。コレが君か?情けはないのか?人間らしい慈悲の心は?頼む。門を開けてくれ。心を開いてくれ。外に追い出し殺さないでくれ」と叫ぶグレゴリーに根負けしたマギーは門番に「入れて」と指示した。

 

門が開くと、ずっと黙って聞いていたイーニッドが、なぜあんな奴を入れるのか聞いた。マギーは「殺す価値もない。今はね」と言った。街に入れてもらえたグレゴリーは「後悔させない。私は変わった、協力する。見ててくれ」と言うが、マギーは無視をした。そんなマギーを門番の男が呼び止めた。

 

 

ヒルトップの門の外にいたのは、ジーザスが連れてきた捕虜たちだった。

さっきまで門の外で街に入れてもらえなかったグレゴリーが、急に立場を変えて「そいつらは絶対入れない。そんな奴らか知ってるだろう。怪物だ。人殺しは保護しない。町を危険にさらす」とジーザスに抗議を始めた。そんなグレゴリーに、マギーは「向こうへ行って」と言った。しかしグレゴリーは続けて「奴らの行為を間近で‥‥」と話しを続けようとした。マギーは「グレゴリー。行って」ともう一度怒った。諦めたグレゴリーは不満そうに立ち去った。

 

タラは「私はあのバカに賛成よ」と捕虜を街に入れたくないグレゴリーに賛成した。マギーもジーザスに「家族や子供たちがいる」と難しい表情で言うと、ジーザスは「すべて終わるまで監視付きでトレーラーに拘置する。一時的にだ」具体的に案をだした。

マギーは冷静に「彼らに多くを奪われた」と納得していなかったが、ジーザスは「知ってる。でも投降した」と一歩も引かなかった。そしてジーザスは「逃がせないし、殺せない。殺さない」とマギーに言った。

 

 

 

 

 

アーロン達が外から攻め、リックとダリルがいた建物は、リック達が完全に制圧した。死体が転がり、ウォーカーとなってしまった者達を退治しながら、リックはポラロイド写真を撮っていた。そして死んでしまった仲間に布をかぶせた。リックは写真を撮るとメモに何かを記した。

 

 

恋人エリックを座らせた木陰に戻ったアーロンだったが、そこにはエリックの姿はなかった。エリックの座っていた場所は血で赤く染まっていた。残された銃を拾ったアーロンは「エリック」と叫んだ。そして遠くでエリックの服をきたウォーカーを見つけてしまう。

アーロンは涙ぐみながらエリックのウォーカーに近づこうとする。そんなアーロンを仲間が止める。「あそこに…エリックがいる。イヤだ。ダメだ。置いていけない」と取り乱すアーロンに「アーロン、彼じゃない」と仲間が言うとアーロンは泣き崩れた。そして嫌がるアーロンの肩を抱き「行こう」とアーロンを連れていった。アーロンは最後までエリックの姿をしたウォーカー振り返って見ていた。

 

 

皆が武器を回収して撤収作業している中、アーロンは座り込んでいた。「出発するぞ。奴らに群れを倒させない」という仲間の声が聞こえた。

 

 

リックが建物の中で見つけた赤ん坊を抱いてやってきた。そしてリックはやる事があるから連れていって欲しいと赤ん坊を仲間に託そうとした。その様子を見ていたアーロンは「僕が。ヒルトップに連れていく。安全だ」と赤ん坊を連れて帰る役目に名乗り出た。

リックはアーロンを心配して「大丈夫か?」と声をかけると、アーロンは「エリックと一緒に‥終わったらマギーに報告するはずだった。だから行く。お願いだ。行かせてくれ」と大切そうに赤ん坊を抱いた。リックは「名前はグレイシーだ」と伝え、グレイシーをアーロンに託した。アーロンは「やぁ、グレイシー」と抱いた赤ん坊を見つめながら名前を呼んだ。

 

 

赤ん坊を託したリックは次の作戦に向かおうとしていた。次の作戦はダリルとは別の様で、ダリルはリックに「遅かったら捜す」と声をかけていた。その時、誰かがリックとダリルに向かって発砲した。すぐに2人は銃をかまえて、何者かが隠れている木の影に銃口を向けた。リックは車の影に隠れながら「おい。おい、1人だろ?その木の後ろに2人は隠れられない。群れが来るぞ。一応言っとく。こうしよう。取引だ。銃を置いて出てこい。俺たちが知りたい事に答えたら、車をやるからここを去ればいい。どうだ?」と取引を持ち掛けた。「信じろと?」と気の影にいる男が返事をすると、リックは「約束は守る。信用できない世の中だが、男の約束は信じる価値がある」と説得した。男は「分かった」と言うと、隠れていたリックとダリルは銃を構えたまま、男が隠れている木に近づく。

 

木の影から出てきた男が「何を知りたい?」と聞くと、リックは「ブローニングM2銃はここにあったか?」と聞いた。「しばらくあった」と答えた。銃を下ろしたリックと違い、銃を構えたままのダリルが「どこだ」と怒鳴ると、男は両手をあげたまま「昨日。別の基地へ」と怯えた声で話した。リックが「どの基地だ?」と聞くと男は「西のギャビンの所だ」と答え、男の約束で解放されると思った男は、逃げ腰だった腰を真っすぐにして「いいかな?行っても」と自分の役目は終わったか聞いた。男が質問をした直後、ダリルが引き金を引いた。男は後ろに倒れこんだ。

また躊躇なく引き金をひいたダリルに、リックはまた驚き言葉を失った。

 

ダリルは驚くリックにおかまいなしに「ギャビンの担当は?」とリックに聞いた。リックは不満そうな顔をしていた。

 

 

 

 

待ち構えていた敵を一掃したキャロルとエゼキエル率いる王国軍。エゼキエル達には1人も犠牲は出ていなかった。エゼキエルは笑いながら1人も犠牲者がいなかったことに喜んだ。そんなエゼキエルにキャロルは冷静に「捜索しましょう」と声をかけると、エゼキエルも「君の計画に従おう」と言った。そしてキャロルは1人で様子を見に行った。

王国の兵士は自信に満ちていた。「俺たちなら奴らを倒せる」と兵士が言い、エゼキエルの側近のジェリーも「必ず倒すんだ」と言った。エゼキエルは「倒さなければ倒される。我らが…」と話の途中で屋上を見た。そしてエゼキエルは何かに気付いた。

 

 

「身を隠せ」とエゼキエルが叫ぶと、屋上から銃が乱射され、兵士たちは「王を守れ」とエゼキエルの盾になろうとした。ものスゴイ音と共に、血を流しながら兵士たちは次々と倒れた。

 

 

 

感想

 

前回の最後に登場したモラレスが波乱を巻き起こすと信じてたけど…まさかの結末。

もう死んじゃった(笑)

モラレスはどんなふうに生きてきたかも分からずじまい。

あっけなさすぎて、本当の友情出演だった……。

 

そしてもうジーザスがウザいのなんのって(笑)

ヒルトップい連れて帰ってきてどうするのさ‥。

グレゴリーがウザいのはもうしょうがないというか、クズだから驚かないし、クズだから見てて笑える。けど、ジーザスは正義感振りかざして仲間が危険にさらされようとしてるから嫌い‥。そんなにその正義感が大事ならそもそもこの作戦に参加するべきじゃないと思うのは私だけでしょうか(笑)

 

エリックも死んじゃって、それでもみんな仲間との未来の為に戦ってる。アーロンなんて見てられなかった…。アーロンは戦いが終わったらマギーに報告しようってエリックと話してたって言ってたけど、何を話すつもりだったのかな?

もしかして子供を僕ら2人で育てるよとか言いたかったのかな?

どちらにしても子供を抱くアーロンは、悲しげだったな‥。

 

そしてダリル好きの私はダリルが心配。

何にもためらいなく人を殺す人ではなかった…。

モラレスも、武器のありかをしゃべった男を殺したダリルは、なんとも思ってなさそうだった。ダリルをそんな風にさせてしまったのは、ニーガンの監禁のトラウマなのか…。

それともドワイトへの怒りなのか…。

どちらにしても暴走ぎみで心配………

 

少しずつリック側にも犠牲者が増え始めて、王国軍にいたっては壊滅的かもしれない。

キャロルが生きてるかも分からないけど、この戦いが痛々しい。

一発ニーガンの胸にぶち込めば終わらないのかな……

 

 

 

次のエピソードはこちら

kaigaidorama.hatenablog.jp

 

【ウォーキング・デッド シーズン8】2話「予期せぬ再会」 ストーリー・感想

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The Walking Dead(ウォーキング・デッド)

 

 

1話ごとのあらすじや感想を書いていきます。

※ネタバレあります。

 

前回のエピソードはこちら

kaigaidorama.hatenablog.jp

 

 

 

シーズン8 エピソード2

題:予期せぬ再会(The Damned)

 

 

リックそしてダリルは何か決意したように険しく、そして殺気に満ちた表情をしていた。

 

砂ぼこりの中頭を抱えて、苦痛の表情を浮かべるエゼキエル王とキャロル。

 

冷静に周りを見渡し、決意に満ちた表情のジーザスとタラとモーガン、アーロン。

 

 

 

アジトの敷地の外で武器の手入れをしているのは、ニーガンの手下数十名。ボスと思われる女マーラが、武器が足りないから急ぐように指示をする。手際が悪い部下に苛立っていた。

マーラは何か感じ取ったのか、無線で仲間のリトロイに呼びかける。しかし、そのリトロイからの応答はない。別の仲間Jトップにも呼びかけるが、Jトップからも応答はない。

そしてさらにトッドに呼びかける。

トッドはマーラからの無線に答えて返事をすると、マーラは異変を感じたのか全階の階段をロックするように指示した。

 

 

マーラがトッドに指示を出した瞬間、武装した車が現れてマーラ達に一気に銃弾を浴びせた。アレキサンドリアにいた住人達だ。アーロンも、アーロンの恋人のエリックも銃を握り、襲撃をした。

 

 

 

ジーザス、タラ、モーガン達のチームは、ニーガンと出会うきっかけとなったヒルトップを救う為に襲撃したニーガンのアジトに来ていた。フェンスの外から様子を伺う。そのアジトは以前の襲撃後、アジトの周りにお堀を作って外部からの襲撃に備えて対策をしていた。相手に気付かれたら発砲されて侵入できないため、モーガンが1人で見張りを倒すことになった。1人では危険だと仲間が言うが、モーガンは「俺は不死身だ」と自信満々に答えた。

 

 

 

カウンター食らって手榴弾を投げられたキャロルとエゼキエル軍。砂ぼこりが舞う中で、キャロルとエゼキエル王は立ち上がる。ホコリで見えづらい視界の向こうから大量のウォーカーが次々とやってくる。立ち上がり一丸となってウォーカーを倒す。エゼキエルの側近のジェリーは「王を守れ」と声を上げる。しかしエゼキエルは「自分を守れ」と同じく声を上げた。銃や斧を振り回して次々とウォーカーを倒したキャロルたち。

そしてウォーカーを一掃した後、キャロルが手榴弾を投げてきた生き延びたニーガンの手下がいない事に気が付く。辺りを見回してもいない。この計画は他のアジトや仲間に報告されたら終わってしまう計画の様だった

心配するキャロルをよそに、エゼキエルは大きな声で、「報告はさせない。共に見つけ出し、彼を終わらせる。約束を完遂するのだ」と言うと、笑顔でキャロルに向かって「王を信じろ」と言った。

王国の兵士が、別の基地は北側にあり、森を抜けて逃げたんだろうと予測すると、エゼキエルは兵士達に指示を出し、「勝利を掴むぞ」と笑うと、エゼキエル軍とキャロル達は前進した。キャロルは自信満々のエゼキエルの態度に、少し首を傾げたような様子も見せたが、黙って後をついて行った。

 

 

 

武器の手入れをしていたニーガンの手下マーラ達を襲撃するアーロン達は撃ち合いになっていた。アレキサンドリアの住人の女性は銃声が飛び交う中「抜け道を塞いで。出さなければ自滅する」と叫び、マーラ達を追い詰める。

 

 

 

別のアジトと思われる建物のドアを見張る、2人が一瞬で倒れる。血しぶきがドアにつく。

そのドアから銃を構えながら入ってきたのは、リックとダリル率いるメンバーだった。リックとダリルが先頭となり、静まり返った建物に慎重に侵入した。侵入したリックは、仲間に誰かいたら合図するように、そして銃捜すように指示を出した。

 

 

 

今までは戦闘タイプではなかったエリックも銃を構えて乱射する。そんなエリックを、アーロンは時々心配そうに見る。マーラは部下に抜け道を探すか、作るように指示した。

アーロン達の方が、少し優勢のようだった。

 

 

 

見張りを倒す役割を担ったモーガンはフェンスに近づくと、そのモーガンみつられるようにウォーカー達が集まってきた。

アジトで見張りをしている男2人はウォーカーが集まり、異変を感じて慎重に近づいてくる。しかしその男達からはウォーカーが盾となりモーガンの姿は見えていなかった。フェンスを揺らして、ウォーカーを集めるモーガン。見張りの男が「おい!」と声を上げた時、その男たちの頭を矢が突き抜けた。王国の女弓士の矢が、的確に見張りの頭を突き抜けたのだ。もうフェンスを揺らす必要のなかったモーガンだったが、揺らす手を止めたが、すぐには動かず、その場少しフリーズしていた。

 

見張りを始末したモーガン達は、タラ、モーガン、ジーザスや王国女弓士が建物内へと入っていく。サイレンサーをつけた銃で出てくるニーガンの手下を次々と倒していく。いつもなら棒を持っているモーガンでさえも銃を構える。人の気配を感じる部屋の扉の前で、モーガンと他2名の仲間が緊迫した表情で銃を構える。

 

 

銃を捜索しているリックとダリルだったが、捜している銃はまだ見つかっていなかった。捜すのに最適な建物で、リックとダリルはさらに上の階を目指す。

 

 

 

ニーガンのアジトを襲撃中のアーロン達だったが、状況は変わっていなかった。ニーガンの手下マーラ達は以前、抜け道を探せないまま応戦するだけだった。アーロンは、敵を外に出さないように周囲を固めるように徹底的に指示していた。そしてアーロンもまた「出さなければ勝手に死ぬ」と言った。

 

 

モーガンと同じ建物内いるものの、別行動をとるジーザスとタラ。敵の気配を感じて廊下で息を潜めてタイミングを見計らっていた。

 

 

アーロンのグループでは銃撃が納まる様子はなかった。敵を外に出さないために、エリックが援護を受けながらポジションを変更しようとする。銃撃に慣れていないエリックに、アーロンは待つように言うが、エリックは間に合わないからと体を投げ出して銃撃し続ける。アーロンや他のメンバーはエリックを援護し、無事エリックは移動することができた。

 

 

 

人の気配のする部屋の前の廊下でタイミングを見計らっていたジーザス、タラのグループは、ジーザスの合図で一斉に部屋の中に攻め込んだ。

 

 

 

扉の前のモーガンと仲間の男2人だったが、男の1人は体を振るわせて緊張していた。銃がカタカタと体の震えと同じように揺れる。その瞬間、扉が開き中から男が出てきた。引き金を引いたモーガン達は、扉を開けた男は倒した。しかし、その男の後ろには沢山の銃を構えた男たちが立っていた。カウンターを食らったモーガン達3人は倒れこむ。

 

 

銃を捜すリックとダリルは最上階にきていた。ここに銃があると言ったドワイトを信じての行動だった。今までのドワイトからの情報は正しかったので、リックはドワイトを信じようとしていたが、ドワイトを憎んでいるダリルはドワイトをクズ呼ばわりした。銃を捜しに来た理由は、この武器が聖域のニーガンの手元に渡れば、せっかく聖域を囲んでいるウォーカーが一掃されてしまうからだった。リックとダリルは急いで捜すためにも、ダリルと別行動することにした。

 

 

順調に制圧をするタラとジーザス。部屋の中にはもう一枚扉があり、タラがその扉を蹴ると、中には両手を上げて「頼む。殺さないでくれ」と言う男がひざまずいていた。

男は失禁していて「俺は奴らとは違う。ディーンだ」と自分の名前を名乗った。タラは「無駄よ」と銃をディーンに向けた。「タラ、待て。待つんだ」といきなりジーザスは銃の前に体を入れた。タラが理由を聞くと、ジーザスは敵は手を上げていると言い出した。

タラは、でも計画どおり進めないといけないと言った時に部屋の外から銃声が聞こえた。ジーザスはタラに確認しに行くように頼むと、タラは仕方がなく確認しに行った。

部屋を出ると、モーガンと行動を共にしていた王国の女弓士チームが、銃撃戦をしていた。そのうちの1人の仲間が、モーガンと建物内ではぐれた事をタラに告げる。

 

ジーザスは、銃を向けながら失禁男ディーンを立たせる。

 

女弓士が、敵を一掃するまで近づかないようにタラに言うと、タラは部屋の中の失禁男ディーンに銃を向けて「私がやる」と言う。ジーザスは止める。ジーザスがここで何をしていたのか聞くと、ディーンは労働者だと言った。仕方がなく料理や掃除をさせられているというディーンは、聖域には妻と子供がいると言う。そしてディーンは聖域も襲ったのかと聞く。自分の家族の心配をするディーンに、ジーザスは「労働者は殺さない。だろ?」とタラに言う。しかし、タラはディーンの話を信じてはいなかった。それでもジーザスは手を上げている者を撃ってはいけないと頑なに止める。男のいた部屋にあった医療用品はヒルトップの物で、マギーの薬も見つけたタラは奪ったディーンを許すつもりはなさそうだった。殺されて当然だと訴えるタラに、ジーザスは「恋人を殺された復讐か?君らしくない。報復のための戦いではない」と説得する。タラは「報復よ」と意見が食い違っていた。

 

 

タラとジーザスが話している最中、部屋の外から銃弾が飛んできて、慌てて身を守ったジーザスとタラ。その隙をついてディーンはジーザスから銃を奪う。そしてジーザスを人質にとると、ジーザスの頭に銃を突きつけた。

ディーンは「まったく。笑えるぜ。とんだお人よしだな。わざと漏らすのは難しいんだぜ。ナニが躊躇する」と言うと、マギーの薬を踏みつぶして「見ろよ。台無しだな。マギーってクソ女とガキはどうせ死ぬんだ。お前たちもな」と挑発した。

「殺してやる」と銃を向けるタラに向かって「お前には殺せない。俺はこうする。お前ら2人を保険にするんだ。美男子を撃ちたくなきゃ銃を下ろせ」と言う。ジーザスを人質にとられて、動けないタラに、ディーンは「話し合おう。大口を叩いちまったが、俺は強くない。だから…」と言いながら、銃をタラに向けた。一瞬の隙をついてジーザスはディーンの腕を掴み、ディーンを投げ飛ばすと、銃を奪ってディーンに向けた。ディーンはジーザスにはできないと言うが、銃を構えたタラは「復讐じゃなく、任務よ」と言った。しかし、ジーザスはディーンを撃つことなく銃を構えた手で男の頭を殴り、気絶させた。

そして近くにあった紐でディーンはを結び始めた。

 

殺されそうになったのにまだ殺そうとしないジーザスに、タラは納得できなかった。ジーザスは目的はディーンじゃないと言うが、タラは「生かすの?エイブラハムやグレン、デニースは?」と疑問を投げかけた。ジーザスは別の問題だと言い、マギーなら耳を傾けてくれると言った。部屋の外から2人を呼ぶ声が聞こえ、急いで駆け付ける。

部屋の外にいた女弓士から敵に逃げられそうになっていると聞き、阻止する為に別の出口へと3人は向かった。

 

 

 

 

 

 

カウンター攻撃にあったモーガン達3人。敵が去った瞬間モーガンは目を開ける。そこには目が明いたまま、血を流して倒れる仲間と目が合った。モーガンはその状態のまま少し止まって何かを考えているようだった。防護服のおかげで助かったモーガンは、宣言通り不死身だった。起き上がったモーガンは、銃の弾を確認すると、死んだ仲間を残して歩いて行った。

 

 

未だ銃撃戦中のアーロン達だったが、仲間にも負傷者が出始めていた。仲間のと瓶が腕に銃弾を浴びるが、銃撃を続行していた。そしてニーガンの手下マーラは、死んだ仲間がウォーカーになったのを見てアーロン達の作戦に気付いた。

アーロン達はマーラ達を閉じ込める事により、命を落とした者がウォーカーに転化して攻撃し合うという作戦だった。マーラが気づいた時には時すでに遅し。

マーラは転化した仲間によって、ウォーカーの餌食となった。

 

 

森を抜けたと思われる生存者の足取りを追うエゼキセル軍とキャロル。そこには何か者かにやられたウォーカーの死体があったが、真相究明より捜索を優先する。「可能性は2つ、事実は1つ。我らの準備は整った」と相変わらず動じずに自信満々なエゼキセル。キャロルはエゼキセルに「今から相手にするのはウォーカー数体じゃない」と危険を匂わせるが、エゼキセルは「そうだが、私は笑う」と言う。エゼキセルの態度を不信に思っているキャロルに、エゼキセルは「自信に満ちているから?実現させることが私の仕事であり定めだから?ノーでありイエスだ。イエスでノーだ。そしてイエスになる"できるまでできるフリを"私はそうしてきた。闇に光を当て、人々を導いてきたから私は王なのだ。架空が事実になった。今から起きることも同じだ」と笑った。キャロルはみんな死ぬかもしれないし、負けるかもしれないと現実的な話をするが、「だとしても笑おう。失敗という幻想はないのだ」とエゼキセルは堂々とした口ぶりで言った。

 

森の中でウォーカーではない人間の血痕を見つけ、逃走者は負傷して進みが遅いはずだと言うとエゼキセルは「前進しよう。世界も前進させよう」と逃走者を追った。

 

 

 

リックと別れて1部屋ずつ銃を捜していたダリル。ある部屋を開けると、ダリルは慎重に進んだ。真っ暗な部屋の先の扉の奥にあったのは監禁部屋だった。ダリルはニーガンに監禁されていた時を思い出すかのように、監禁部屋残された食べ物を見ながら動きを止めた。

 

リックもまた暗い廊下を銃片手に進み、銃を捜していた。奥へと進むと、そこには光が差し込みキレイなベットルームがあった。人が住んでいた形跡がある部屋を慎重に捜索するリックの背後から誰かが襲いかかった。反撃をするリックだったが、何度も殴られ銃も交わされ、ほぼ互角で素手で対決していた。ニーガンの仲間の男の首を絞めながら「銃はどこにある」と聞くリック。しかし男は「銃なんてない」と言う。首を絞めても抵抗し、なかなか倒せないリック。リックはドアに備え付けられたバッグをかける金具のようなモノを見つけると、首を絞めたまま、その男を金具に向かって投げつけた。その男は金具に頭が刺さり、ぶら下がったまま死んだ。何とか勝負に勝ったリックの息は上がっていた。

 

 

 

1人生き延びたモーガンは銃で見つけた敵を片っ端から撃っていた。「確信はあるか?勝てるか?」モーガンにはリックと話した会話がエコーのように頭の中で流れていた。「奴らは悪党だ。俺たちには経験がある。俺たちなら必ず勝てる」リックの言葉を思い出していた。

 

 

 

脱出しようとしている敵を逃がさないように別の出口から出たジーザスやタラ達。

外から出口を囲み、相手を包囲する。しかしジーザスは相手が撃ってくるまで撃つなと指示を出したのでタラは驚く。王国の女弓士も、誰かが犠牲になってしまうかもしれないと危惧していたが、ジーザスは相手が撃ってこない事を祈ろうと言った。理解できないタラが睨むが、ジーザスは「止めてもムダだ」と意見を聞き入れようとはしなかった。

 

「行くぞ。急げ」と敵が出口のシャッターを開けた。男1人が銃を構えていたが、ジーザス達は十何人で出口で待ち構えており、ニーガン側に勝ち目はなかった。ジーザスは男に向かって「銃を捨てて投降しろ」と呼びかける。男は銃を床に置くと「死にたくない」と言った。そしてその男は誰もいない背後に向かって「包囲された。」と言うと、銃を構えた人が出てきた。男は「ばかはよせ。銃を置け」と言うとゾロゾロと出てきた。

 

タラは「強硬手段でいこうよ。マギーと違ってリックは私に耳を傾ける」と息を荒くして言うと、ジーザスにガンを飛ばす。ゾロゾロち出てきたニーガン側の敵はみんな銃を地面に置き両手を上げて投降した。

 

 

建物の外行われている事を知らないモーガンはまだ建物内で銃片手に、次々と敵を倒していた。逃げる敵を追い詰めて外にでたモーガンは、銃を向けて敵に投降させているジーザス達と出会った。正気を失ったかのように銃を撃っていたモーガンは「襲われる前に攻撃を仕掛けるんだ。生かしちゃおけない」そんなリックの言葉を思い出していた。その時のモーガンはリックに「生きていれば可能性はある」と反論していたが、リックは「襲われる」と言っていた。幻覚のように思い出し、様子のおかしいモーガンに「何だよ。あんたかよ」と話しかけた者がいた。

 

「転属したのかよ」と男は投降して銃を突きつけられているにもかかわらず笑って言った。モーガンはその男の近づいた。弟子のように育てたベンジャミンを殺したあのロン毛の男だった。モーガンは近づきながら男に銃を向けるが、ジーザスが止めに入った。モーガンに銃を突きつけられても全く動じないロン毛の男。モーガンは「殺しに来た。殺すべきだ」とジーザスに訴えた。しかしジーザスは「投降した。殺すべきじゃない」とモーガンの意見さえ聞こうとしない。モーガンはロン毛の男を睨みつけた。

モーガンは「どうすべきだ?」とジーザスに言うと立ち去った。

 

 

 

 

倒した男のポケットから鍵を取り出したリック。その男の胸には"神の愛を"とタトゥーが掘られていた。鍵を手に入れたリックはある部屋を開けた。

その部屋を見てリックは驚き、愕然とする。

そこは子供部屋で、ベビーベッドにはまだ幼い赤ちゃんが寝ていたのだ…。

壁には"グレイシー"と書かれ、温かく育てられていた様子が伺える子供部屋を見たリックは、口を押えて動揺する。「そんな…まさか……」

鏡に映る自分の顔を見たリックは、周りを見回した。

 

 

 

森を進むエゼキセル軍とキャロル。「あそこだ」とエゼキセルが走り出した。キャロルが銃を向けるが、「弾をムダにするな。友が到着した」と言った。

エゼキセル軍とキャロルが見つめる先には逃走者がいたが、覆いかぶさるようにシヴァが逃走者をのとらえた。静かな森の中で逃走者の叫び声が響いた。シヴァは逃走者の首に噛みついていた。

 

 

じわじわと優勢になるアーロン達だったが、銃撃戦の終わりはまだ見えていなかった。仲間が次々と犠牲になり、エリックは撃たれた仲間の名前を大声で叫んだ。戦闘に不慣れな者達が、なんとか戦闘を続けていた。機転をきかしたアーロンが車に乗って脱出しようとする敵を轢くと、そのままエリックに駆け寄り「大丈夫か?」と声をかけた。「あぁ。でもみんながやられた」と息を切らしていったエリックのお腹を見たアーロンは「そんな…」と腹を押さえた。エリックのお腹からは真っ赤な血が流れていた。押さえるアーロンの手も血で染まり「エリック。しっかり」と声をかけた。

 

 

森ではエゼキエルがジヴァを撫でながら「我らは勝利を目前にしている。彼を(シヴァ)を決して死なせはしない。みんなも」そう言うと、キャロルも「分かってる」と賛同した。エゼキエルの側近ジェリーの持つ無線から「ネルソン、態勢は整った。隠れてろ。銃撃に巻き込まれるな」と聞こえてきた。その無線はニーガン側の物らしく、ニーガンの手下達に作戦がバレてしまう。作戦変更するように言うジェリーに、エゼキエルは後退はしないと言った。相手も待ち構えてるからと不安がる兵士たちに向かってエゼキエルは腰の剣を抜き、その剣を空に高々と上げて笑った。キャロルも笑顔になる。

 

 

残りの部屋を捜索するリック。

部屋には家族写真が飾られていて、その家族写真を見たリックは「クソ」と声を漏らした。

 

「手を下ろしてろ。ゆっくり振り向け」

背後からリックに銃口を向ける者がいた。ゆっくり振り返ったリックは驚いた顔をした。

「やぁ。リック」

リックは驚き、「あんたは……モラレス…。一緒にアトランタへ」と言うと、モラレスは「遠い昔の話だ」と言うと「あきらめろリック。救世主を呼んだ。じきに来る」とリックに銃を向けたまま言った。

 

リック達メンバーはそれぞれの場所で、それぞれの思いで、自分のなすべきことをしていた。納得のいかない者、自信に満ち溢れる者、誰かを信じている者、トラウマと戦う者…

 

 

まとめ

 

わぁーーー。まさかのびっくりモラレス!覚えてます?

私はここでブログを書きながら見ているので、割と細かなシーンまで記憶にあるのでおぼえてましたよ、モラレス!

サプライズゲストで出てくるとしたら、アトランタで老人ホームを経営していたギレルモ率いるミゲルとかの強面だけど心優しい軍団か、海辺の家にたどり着く前にタラと別れたヒースかくらいかなと思ってたけど、まさかのモラレス!予想外すぎて驚いたけど、あんまり見た目が変わってないモラレス。モラレスといえば、山奥のキャンプで一緒に過ごしていたが、CDCに向かおうとするリック達仲間と別れてバーミンガムの親戚のところへと向かった4人家族。その父親がモラレス。

しかし今回の登場に家族の姿はない…。娘2人は?奥さんは?

サプライズが本当にビックリで、モラレスがどんな生活をしてきたか気になります!

 

しかし、離れ離れになったアンドレアとも再会してたし、意外と狭い範囲しか行動してないのかもしれませんね……

 

そして、私だけですか?エゼキエルがウザいの(笑)

ナニ言ってんのか分かんない…回りくどいうえに、意味不明。

コレ、翻訳の性じゃないよね。キャロルが誰かが死ぬことになるかもしれないって危機感を持つように言ってるのに、「だとしても、笑おう」とか言ってるし(笑)

バカじゃないのか?

なぜみんなエゼキエルを王として持ち上げてるのかサッパリです。

政治家もそうだけど、実際に上に立つ者は実力よりも演説と自信なのかもしれない…。そうすれば周りがやってくれるのかな…。

うん、エゼキエルは生理的に合わなさそう。

 

ついでに言うとジーザスも合わない。

なんなんだ!みんな覚悟をもって自分の命を犠牲にしてまで戦ってるんだ!ここにきてへんな正義感は命取りになる…。

 

仲間が少なかった時は、みんな好きなメンバーだったのに、今は嫌いな人もチラホラでだしたな…(笑)

ジーザスにもエゼキエルにも大人しくしててほしいなぁ…と個人的に思うw

 

 

 

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