ウォーキング・デッド ブログ

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大好きなドラマThe Walking Ded をシーズン1からあらすじ・感想を書いています。※ネタバレあり

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【ウォーキング・デッド シーズン3】6話「届かぬ想い」 ストーリー・感想

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The Walking Dead(ウォーキング・デッド)

 

 

1話ごとのあらすじや感想を書いていきます。

※ネタバレあります。

 

前回のエピソードはこちら

kaigaidorama.hatenablog.jp

 

《Hulu》ウォーキングデットページはこちら

 

 

シーズン3 エピソード6

題:届かぬ想い(Hounded)

 

メルルは部下3名を連れて森の中に来ていた。ミショーンを追っているようだったが、森の中でウォーカーの死体で書かれた「go back」というメッセージが残されていた。メルルはビビっているガルジュリオに、選んでくれた総督の信頼を裏切るなと喝を入れた。

物音がし、メルルはミショーンに投降を呼びかける。

すると木の上から日本刀を持ったミショーンが降りてきて、一瞬の間に部下の1人の首をはね、もう1人の腹を刺した。気付いたメルルはミショーンに向かって発砲し、太ももに銃弾をうけるが、そのまま森の中へ逃げて行った。

メルルはミショーンを追った。

 

 

 

「もしもし、誰かいるの?」

リックは刑務所で電話の相手と話していた。電話の相手は女性で、ずっと繋がらずやっと電話が繋がった事に驚いて興奮していた。しかしリックが今どこにいるか尋ねると「言えない」と教えてはもらえない。女性は奴らがいないからここは安全だと言う。リックは自分には息子と産まれたばかりの赤ん坊がいて、自分たちは善良なグループだと話し、仲間に入れて欲しいと頼んだ。

女性は「話し合うわ」というがリックは自分に話をさせてくれと頼む。そしてリックは泣きながら「頼む。切らないでくれ。助けて欲しい。こちらも力を貸す。頼むから分かってくれ。次々に死んでる。限界なんだ。」と助けを乞うが、女性は2時間後に…と言う言葉を残して電話は切れてしまった。

 

 

みんなで食事をしているところに「問題はないか?」とリックが戻ってきた。みんな驚き、マギーはこっちは平気と答え、ハーシェルはリックは?と聞いた。

リックはボイラー区間の10体~20体を一掃したと報告した。そして、カールを見に来ただけだから、また戻ると言う。グレンは引き留めて自分たちも手伝うというが、リックは断る。ダリルは今の武器の数など必要な事をリックに報告すると、ハーシェルが名前を呼んだが振り向かず、また刑務所内に戻って行ってしまった。

 

森ではガルジュリオがミショーンに殺された仲間の横で泣いていた。メルルが「行くぞ」と声をかけるが、ガルジュリオは座り込んで泣いたまま動こうとしない。見かねたメルルがしっかりしろと声をかけ、死んだ仲間と頭に右手のナイフを突き刺し、ウォーカーになるのを防いだ。ガルジュリオにもヤレ!ともう1人の頭にナイフを刺させると、2人でミショーンを追いかけた。

 

 

ウッドベリーの昼間は相変わらず活気があふれ、終末の世界とは無縁だった。まだ昨夜の競技場でのケンカのショーを根に持っていたアンドレアは総督にチクりと嫌味を言った。アンドレアは残忍な遊びで不快だけれどここにいたいと言った。そして、警備としてこの街に貢献したいと申し出た。

 

 

 

リックはひたすら電話機の前で電話を待っていた。そこへ電話が鳴った。

次は男性の声だった。

襲われも噛まれもせず、死にもせず、転化も錯乱もない電話の相手がいる場所へ行きたいと言うが、男は「リスクは冒せない。人は殺したか?」と質問した。リックは素直に自分や自分の仲間を脅した4人だけ殺した事を打ち明けた。そしてその男は「妻の死因は?」と聞いてきた。なぜ死んだと分かるのか疑問に思ったリックに息子と赤ん坊がいると聞いたと言った。リックは「その質問には答えたくない」と言うと電話は突然切れた。

また希望を撃しなったリックは「クソ!」と大声をだし暴れた。そして電話機の前でうなだれた。

 

 

ウッドベリーのゲートの上の見張り台で、アンドレアは女性に弓の訓練を受けていた。身の上話になり、アンドレアはエイミーの事を打ち明けた。その時ゲートの向こうからウォーカーが現れた。お手本で女性が弓を弾くが、当たらない。見かねたアンドレアは女性の制止も聞かずに壁を降りると、ナイフ片手にウォーカーを倒した。しかし、女性は「自分がやると言ったのに…遊びじゃないのよ」とアンドレアを怒った。

 

 

 

電話機の前でウロウロしているリックのもとにハーシェルがやってきた。松葉杖で階段を降りたハーシェルは椅子に腰かけた。そして自分の足がなくなった違和感について話し始めた。申し訳ないと謝るリックにハーシェルは命を救ってくれたと感謝を述べた。そしてハーシェルは生前ローリが、自分の行動を悔やんでいる気持ちをリックに伝えたがっていたと話した。そして焦らずに心の整理をするべきだと言った。ハーシェルは安全な場所などないと言うと、リックは電話があったと打ち明けた。ハーシェルは受話器を取って確認した。リックは女と男の話をそのままハーシェルに伝え、みんなには黙っているように言った。心配になったハーシェルは自分もここにいると言ったが、リックは拒否し、ハーシェルは独房へと戻って行った。

 

 

ミショーンを追いかけていたメルル達は不意打ちでミショーンにやられそうになるが、ガルジュリオを突き飛ばしてミショーンと一騎打ちになる。ミショーンがメルルの顔面を蹴飛ばし、メルルの意識が朦朧としていていた。ガルジュリオはミショーンの不意打ちで胸を切られ、メルルは意識が朦朧とするなかウォーカーに襲われていた。そして足に銃弾を浴びたミショーンのもとにもウォーカーが襲ってきて、這いずって刀を取りウォーカーに向かって斬るが、ウォーカーのお腹が切れ、仰向けになっていたミショーンに内臓がふりかかる。

ガルジュリオがなんとか立ちあがり、メルルを襲っていたウォーカーを背後から倒すと、メルルが残りのウォーカーを退治した。2人はあたりを見渡すが、ミショーンの姿はなかった。

 

 

刑務所内を確認していたダリルとオスカーとカールは物音に気付き、ウォーカーを1~2体見逃していたんだろうと警戒するが、出てくる様子もないので後回しにした。

ダリルは歩きながらカールに自分の母親の話をした。

メルルが家を出てしまいネグレクトを受けていたダリルは、近所の子と遊んでいた。サイレンの音が聞こえたが、自転車を持っていなかったダリルは近所の子供たちに置いて行かれた。歩いて向かうと、友達も他の人もみんな自分を見ていた。消防車や近所の野次馬がいて自分の家が燃えていた。母親は寝たばこをしていたのか、ベッドの上で燃え尽き、母親が跡形もなく消えたことがツラかったと話した。

するとカールは息をしていなくて、転化する前にローリを撃った事をダリルに打ち明けた。そしてカールは自分が殺した実感があると言う。カールはダリルにお母さん残念だねと言うと、ダリルもお前のお袋もと言った。

 

 

総督の部屋を訪れたアンドレアは弓の訓練の時の弁解をしようとしたが、警備から外すと言われてしまう。一旦は納得したかに思えたアンドレアだったが、自分は戦うのは好きだが、そんな自分が嫌いなのと打ち明けた。総督は自慢げな顔で「分かってた」と言うから、アンドレアは不思議な顔をして「なぜ?」と聞いた。総督はここを出られたのに、残って今もこうして自分といるからだと言った。

その自信に満ちた答えに「あなたの事が好きだと?」と言うと総督は表情を崩さず「俺が気になってる」と言うとアンドレアは照れたように笑った。

 

 

ミショーンを見失ったメルルはウッドべリーに帰ろうとしたが、ガルジュリオは仲間たちを殺したミショーンが許せず、追いかけたがった。メルルは危険区域に入ったミショーンは助からないから、総督には死んだと報告すればいいと言うが、ガルジュリオはミショーンを追うといってきかなかった。メルルが説得しても、ガルジュリオは総督にはウソはつかないとメルルの言う事を聞かない。メルルはガルジュリオの意見を飲み込んだフリをしてガルジュリオの頭に銃弾をあびせ、ガルジュリオは倒れた。

 

 

足に銃弾をあびたミショーンは隠してあったバックを背負うと、足を引きずりながら逃げようとした。しかし、前から数体のウォーカーがやってきた。刀を引き抜こうとするが、そのウォーカー達はミショーンに見向きもせずに通り過ぎていく。不思議に思ったミショーンだったが自分の体を見て、さっきウォーカーの内臓をあびてウォーカーの匂いがついているからだと気づく。

 

 

電話の前で待機していたリックのもとにまた電話が鳴った。急いで電話をとったリックに電話の向こうの女性は「妻が死んだ理由は秘密?」と聞いた。リックはそれが条件なら話すと言うと、お腹をめった刺しにしたローリを食べたと思われるウォーカーに視線をやった。電話の女性は「話すのよ、リック」とせかす。リックは一瞬ためらったがすぐに違和感を感じた。そして「なぜ俺の名を?」と聞くと電話は切れた。とても不気味な雰囲気が漂っていた。

 

 

ミショーンは歩いて森から外れてある建物にたどり着いた。様子を伺いながら歩き出すと、車が走ってくるのに気付き、すぐに車の影に身を隠した。

走ってきた車から降りてきたのはマギーとグレンだ。マギーはあたりを見渡して異常がないか確認すると、グレンとキスをした。2人は物資調達に来た様子で、慣れた手つきで建物のカギを大きなニッパーで切った。

 

 

相変わらずほのぼのとしているウッドベリーでは総督が庭の手入れをして、それをアンドレアが眺めながら2人はお酒を片手に過去の話を語り合った。総督はプライベートではフィリップと呼ぶように言うと、戦闘が好きな自分を恥じなくても俺は好きだとアンドレアに伝えた。2人の仲は急接近していた。見つめ合うと2人は熱いキスをかわした。

 

 

グレンとマギーは粉ミルクを見つけたようで、喜んで車に積んでいた。その他食料も見つけるとグレンは夕食には間に合うから刑務所に帰ろうと言った。その会話を車の影に隠れるミショーンは聞いていた。

 

そこへ「どこへ戻るって?」と銃を向けたメルルが現れた。マギーとグレンも銃を向けるが、マギーはメルルに会った事がない。しかしグレンはすぐに「メルル?」と気付いた。

メルルは喜び、両手を上げ近づいてくる。

「下がって」とマギーが大声で威嚇する。しかしメルルは「よせ。分かったよ」と言いながら近づいてくる。グレンは複雑そうな顔で「生きてたのか…」と言った。メルルはダリルの生存を確認すると、アトランタでの事は水に流すからダリルの所へ連れてってくれと言い出した。グレンはまだ拳銃をおろそうとはしない。グレンはメルルのナイフがくくりつけられた右手に視線をやった。笑いながら右手にナイフをつけた経緯を話し出す。

グレンはダリルにここにこさせると提案するが、メルルは再会できたのは奇跡だから俺を信じてくれと言う。グレンは再度ここで待つように念を押した

 

メルルはいきなり2人に襲いかかった。マギーの頭に拳銃を突きつけ、グレンは抵抗する事が出来ない。グレンに車に乗るように指示すると、無理やり運転させて2人を連れ去った。ミショーンは車の影から見ていたが何もする事が出来なかった。車が去った場所にはかごに入った粉ミルクが置かれていた……

 

 

刑務所内を巡回していたダリル、カール、オスカー。不意打ちにウォーカーが現れるが、2人とも見事な反射神経をみせ3人ともがウォーカーに致命傷をくらわし、ウォーカーはそのまま倒れこんだ。倒れたウォーカーのアゴにはナイフが刺さっており、ダリルが引き抜くと「キャロルのナイフだ」とつぶやいた。

 

 

また電話が鳴った。しかし今までとは違いリックはすぐには電話を出る事が出来ない。息を荒くしながら受話器を取るとまた「なぜ俺の名を?」と聞いた。電話の女性は「あなたを知っている」と言うと、「あなたも私達を。さっきのはエイミーとジム、ジャッキー」と言った。その声はローリとそっくりだった。リックは涙を浮かべながら「ローリ?」口に出す。そしてリックな座り込み泣きながらローリの名前を何度も呼んだ。

「赤ちゃんはどうなった?」と聞くローリに泣きながらリックが答えた。

 

「君を愛してた。愛してたんだ。もとのように戻れなかった。自分自身に誓ってた。君を生かし安全な場所を見つけたら‥。心を開くことができなかった。君を守り、カールも赤ん坊も…。"時間が解決する"そう信じてた。愛してた。今も愛してる。いまさら遅いよな。言えばよかった。もっと早く」

 

黙って聞いていたローリが口を開いた。

「リックよく聞いて。赤ちゃんがいる。私たちの子よ。カールも。仲間もいる。愛してるわ。お長い。お願いね。頼んだわよ。リック?」

 

リックは天井を見上げ、受話器を置いた。

 

 

ベットの上で裸のアンドレアと総督だったが、ノックが聞こえ総督はしぶしぶ扉を開けた。ガウン姿の総督にメルルは何か気付いた様子だった。総督が部屋の外へ出てメルルに要件を聞く。メルルはミショーンを追ったが仲間3人(ティム、クラウリー、ガルジュリオ)がやられた事を報告した。そして自分がミショーンを殺したとウソをついた。総督は物資調達中に襲われた事にして英雄として葬儀を上げるように伝え、ミショーンの首と刀はあるか?と聞いた。メルルはウォーカーに襲われたと言い訳をして、その話題をそらすようにグレンとマギーの話をし始めた。アンドレアを知っていると知って総督の顔は少しこわばった。メルルは残りの仲間の場所を見つけるというと立ち去った。

 

総督の部屋で裸のアンドレアはシーツにくるまりながら「どうかした?」と聞くが総督は「何でもない」とキスをし。グレン達の事は話さなかった。

 

 

独房にリックが戻ってきた。ゆっくり扉を開けると、ベスやカールが心配そうに見つめた。リックはそのままゆっくりハーシェルの抱いている赤ん坊の所へ行くと、赤ん坊を抱きあげて顔を見て微笑み、ぎゅっと抱きしめた。

 

 

キャロルのナイフが刺さっていたウォーカーの遺体のそばで座り込み、キャロルのナイフを地面や壁に何度も突き刺し悲しみを表現するダリル。

壁を蹴飛ばし、溢れる感情をどうしようもできず、ウロウロと歩く。

ウォーカーの遺体の扉の向こうから物音がする。

ウォーカーだと思っているダリルは怒りに任せてウォーカーをどけると、ナイフをかまえて一気に扉を開けた。

 

扉の向こうには座り込み、衰弱したキャロルの姿があった。

 

ダリルはキャロルの顔を見て生存を確認すると、慌てて抱き上げて運んだ。

 

本当の自分を取り戻したリックは、赤ん坊達を連れて、独房の外に出た。太陽を浴びたリックの顔を何か乗り越えたようで、以前のリックだった。赤ん坊を抱きながらカールに「お前に似ている」と優しく語りかける。

 

 

リックは何かに気付くと大切に赤ん坊をカールに渡し、刑務所の外のフェンスに近寄った。そこには数体のウォーカーの中に、スーパーのかごを持ったミショーンの姿があった。ミショーンはなにか訴えるようにリックを見つめた。

 

 

感想

 

「途中までそんなことはない!と」分かってはいたけど、本当に電話の相手がいるもんだと思ってました(笑)

あれはきっとショックでおかしくなったリックの妄想なんだよね?だから最後ローリがでてきたんだよね?三途の川的な感じで、死者が生きるために導いてくれたんだよね?

もう、少し期待しちゃったじゃん…。

 

リックおかえりなさい(笑)

あの電話のくだりが妄想だったと分かって、余計にリックがどれほど重症だったか知った。ローリの事愛してたのは知ってるよ。色んなこと整理する前にリックはリーダーとしてやるべきことがありすぎて、ローリの事を整理しないままにしてしまっていたんだね。だから、ローリからの許してプレッシャーに負けてしまってたんだね。

分かる。女の私からしても、ローリは図々しかった(笑)けど、生きるために一緒に居なきゃいけなかったら、ローリみたくなるのも分かるけどね。

 

前に進むしかないんだし、パパがんばろ!!

 

相変わらずバカなアンドレア。本当にバカ。デールがいたらめちゃくちゃ怒られるぞ(笑)

総督とくっついちゃった……。

 

やっぱりミショーンは総督に命狙われてるし、やっぱ総督ヤバいって。

 

!!!!!

グレンとマギー!!!!

 

クズメルルのバカのせいで‥どうなるんだろう?

大丈夫かな?

心配…

 

心配だけど、刑務所にミショーンが現れたから何とかなる気がする。伝えにきたんだよね?拉致されたって教えてあげにきたんだよね?赤ちゃんの粉ミルク持ってきてくれたんだよね?

 

 

 

仲間以外の人がきて、囚人達の時と同様にトラブルになりませんように‥

 

リック、ミショーンはいい人です。

これだけどうしても伝いたい……(笑)

 

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【ウォーキング・デッド シーズン3】5話「愛が狂った時」 ストーリー・感想

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The Walking Dead(ウォーキング・デッド)

 

 

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シーズン3 エピソード5

題:愛が狂った時(Say the word)

 

芝生の上を走り回り、犬と追いかけっこする少女。その横にはドリンクを片手に談笑する母親。のどかで平和な光景が広がる。

ウッドベリーではパーティーが開かれていた。

ミルトンがアンドレアにドリンクを渡すと、アンドレアは笑顔で冷えたドリンクを受け取り乾杯をした。

ウッドベリーでは今夜何かが行われるらしいが、アンドレアが聞いてもミルトンは答えてはくれなかった。

 

ミショーンは通りで開かれているパーティーを覚めた様子で見ていた。

 

1人部屋にこもり、少女の髪をとかす総督の腕をその少女はいきなり掴んだ。

その少女はウォーカーだった。

総督は少女の事を「ペニー」と呼び、優しい言葉をかけながら制止させる。慣れた手つきで少女を縛り布をかぶせると、「大丈夫。パパだよ。今でも愛してる。分かってるだろ」と抱きしめた。

総督は窓の隙間からミショーンがこっちを見ている事に気が付いた。

 

 

 

刑務所ではリックの意識が飛んでいた。

目は開いているものの焦点が合わず、ダリルは心配して何度もリックの目の前で手を振り声をかける。

カールが産まれたばかりの赤ん坊を抱き、皆が赤ん坊の食事を心配した。幸いにも赤ん坊は健康そうだったが、ミルクがなく、ダリル、マギー、グレンが調達に出かける事になった。

ダリルはベスを呼び、母親が死んで、父親はボーっと現実を受け入れられていないからとカールの事を頼んだ。

 

ボーっとしていたリックは落ちていた斧を見つけると、その斧を持ち刑務所の中へと1人消えて行った。マギーが声をかけても振り向くことはなかった。その様子を心配そうにカールが見ていた。

 

物資がありそうな場所へは瓦礫で車は通れそうになく、ダリルのバイクで行く事になるが、マギーは自分も行くと言い出した。グレンはまいっているだろうから‥と自分が行こうとするが、マギーはローリの為に自分が行きたいと言った。

グレンは「愛してるよ、気を付けて」とキスをすると、2人を送り出した。

 

 

刑務所内に1人入っていたリックは、刑務所内にいるウォーカーを片っ端から斧で倒していく。ただ前からくるウォーカーに、斧を振り下ろす姿は、後悔、憎しみ、怒り、悲しみ色んなものが入り混じり、自暴自棄になった1人の男だった。

 

 

 

ウッドべリーではパーティーの途中総督が皆を集め演説を始めていた。始まりはたった9人がアパートに隠れていたが、今では生活の場を築き上げ街ができた事を誇らしげに喜び、努力の結晶を祝おうと乾杯した。

 

総督が演説している間、ミショーンは総督の部屋へ忍び込んでいた。ショーケースに入れられた自分の刀を取ると、笑顔で微笑む総督の家族写真が目に留まった。そして机の上にあるノートを開くと、そこにはずらりと名前が書かれていた。

ミショーンは室内にある鍵のかかった部屋を見つけると、ナイフでこじ開けようとした。その時総督の声が聞こえ、急いで室内に身を隠した。

 

総督とミルトン、メルルが室内に入ってきた。ミルトンはパーティーはいいが、電気などの無駄使いを反対していた。しかし総督とメルルは楽観的に考えていた。ミルトンは実験で電力を使うからパーティーを延期して欲しいとお願いしたが、総督は今夜は楽しんで明日から再開すればいいと言うと、部屋にあったお酒のケースを持ち3人は部屋を出て行った。

 

ミショーンは総督の部屋から裏庭のような場所に出ていた。そこは工場ののような何もない広い場所だったが、檻がありそこには生け捕りにされたウォーカーが数体収容されていた。ミショーンは檻のカギを開けると、刀で1体ずつ倒した。

そこへ人が来て、ミショーンは見つかってしまう。

ミショーンの刀を取り上げた総督が「人の土地を嗅ぎまわって楽しいか?」と聞いた。ミショーンの前に座り、誰にでも秘密はあると言う総督にミショーンは「ペニーとか?」と言うと総督の表情は変わった。

「知られたか。あの子を愛してる」と言う総督にミショーンは他の子もでしょ?と続けた。総督は勘違いをしていると笑いながら、ルールを従わない者を放っておけば無秩序になってしまうが、今回の事は秘密にしておくから調査隊に加わらないか?と打診した。

ミショーンは話し続ける総督が持っていた刀を一瞬で奪うと、総督の首に刀を突きつけた。そして、何も言わず刀を持ち立ち去った。

 

総督はメルルにアンドレアを呼ぶように指示し、メルルには獲物の確保へ行くように指示した。

 

 

刑務所ではグレンが1人でお墓を掘っていた。そこへアクセルとオスカーがやってきて「手伝う?」と声をかけた。君の仲間はいい人達だったというアクセルに少し怒った口調でグレンは「家族同然だ」と返した。オスカーは「そう呼べる友は少ない。失ったのは残念だ」と追悼の意を示した。

遠くにハーシェルの姿が見えたグレンはスコップを2人に託した。

 

ハーシェルのもとにやってきたグレンは、リックの様子を聞いた。リックはまだ刑務所の中にいるらしく、グレンは連れ戻しに行くと言う。そして1日で3人もの仲間を失ったのは1人のバカのせいだとハーシェルが言うと、グレンはお墓を掘っている2人を見ながら「囚人を全員殺してやりたい」と言った。

ハーシェルはあの2人はいい奴だとオスカーとアクセルをかばった。グレンはこの世界になり非難が始まった時、Tドッグはお年寄りの家を全部見て回り何度も救ってもらい、いい奴じゃなくて"最高の男"だと懐かしそうに言った。ハーシェルもTドッグがゲートを閉めてくれた事を感謝していた。グレンは今までのグレンでは言わなかったような「仲間の為なら、他人を犠牲にしたっていい」というセリフを言った。そのグレンの手にハーシェルそっと手を添えた。

 

 

 

呼ばれてやってきたアンドレアに、総督はミショーンの事を話した。ミショーンをかばうアンドレアに秩序がみだれるから蛮行をやめさせろと言った。アンドレアはミショーンのもとへとやってくると、ミショーンは荷造りをしていた。総督に話を聞いたことを伝え、周りや私を威圧しないでというアンドレアの話を聞かず、荷物をまとめたミショーンは警備がうすく逃げ出せそうな場所を伝える。

「誰もここを去れない」というミショーンに、アンドレアはここは安全だし食料もあって仲間もいると訴えた。しかしミショーンは彼らの許可がないと出れない事に疑問を感じていた。「私を信じて」というが、アンドレアは私を納得させてとこの街を出る気はなかった。この街で生活したいアンドレアとこの街に不信感しか抱いていないミショーンの意見は対立した。

 

 

 

リックを捜しに暗闇の刑務所内にきたグレンは、倒されたウォーカーの側でリックを発見した。「心配したよ。外に出よう」と声をかけるが、返り血を浴びたリックに息は荒く、まだ自分を見失っている様子だった。グレンが「俺達の棟はもう安全だ。1人でやらなくていい。ドアを閉めよう。一緒に戻るんだ」と身体に触れようとした瞬間にリックはグレンに掴みかかった。壁に押さえつけ、息を荒くしたリックはグレンを払いのけるとまた暗闇の刑務所へと消えて行った。

 

 

 

仲間を連れて車で、機械が置かれている場所にきたメルルは掘られた落とし穴の中を見て喜んだ。その仕掛けた落とし穴から獲物を吊り上げると、そこには数体のウォーカー入っていた。そしてそのウォーカーを見たミルトンは"目が面白いからサンプルにする"と言った。メルルはたまには自分で‥とミルトンに道具を渡す。ウォーカーがミルトンに噛みつくが、ミルトンは噛まれても平気なジャケットを着ていて無事だった。メルルは楽しみながら、1体ウォーカーを退治し、別のウォーカーの歯を全部抜いた。

 

 

ミルクを探しにきたダリルとマギーはブランコが置かれた家に物資を捜しに来ていた。窓ガラスを割って侵入すると、そこには子供部屋でベビーグッズが置かれていた。哺乳瓶や必要なモノをバッグに詰める。家の一室から物音が聞こえ、2人は慎重にドアをを開けるとそこにはネズミがいた。安心してキッチンの棚を開けると粉ミルクを発見したマギーはバッグに詰めた。

 

 

パーティーの途中で大きな荷物を持ったアンドレアとミショーンを見つけたメルルは「寂しいじゃないか」と声をかけた。出ていくと言うミショーンにメルルはもうすぐ外出禁止の時間になるし、警護も必要だし、今夜はパーティーだと言う。しかしメルルはミショーンの態度で気づき、門番の男に何か話始めた。そしてメルルは門を開け、日暮れまでには身を隠すようにアドバイスをした。

許可がないと外には出れないと思い込んでいたミショーンに、アンドレアは出ていいと言ってるでしょう?とこの街は安心だと言った。ミショーンはこれはパフォーマンスだと思っている様だった。アンドレアはミショーンが友達だからこの街にいれる様に総督に頼んでいた。また門の前でケンカになる2人。

アンドレアは8か月2人で彷徨ってきた時の暮らしには戻りたくなかった。なんとかミショーンを説得しようと試みるアンドレアだったが、納得いかないミショーンは「来るの?来ないの?」と聞き、ウッドべリーには残るつもりはなかった。

何も答えないアンドレアに「どうせ足手まといよ」と捨て台詞を言ったミショーンは名前を呼ぶアンドレアのほうを振り返る事もなく1人で門を出て行った。

アンドレアは門の隙間からミショーンの後ろ姿を見つめた。

 

 

落ち込んで座っていたアンドレアの総督は「友達との別れは残念だ」と声をかけた。そして生き方はそれぞれだと励ました。気が紛れるようにお酒をすすめた総督にアンドレアはついて行った。

 

 

刑務所ではオスカーとアクセルがフェンスの外のウォーカーをひきつけ、その隙に物資調達に出ていたダリルとグレンが戻り、ゲートを通過した。戻るとすぐにマギーはベスと共にミルクの準備をした。ダリルが赤ん坊を抱き、泣いていた赤ん坊は美味しそうにミルクを飲んだ。その瞬間皆がほっとし、優しい表情になった。ダリルがカールに赤ん坊の名前を聞くがまだ決めていなかった。カールは候補として「ソフィア」や「キャロル」「アンドレア」「エイミー」「ジャッキー」「パトリシア」「ローリ」と亡くなった女性の仲間の名前を上げた。ダリルは赤ん坊の事を「おてんば娘」と呼び、優しくミルクをあげると、おてんば娘というあだ名に笑いがおこる。

 

 

1人刑務所内でウォーカーを倒し続けていたリックは、ローリが亡くなった部屋で弾丸のようなものを見つけ拾う。するとウォーカーのうめき声が聞こえ、音のする方に向かって地面に血痕が付いていた。そこにはお腹が以上に膨れ上がり、歩くことができないウォーカーが座り込んでいた。リックは雄たけびを上げながら、ウォーカーの口に銃を入れると引き金を引いた。

リックは刀を取り出すと、そのウォーカーのお腹を何度も何度も刺した。

 

 

 

ウッドベリーでは深夜までパーティーが開かれていた。アンドレアは総督に特等席を取っておいたと案内されるがまま座ると、そこは異常な盛り上がっていた。何かのショーが始まるようだったが、何も知らないアンドレアは戸惑っていた。

拍手がなり、スタンディングオーベーションの中、ステージには何体ものウォーカーが腰紐をつけられて縛られていた。その中央にメルル、マルチネス(総督の部下)が登場し、笑いながらウォーカーをおちょくる。パフォーマンスしながら、メルルとマルチネスは闘いだした。場外にウォーカーが待ち構えていて、隙を見せれば噛まれるといった状況だった。しかし、住民たちは大喝采で2人をはやしたてる。大人も子供も全員だ。

盛り上がりを見せるステージで、笛が鳴った。ウォーカーの鎖が少し長くなり危険度は増した。

会場でただ一人、驚きと不快感をあらわにしていたアンドレアは立ち去ろうとして、総督に止められた。総督はストレス発散でウォーカーの歯は全部抜いてあり、やらせだと言うが、アンドレアには異常で理解できなかった。

ミショーンが殺した檻の中のウォーカーの謎が解けたアンドレアは、総督と見解が食い違った。アンドレアはウォーカーが危険じゃないと勘違いしてしまうというのに対して、総督はウォーカーを恐れるなと伝えたいと言った。

ショーはメルルが勝利を治めた。

 

 

 

太陽が昇り始める頃ダリルは1人お墓の前に来ていた。

十字架がたてられたお墓の前にポケットから取り出した花を供え、そっと十字架に触れた。

 

 

リックはローリの亡くなった部屋で、座り込んでいた。赤ん坊の泣き声が聞こえる中、リリリーンと電話が鳴る音が聞こえる。リックは重い体を起こして、「もしもし」と電話に出る。

 

感想

 

もう前回がショックすぎて、よくわからない…。今回は一瞬で過ぎて行ってしまった感じ。

リック…。ローリが亡くなる前ローリにすごく冷たい態度で、後悔してるんだろうな。いい歳の男があんな風に自分を見失ったらダメだよね‥。

あなた、息子も産まれたばかりのベイビーもいるんだから。

しっかりしなさい!!

って言ってあげたい。多分言うとしたらキャロルの役目なんだろうけど…お墓3つとか言うし、ダリルが花を供えてたからキャロルも死んだの?

何にも描かれてないじゃん!!

なに?

そんなあっさりと……。あの花ってチェロキーローズかな?ソフィアを捜してるときにダリルが話してたあの花。

 

Tドッグは何か頼りがいなかった感じだけど、優しかったよね‥。グレンの言葉でそんなに優しい奴だったんだって分かった。遅いよね‥。

 

でもグレンも少し自分を見失いそうなセリフ言ってるし、もうダリルしか頼れないかも。リーダーのリックあんなんだし。

 

それに比べて息子カールはスゴイ!強い!最近は少し生意気だと思ってたけど、小さい頃からすでにこの世界で順応してきたんだろうね。

人はいつか死ぬって当たり前のことを、私たちはいきなりだと受け入れれないもんね。。。

 

で、アンドレア。

目を覚ませ。総督は危険だと思う。ウォーカー育ててるし、あのメルルも多分ビビってるから言う事聞いてるんだと思う。ミショーンの言う事聞いておけばいいのに…。シェーンと関係を持った時もそうだけど、危機感がないね。人を見る目がないね。

うん。

 

そう、そういえばリックがローリの亡くなった部屋で退治したウォーカーはお腹パンパンだったし、ローリの遺体がなかったから多分あのウォーカーが食べたんだよね。で、リックも気づいたから、お腹をめった刺しにしたんだよね‥。

ウォーカーは死んでいる人間もウォーカーでなければ食べるんだね…。

 

そういえばリックの元にかかってきた電話なに?あの部屋に電話あったの?というか電話って繋がるの??怖い。なんかホラーみたいだった。ま、ウォーキングデッド自体ホラードラマなんだけれどね。なんか、リックがヤバそうで心配だなー

 

 

 

ウォーキング・デッド コンパクト DVD-BOX シーズン3

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【ウォーキング・デッド シーズン3】4話「命の決断」 ストーリー・感想

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The Walking Dead(ウォーキング・デッド)

 

 

1話ごとのあらすじや感想を書いていきます。

※ネタバレあります。

 

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シーズン3 エピソード4

題:命の決断(Killer Within)

 

 

森の中、1人の人間がウォーカーに襲われたとみられる息絶えたシカを運んでいた。

 

夜が明け、霧がかる刑務所の外で立ち尽くしていたウォーカーにどこからか飛んできた小石が当たる。ウォーカーが振り向くと、破壊されたドアの前に置かれた鹿が置かれていた。

ウォーカーは無我夢中で鹿に食らいついた。

 

そして、破壊されたドアの中に吊るされた鹿の体の1部を発見すると、その鹿の体もむさぼり食べる。

 

斧を持った人間はその様子を確認すると、足を引きずりながらウォーカーに気付かれない様にその場を去った。

 

そしてカギがかかったフェンスを斧を振りおろして壊すと、そのフェンスの前にも血の塊を置いた。

まるで、ウォーカーを刑務所へと誘導するように‥‥

 

 

 

陽が上った刑務所では暮らしやすい様に、庭の片づけをしていた。倒したウォーカーを焼いて車を移動させる。グレンマギーカップルは誰にも見られない監視塔に上りイチャイチャしている事をリック達にからかわれるなど、ほのぼのとした1日の始まりだった。

 

その時Tドッグが、歩いている囚人2人を発見する。

リックはさっきまでの表情とは一変し、「約束しただろう」と囚人達に詰め寄った。小柄の囚人は「分かってくれよ。知ってる連中の死体だらけで、あんなところいられない」と言った。中の死体を焼こうとしたが、逆側のフェンスは壊れていてウォーカーがいるらしく、リック達の独房の方へ来るしかなかったらしい。

 

小柄の囚人アクセルはリックに向かって、襲った囚人とは自分達は無関係で、あんた達のルールは分かったと言うと、仲間になれるなら何でもするからあんな所に居させないでくれと言った。リックは条件は変わらないと譲歩せず、黒人囚人のオスカーは「時間の無駄だった」と肩を落とした。そして、独房で殺されていた仲間を放り出す気持ちをせきららに話した。明らかにオスカーはリックを襲ってきたリーダーらしき男とは違い優しい心の持ち主だった。過ちを犯して捕まったが自分は罪は償ったから、あんな独房に戻るぐらいならここを出ていくと言った。

 

 

リック達は2人と離れた場所でどうするか話し合っていた。

Tドックは受け入れてあげようと言うと、リックは安心して眠れないと反対するが、今も同じだとTドッグは言った。このまま放置すれば、2人をこの手で殺すのと変わらないとTドッグは説得した。マギーやキャロル、グレンも急に他人は受け入れられないと慎重な姿勢だったが、Tドッグは農場には入れてくれたし、自分たちの手の方が囚人達よりも血で染まってると言った。

ダリルは囚人達と同じような連中と育ち、不良だが異常者ではないし、自分もこの塀の中にいたかもしれないと言ったが、別にTドッグに賛成でもないらしい。

 

リックは保安官時代19歳の若者を逮捕し、泣きわめく若者に陪審員が同情し、無罪になった2週間後に別の子を撃った事を思い出していた。そして危険は回避したいと言うと、条件は変えないと結論を出したが、Tドッグだけは不満気だった。

 

 

 

ウッドベリーではミショーンが街の中を歩きながら、軍人達を襲い手に入れた戦車を見ていた。生々しい銃の跡や戦車の上の血…。

すると総督がミショーンに話しかけてきた。総督は今日街を出ていくミショーンに向かっていい戦士になるのに残念だと言うと、ミショーンはいつも通り連れない態度で「もういるじゃないか」と言い放った。総督はいくら備えても足りないと言うと、ミショーンは何かを疑うように「あんなノロい戦士に兵士がそんなに簡単にやられると思う?」と質問した。ミショーンには総督のとった行動がバレているようだった。

戦車の銃の跡を触りながら質問を続けるミショーンに総督はのらりくらりと言い訳をした。どうやら助けられた兵士のウェルズは亡くなってしまったらしく、「幸いだね」と嫌味を言ってミショーンは去って行った。

 

 

リック達は今後に備えて準備をしていた。囚人2人への対応にすれ違うTドッグにリックは1週間分食料を渡すと言うが、Tドッグはまだ納得していなかった。リックは強い口調で「マギーやグレンと奴ら、どちらを切り捨てたい?」と迫るとTドッグは「選べない」と答えた。

 

 

アクセルはダリルにバイクは詳しいんだと話しかけるが無視をされ、それを見ていたオスカーは「あがくのはよせ。覚悟を決めろ」と諦めた様子だった。

 

 

独房にでは、ハーシェルに松葉杖渡し、焦らないでと心配するローリやベスをよそに、ハーシェルは庭へとでた。

 

 

ウッドベリーではミショーンがアンドレアに今出発すれば日暮れまで数時間ある…と海岸沿いを目指すつもりであることを明かした。質問ばかりするアンドレアにミショーンはここで暮らすよりいいと言い放った。アンドレアはミショーンが総督について何かおかしいと思っている事を気づいていた。ミショーンは2人で今までも生き延びてこられたとウッドベリーを出ていく決意は固そうだった。

 

 

刑務所ではグレンがアクセルとオスカーに一週間分の食料を渡してカギをかけ、2人は食料をもって外に出るようだった。松葉杖をつきながら建物から出てきたハーシェルを見て、グレン、リック他皆がそれぞれしていた作業の手をやめて、ハーシェルを見て笑顔になった。

 

その時背後から迫る大量のウォーカーに一番早く気づいたのはカールだった。大声で「ウォーカーだ逃げろ」と叫び皆に知らせる。安全だったはずの刑務所内のフェンスの中に大量のウォーカーが現れたのだ。フェンスの外側にいたリック、ダリル、グレンは慌てて走り出す。それに気づいたマギー、キャロルも同じだった。

ローリは銃をかまえて皆を守る。

 

走りながらリックは「そこを離れろ。早く。ローリ」と叫ぶ。

 

カールも銃を持ち戦う。マギーも応戦するが、ウォーカーの数は多かった。

 

ベスはフェンスがあり、扉が閉めれる場所へとハーシェルを誘導する。そのハーシェルの後ろにウォーカーが迫っていた。ハーシェルは松葉杖を使い、ウォーカーを遠ざけた。

 

応戦するTドッグは閉じられているはずの扉が開いている事に気が付く。

 

マギーはローリとカールを刑務所内へと誘導した。しかし、奥に進むとすぐに反対側からウォーカーが現れた。3人は別の部屋へと逃げ込んだ。

 

リック達はいくつものフェンスのカギを開けようやく刑務所の庭へとやってきた。そこにはアクセルとオスカーがいて、アクセルは「俺達はどうなる?」と言いながらリック達の後を追った。

 

Tドッグは開いてしまっていたフェンスに扉を閉めて、ウォーカーの侵入を阻止していたが、後ろからウォーカーに襲われ、肩を噛まれてしまう。大声で痛がるTドッグ。その様子にキャロルは「やめて」と叫ぶと、Tドッグは噛むウォーカーを払いのけウォーカーを始末した。キャロルがtドッグを刑務所内への扉に誘い、室内へと逃げ込んだ。

 

 

ウッドベリーでは出ていくアンドレアはメルルに農場の場所が分かる地図を渡していた。ダリルの居場所探しの為だ。その地図を貰ったメルルはなぜ親切にするのか聞いた。アンドレアは、自分だったら家族を捜したいと素直に答えた。メルルは仲間も気になるだろし、一緒に探さないか?と提案したが、アンドレアは何も答えなかった。メルルは仲間に置き去りにされて自分と同じ境遇なんだと言った。

アンドレアはメルルに「総督はいい人?」とストレートに聞くと、メルルは死にかけた自分を助けてくれたいい奴だと答えた。

 

 

ハーシェル達のいるところまでやっと来たリックは、ウォーカーを退治しながらベスとハーシェルになぜウォーカーが侵入したのかと聞いた。ベスはゲートが開いていた事を告げ、ローリ達はC棟に入って行ったことを知らせた。

次々とウォーカーを退治するリックに、ベスはTドッグが噛まれてしまった事を報告した。グレンからの報告で誰かがゲートのチェーンを切ったらしいと聞かされたリックの視線の先には、アクセルとオスカーがいた。奴らか?と聞くグレンに「他にいない」と険しい表情でリックは答えた。

 

すると、いきなり刑務所内のスピーカーから大音量でアラームが流れ始めた。その音に引き寄せられるように次々とフェンスの外側の森からウォーカーが集まってくる。リックはスピーカーを銃で撃つが、他のスピーカーから音が鳴り続ける。

 

怒りながらオスカーに銃を向けたリックは「どういう事だ?」と詰め寄った。オスカーは両手をあげ「予備の発電機だ」と言った。

発電機は3機あり、それぞれが各区間を制御しているが、切断したはずだとオスカーは答えた。リックはオスカー達を連れ、正門の電子扉へと向かった。

 

 

室内に逃げ込んだTドッグは自分が噛まれてしまったが、キャロルを助けようと必死で暗闇の中を進んでいた。

 

マギーとローリ、カールも暗闇の刑務所の中を彷徨っていた。暗闇の刑務所内は大音量のアラームが鳴り響く。

その時、壁に手をつきお腹を押さえるローリ。最悪のタイミングで陣痛に襲われていた。そこへウォーカーが現れ、カールが銃をかまえて先頭を進み、マギーが痛がるローリを抱えながら来た道を引き返す。カールが隠れられる部屋を見つけると、マギーはローリを抱えその室内へと入ったが、今すぐにでも産まれそうな状態だった。

 

 

ウッドベリーでは総督が塀の上からゴルフをしていた。総督の撃った弾は塀の外をうろつくウォーカーに当たる。メルルは「ナイスショット」と声をかけた。そしてメルルはティムとマルティネスを連れてダリルの捜索へ出たいとお願いした。アンドレアの情報は総督は8か月前の話だから‥と言うがメルルは俺なら見つけられると自信を見せた。総督はリスクは冒せないとダリル捜索の許可を出そうとはしない。「俺の弟だ」と粘るが、正確な情報を集められたら自分が一緒に行くと言われてしまう。

 

 

リックはC棟でローリを探していた。独房でカールとローリの名前を呼ぶ。リックは誰かにもてあそばれていると気づいていた。

 

 

部屋に隠れ、痛みに耐えるローリはもう産まれそうだった。ハーシェルのところへというカールだが、ローリ、マギーはウォーカーに捕まってしまうから、この場所で産むつもりだった。心配し、ただ立っている事しかできないカール。マギーはローリを寝かせると、子宮口が開いているか確認した。教わっていたけれど、実際見てみてもマギーには判断ができなかった。ローリは息み、頑張れと励ますマギー。しかし次の瞬間異変に気が付く。ローリが大声を上げて痛がる。

マギーの手は真っ赤な血で染まっていた。

 

 

なんとかキャロルを安全な所まで誘導するTドッグの前に、またしてもウォーカーが現れる。キャロルは銃の引き金を引くが、カチャカチャと音を立てるだけで、弾切れだった。Tドッグは自らを犠牲にしてウォーカーに体当たりをして、キャロルを逃がそうとした。また噛まれ、叫び声を上げながら、キャロルに「行け。行くんだ」と言った。

突然の事に動けなかったキャロルだったが、すぐに正気に戻るとTドッグの言う通り進んだ。キャロルは泣きながら振り向くと「俺はもう駄目だ。行け」とウォーカーに食いちぎられるTドッグがいた。キャロルは扉を開け、先に進んだ。

 

 

ウッドベリーではアンドレアが町を出る前に総督の部屋へとお礼を言いに来ていた。どこへ向かうのかと聞かれ、ミショーンが安全だと言うから海岸を目指すと答えた。君の考えは?と総督は聞きながらウイスキーを注ぐ。強いお酒はずっと飲んでいないと断るアンドレア。そして総督とアンドレアはお互いの身の上話をすると、「良き日々に」と乾杯をした。

久しぶりのお酒にアンドレアは笑顔になった。そして、今まで生き延びる事以外考えなかったから、何のために生きているのか目的が分からないと本音をこぼした。

総督は景色、社会全体全てが変わったが、人間の考え方は…と言葉を詰まらせた。アンドレアはグラスを置き「ごちそうさま」と言った。総督はメルルから武器を受け取るように言うと、外がつらくなったらいつでも来てくれと見送ると、自分の名前はフィリップであることを告げた。アンドレアは「元気で」と別れた。

 

 

リックはダリル、オスカーと共に予備電源をとめに来ていた。ダリルがウォーカーが押し寄せる扉を体で押さえ、オスカーに聞いて電源を壊そうとした時、隠れていた斧を持った男がリックに襲いかかった。隠れていた男は逃げ出してリックが追った囚人だったのだ。あの時リックはウォーカーがいる外に締め出したことで、死んだと思っていたが、その囚人は生きていた。

リックとその男の一騎打ちとなるが、オスカーがドラム缶を投げつけ、一瞬のスキをついて銃を奪う。オスカーが銃を向けた先にはリックが。その向こうには隠れて襲ってきた囚人が。リックは落ち着くようにオスカーをなだめる。

隠れて襲ってきた囚人は「何をためらってる。撃て」とオスカーに向かって叫んだ途端、オスカーは引き金を引いた。

 

隠れて襲ってきた囚人は倒れこんだ。

 

オスカーは無言で銃をリックに渡し、リックは予備電源を切った。

 

 

産気づいたローリは意識が遠のき始めていた。カールが目を開けるように話しかける。マギーはハーシェルの所へ行こうと言うが、目を開けたローリは自分はもう助からないといった。どうやらローリの子宮口は開いていなくて、いきんでも無駄なようだった。ローリは「子供は死なせない。お腹を切開して」と頼んだ。

マギーは驚きできないと断るが、ローリはやるしかないと言う。カールが誰かを呼びに行こうとするが、ローリは止めた。

 

マギーはキャロルは練習していたが、自分には自信もないし道具もないと困惑していた。しかし。ローリはカールのナイフを使うように指示した。

「お願い 赤ちゃんを‥みんなの為に。お願いよマギー。お願い」

と強い口調で頼んだ。

首を縦に振れないマギーにもう一度お願いする。

 

 

ウッドベリーでは、アンドレアがミショーンに出ていくのを1~2日延期したいと申し出ていた。ミショーンは納得できず、部屋を出て行ってしまった。

 

 

ローリのお腹にはカールを産んだ時の帝王切開の傷跡が残っていた。無理よというマギーに意識朦朧としているローリは「やるのよ」と説得していた。そしてロ―リはカールに「怖がらないで。これが私の望みなの。パパの事頼んだわよ。赤ちゃんの事も」と伝えると、カールは泣きそうな声で「死なないで」と言った。

ローリは「あなたなら大丈夫。この世界に負けたりしない。賢くて強いとても勇敢な子よ。愛してるわ。正しい事をして。過ちの多い世界よ。だから間違ってると思う事はしないで。自分を甘やかしてはダメ。あなたはいい子よ。可愛い息子。産んでよかった。愛してる。愛してるわ」と泣きながらカールを強く抱きしめた。

 

泣きながら聞いていたがマギーに、ローリはこれが終わったら…リックにはさせないでと言うと大丈夫よ平気だから‥と天井を見た。そして「さようなら」と言った。

 

 

マギーは「ごめんなさい」と言いながら、ローリのお腹をナイフで切った。

叫び声を上げながら痛がるローリ。

そして意識がなくなった。

 

マギーは感情を押し殺し、カールに手を貸してと言うと、開いたローリのお腹に手を突っ込んだ。カールの手助けを借りながら、手探りで赤ちゃんを引っ張り出す。

取り出した赤ちゃんは泣き声を上げなかった。

マギーは血だらけの赤ちゃんを抱え、赤ちゃんの背中を優しく叩くと、赤ちゃんは産声を上げた。

 

泣き声を聞き、カールは少しだけ笑顔になった。

マギーは赤ちゃんを抱えて急いで外に出ようとしたが、カールはローリをこのままにしておけば、ウォーカーに転化してしまうので置いていけないと言った。

 

カールは「僕のママだ」というと銃を手にして、横たわるローリを見つめた。

カールはリックに銃を持つように言われた時の言葉を思い出していた。

「子供扱いは終わりだ。人は死ぬ。俺もママも。思いかけず死が訪れる」

 

カールはローリを抱きしめた。マギーが外の様子を見にいった瞬間、銃声が聞こえた。何も言わず無言でカールが銃を握りしめたまま、ローリの側から戻ってきた。マギーはかける言葉が見つからなかった。

 

 

懐中電灯を頼りにローリ達を探していたリック達は、死体をむさぼり食うウォーカーを見つける。その死体はTドッグだった…。その死体の側にはキャロルのスカーフが落ちていた。

 

 

リックはローリ達が戻っていないかハーシェル達のもとへとやってきたが、ローリ達の姿はなかった。もう一度捜しに戻ろうとした時、赤ん坊の泣き声が聞こえた。泣き声のする方を見るとそこには、血だらけの赤ん坊を抱え泣くマギーとカールの姿が。

 

リックはその瞬間すべてを気づいた。

持っていた武器を落とし、フラフラと歩き、「ローリはどこだ?」とマギーに聞く。捜しに行こうとするリックをマギーは「ダメよ。行かないで」と止める。

 

何も言わないカール。

 

リックは「まさか。ウソだろ」と声を出し泣く。

 

赤ん坊を抱いたままのマギーにグレンが優しく寄り添うとマギーも声を上げて泣いた。

 

リックはその場で倒れこみながら声を上げて泣き続けた。

 

 

感想

 

衝撃の回になってしまった。

というか、全く想像していなかった展開に、私も言葉を失っている…。

 

いや、始めの時点で、あの死んだと思っていた囚人が悪さするんだとは気づいたんだけど、まさかここまで大事になるとは思ってなかった。

そんな頭良さそうじゃなかったし、そんな事できないような子分的な奴だと思い込んでた。

 

でもまさか、ローリが死ぬなんて…。

今まで、ローリには沢山イラつかされたよ。

だけど、こんな最後ってある?

残酷。

カールの目の前で‥お腹を裂いて赤ちゃん取り出すとか…。

取り出したマギーも相当辛かっただろうな…。生きてる人間を殺したのと同じだから。

 

あーーーー。

あの名前も分からない囚人のせい。全部。

こんな事になるなんて。

 

Tドッグなんて、かなりあっさりと亡くなってしまった。

あっさり噛まれて、でも優しいTドッグらしい最後で、キャロルを守るためみ自ら体を張るとことか、かっこよかったよね。

キャロルは無事なのかな?

せっかくローリの為に帝王切開の練習してたのに、最悪のタイミングで事件が起こってしまったよね。

 

カールはめちゃくちゃ強い男になった。

でも、少し心配。

リックは大声を上げて泣いてるのに、全てを見ていたカールは涙見せず、母親を自らの手で葬ったんだもん。

これから母親のいない赤ん坊はどうやって生きていくんだろう?

リックは大丈夫?

 

 

衝撃の回に未だに心の整理がつかない私…。

 

うん。ウッドベリーとかアンドレアとか今回はいいや(笑)

 

【ウォーキング・デッド シーズン3】3話「暗黒の楽園」 ストーリー・感想

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The Walking Dead(ウォーキング・デッド)

 

 

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シーズン3 エピソード3

題:暗黒の楽園(Walk with Me)

 

 

森の中の草原の上空をヘリコプターが飛んでいた。ヘリコプターの操縦士は無線で話しかけたが応答がなく、通信可能なエリアまで戻る事に。旋回し、進路を変えた途端に機体が激しく揺れた。一瞬持ち直したかに思えたが機体は黒煙を出しながら、そのまま森に突っ込んだ。

 

森の奥に黒煙が上がるのをウォーカーを連れた黒人女性とアンドレアが見ていた。そして草原を横切りながら黒煙に向かって歩いて行った。

 

 

墜落したヘリコプターの場所まで来たアンドレアの顔は風邪なのか辛そうだった。そしてその場で嘔吐した。黒人女性は「無理をしないで」とアンドレアを抱えて草むらに隠れさせた。

連れていたウォーカーを木に縛り付けると、黒人女性はアンドレアに「見てくる」と言い、ヘリコプターの側へ向かった。

機体から投げ出され、息絶えた2人の遺体があった。ヘリコプターの中を偵察しようとしたその時、数台の車が現れた。急いでアンドレアの元へと戻り身を隠す。

 

車からは銃を持った男達が降りてきた。男たちは散らばり、あたりを警戒する。周りのウォーカーを銃ではなくバットや弓矢で倒していく。

ヘリコプターの中には生存者がいたらしく、ヘリコプターから救出していた。

 

その様子を隠れて見ていたアンドレア達の背後からウォーカーが迫る。黒人女性は日本刀で倒そうとするが、アンドレアが止めた。ウォーカーは隠れているアンドレアなどに気付かず、音と話声のするヘリコプターの方へ一直線に向かっていった。

そして見張りの男はそのウォーカーを倒すと、他の仲間が生存者を運び出し、倒れている2人の遺体は転化しウォーカーとなっていた。指揮官風の男がナイフを頭部に突き刺した。

 

男達がヘリコプターの中を捜索していると、黒人女性の連れていた鎖につないだウォーカーが暴れだした。見張りの男が違和感に気付くと、黒人女性は隠れたまま鎖に繋がれたウォーカーの首を日本刀で落とした。

 

男たちが退散しようとし、安心したところで、背後から気配を感じた黒人女性。日本刀を引き抜こうとしたその時「早まるな、お嬢さん。俺の銃の方が強力だ」と声が聞こえた。ゆっくり武器をおろすように言われ、男の言うがままに両手を広げて振り返るアンドレアと黒人女性。

 

振り返ったアンドレアは言葉を失った。

 

男は「こりゃまいった。ブロンド娘」と笑いながら言った。

 

メルルだ。

 

ダリルの兄で、アトランタ市内へ物資調達しに行った際に人種差別、ドラッグ、暴力で協調性がなく、屋上に手錠で繋がれたまま置き去りにされてしまったあのメルルが生きていたのだ。ダリルやリックが捜しに戻った時には、メルルの姿はなく切られた手首だけが残されていたが、メルルの右手にはロボットのように手首の代わりにナイフがついていた。

 

メルルは以前と同じく傲慢な態度で片手で銃を持ちながらアンドレアにこう言った。

 

「旧友のメルルとハグしないか」

 

アンドレアは気絶して倒れてしまった。

 

 

意識が遠のいているアンドレアの耳には男たちの声が聞こえた。目隠しをされているアンドレアぼ目にはうっすらと周りの風景が見えた。

「ミショーン?」

不安げな声で声を振り絞った女性にミショーン(黒人女性)はここにいると答える。

薄っすらとした視界の中でメルルと目が合ったアンドレアはまた視界を奪われ目隠しをされる。

 

 

アンドレアは部屋の一室で診察を受けていた。点滴を受け、熱を測ってもらったアンドレアは看護師風の女性に「ここにいたくない」と告げるが、外は暗いし、1晩ここにいるように言われる。不安を隠せないアンドレアはここはどこ?と尋ねるが、「私からは言えない。彼と話して」というとメルルが部屋へやってきた。

 

メルルは椅子に腰をかけ、置き去りにされてからの事を話し始めた。

空腹失血死寸前でダリルを待っていた所、発見されたと言うのだ。そして、「弟はどこだ」と聞くメルルに、アンドレアはずっと会っていないと告げた。

アンドレアは、あの後リック達とメルルを捜しに戻った事を話すと、メルルは切断した腕を見せて、体の1部はあっただろう?と言った。

メルルは手錠をかけ置き去りにしたリックを恨んでいた。アンドレアは多数の仲間やエイミー(妹)も亡くなって探せなかったと話すと、メルルはエイミーの事をいい子で残念だと偲んだ。アンドレアは農場での話をし、ダリルが中心的存在になっていた事を伝えた。

7~8か月前にアンドレアが仲間とはぐれた日、群れに襲われて、メルルと同じ様に置いてきぼりにされたことを話した。

 

アンドレアはメルルに「何が望み?」とハッキリ聞き、黙って聞いていたミショーンも睨みをきかせていた。立ち上がったメルルは、壁に囲まれて天井もあり、診察もして救ったのに「ありがとうは?」と挑発的に答えた。

ミショーンは銃を向けたと怒っていたが、メルルは得意の話術で言い訳をした。メルルの性格をよく知っているアンドレアは、「ありがとう」とメルルの話を遮った。

その行動にミショーンは驚きの表情をしていた。

 

納得した顔のメルルはヘリコプターの現場でも指揮を執っていた男を部屋に入れると、何やら耳打ちをした。その男は「気分は?」と聞くとミショーンが怖い顔で「武器を返して」と迫った。

その男はゲートから出る時に返すと言い、アンドレアは閉じ込めないでと意見した。そして、アンドレアとミショーンはヘリコプター墜落の現場で、亡くなっていた2人の頭にナイフを突き刺したのを見ていたので、不審感を抱いていたのだ。その話を聞いた指揮官の男は呆れたような顔をした。

 

 

指揮官の男はため息交じりに、噛まれてなくても誰でも死ねば転化すると答え、アンドレア達は驚いた。そして指揮官の男は出ていくのは構わないが、夕方以降ははウォーカーの気を引くからダメだと言うと、朝になったら武器を返して弾や食料、薬、車も渡すから、今日は休むように言い、部屋を出て行った。

 

建物の外へ出ると指揮官の男は「ウッドベリーにようこそ」と言った。

視線の先には、週末の世界とは思えないキレイな町が広がっていた。真っ暗な町の道路にはたいまつが明るく照らし、文化的な生活環境が広がっていた。

 

 

そして、指揮官のいうままについていくと、町への入り口(ゲート)に案内された。

そのゲートは数人の男たちがゲートの上から銃をかまえて見張りをしていた。「みんな軍人?」とアンドレアがきくとほとんどが素人で、彼らが町を守っていた。

 

ゲートの上に上ったメルルは指揮官の事を"総督"と呼び、ゲートに向かってきたウォーカーを慣れた手つきで始末した。そして総督は腐敗したら悪臭で困るから、朝倒したウォーカーを処理するように命令した。

総督からの"町民"という言葉に驚いたアンドレアは「誰もいない。廃墟だわ」と言うと、

総督から別の場所へと案内されついていく。

 

総督はある部屋へと案内すると、温水シャワーもでるが節水するように伝え、食べ物と水、服をアンドレア達の為に用意した。至れり尽くせりな状況に困惑する2人だったが、総督は刀があった方が安心だろうが、ここは安全だと言った。

アンドレアは素直に総督に感謝を伝え、助かったパイロットの状況を聞いた。医師が全力を尽くしていると答えた総督は何かあれば、部屋の外にいる部下に言ってくれと言い残し、「また明日」と扉を閉めた。

 

 

朝を迎えたウッドベリーは、昨夜の誰もいない町とは全く別の町だった。女性も子供も住人たちは自由に出歩いていた。

アンドレアはこの町には73人が居住しており、妊婦もいて74人になる予定である事を案内係の町の女性に聞いた。

総督が日没後の外出を禁止し、音と明かりを最小限にし、武装した護衛がウォーカーを近づけず、町では犠牲者を出さずに生活できているらしい。

アンドレアはここに来る途中死者が見世物みたいに吊るされていたと直球で聞くと、その案内係の女性は、「言い訳はしない。彼らは命がけで守ってくれている。仲間を大勢失った。生き方はそれぞれだけど、私達は総督に従う」とハッキリと答えた。

 

 

診察室では、救出されたパイロットが、今までの暮らしについて話していた。フェンスで囲まれ安全で食料も物資も十分だったが、1人噛まれた事でキャンプ全体がパニックとなり、誰かがゲートを開けて次々と感染して地獄と化し、隊員10人で逃げ出したと言うのだ。しかし100キロ地点で足止めをくらい、ヘリで偵察に出たが、暴動で故障していたのか墜落してしまったと言う。パイロットは部下の生死を気にかけていたが、総督は何も答えず、パイロットは空気で助からなかったのだと気づいた。

 

総督は残りの隊員は君を待っているはずだから、ここに迎えようと提案した。パイロットは目に涙を浮かべると総督は残りの隊員の居場所を聞いた。

 

 

建物からでてきた総督は、町のはずれの隠れ家のような場所へとやってきた。そして部屋に入るなり「進んだか?」と聞いた。メガネ姿の男が「イヌが邪魔をする」と言うと、その先にはメルルの姿があった。怒ったメルルは喧嘩を始めようとするが、総督が仲裁に入った。いつものメルルとは違い、総督が言うとすぐに大人しくなって謝った。そして総督はメガネの男にも同じように注意した。

 

総督はメルルに「彼女の話を」と言うと、メルルはアンドレアについて話し始めた。アトランタの自分を置き去りにしたグループの1人でダリルと一緒だったと伝えた。総督はメルルにもう一度話して事情を探るように命令した。

 

 

メルルが部屋を出ると総督はメガネの男に「見せてくれ」と言った。そこには首を切断されたウォーカーの死体があった。メガネの男は興奮したように、つかまないように腕をもぎ、噛まない様にアゴを切断してあり、食べる能力を失うと食欲も消え失せ、近寄っても攻撃的ではなくなり、従者となると説明した。

そのウォーカーはミショーンが連れて歩いていたウォーカーの1人だった。総督はカモフラージュの為にミショーンが連れて歩いていた事に気付いた。

総督たちはウォーカーの事を"バイター"と呼び、バイターといればバイターとみなされ、身を隠せるんだと言うと、そのウォーカーがガリガリで飢えてはいるが、進行が遅いだけだとメガネの男から説明された。

どうやらその部屋でウォーカーについて研究しているようだった。

メガネの男はメルルに敵対心を持っているのか、メルル1人にアンドレア達から話を聞く任務を任せるのは間違ってると総督に助言した。

 

 

総督はメガネの男の助言を聞いて、ミルトン(メガネ男)、総督、アンドレア、ミショーンの4人で朝食を囲んでいた。ミルトンはウォーカーは元の記憶があると考えた事はないか?と2人に質問した。アンドレアは即答で「ないわ」と答えると、ミルトンは残像が閉じ込められていると考えているようだった。アンドレアは噛まれそうになる前は考えた事もあったと話すと、そのウォーカーを殺したの?とミルトンは聞き、アンドレアは黙って食事をやめてしまう。

さらにミルトンはミーションにも、「連れていた2人は誰だい?知り合いだったのでは?」と聞くが、相変わらずミショーンは無口で黙ったままだった。

総督が空気を読み、「食事中だ」とミルトンを制止するとミルトンも「申し訳ない」と謝った。

 

アンドレアは群れが来るかもしれないし、安全?と確認すると、総督は「安全」だとハッキリ言った。総督は高い壁があり、さらにウッドベリーは診療所、学校、それぞれの住人に役割があり目的をもったコミュニティーで、防衛策として大量の武器を持って守る男達もいて、安全を脅かし破壊する事は許さないと言った。

総督は失った文明を取り戻すと言うと、アンドレアは真剣に話を聞き入り、総督と乾杯をした。

総督に急用が入り、食事会が中断されると、ずっと黙ったままだったミショーンが武器を返してと立ち上がった。総督は食事が終わったら外で渡すと言うと部屋を出て行った。

 

 

昼間のウッドベリーの町を散歩するアンドレアとミショーン。ミショーンは総督が信用できないとアンドレアにこぼしていた。歩きながら常に警戒しているミショーンと違い、アンドレアはウッドベリーが気に入った様子でリラックスしていた。アンドレアは7か月も2人で乗り越えたのに、あなたが分からないと言った。そしてアンドレアは冬の間守ってくれた繋がれてた2人のウォーカーをためらわずに殺した事へ疑問を持っていた。ミショーンは「迷いはなかった」と答え、警戒しながら1人歩いて行ってしまった。

 

 

迷彩柄の車に迷彩服の男たちが数人集まっていた。

車が近づき、警戒をすると、車の窓からは白いタオルを持ち、「撃つな」叫ぶ総督の姿があった。大柄の迷彩服の男は、「誰だ?」と尋ねた。総督は「ウェルズを見つけた」と両手を上げて武器を持っていない事をアピールしながら車から降りた。

ウェルズは墜落したヘリコプターで生き残った生存者で、迷彩柄の男達たその仲間の軍人達だった。

総督はウェルズ中尉は重症で自分たちの集落に運んだが生きていると伝え、彼にここを聞き迎えに来たと言った。

軍人たちは生きていた事に喜びかまえていた銃をおろす瞬間、総督は笑いながら「お前たちも見つけた」と言うと腰から素早く銃を取り出して、軍人の1人の肩を撃った。

 

それが合図かのように、周囲で待機していた総督の仲間たちが一斉に軍人たちに向かって銃を乱射した。

次々と倒れていく軍人達。

まだ息がある軍人に近づいた総督は、軍人が肩にかけていたライフルを取るとそのライフルで何度も軍人を殴打した。

 

軍人が全員倒れると、総督は武器をあつめるように指示した。

隙をみて隠れていた軍人が逃げ出すと、総督は走って逃げる軍人の背中を撃ち、部下に情けある最後にしてやれとナイフを渡すと、部下は撃たれた軍人も元へと向かった。

 

「我が軍の物資を頂こう」

 

総督が言った。

 

 

町には数台の車、そして迷彩柄の車が戻ってきた。

車に近寄る住民に、総督は演説を始めた。

昨日3人を町に迎え入れ、その中の1人であるパイロットの部下を捜しにいったが、ウォーカーの餌食になっていたと話し始めた。残されていた物資や食料をもらう事を美談に仕立て話す総督。

 

その様子を見ていたアンドレアは総督に何か手伝えることはないか?と聞き、総督の美談を信じ込んでいる様子だった。

 

 

部屋に戻った総督のベッドには裸の女性が寝ていた。そしてウイスキーを片手に鍵のかかった部屋へと入っていくと、総督は黒いソファーに腰かけた。そのソファーの先には水槽の中の薬品に漬かったウォーカーの生首がいくつも並んでいた。

それはとても気味が悪い光景だが、総督はその水槽をじっと見つめていた。

 

 

 

感想

 

 

リック達がでてこない回が初めてでびっくりした!!

今回はアンドレアの回なんですね(笑)

ずっと名前が分からなくて、黒人女性としか書けなかったけど、あの日本刀使いの黒人女性の名前は『ミショーン』だそう。なるほど…。

 

ミショーンは無口だし、異常に強くて怖くてアンドレアはヤバい人に助けられたのかも…と始めは思ったけど風邪のアンドレアを支えてめちゃいい人!

 

で、今回の1番の衝撃

 

メルル!!!!!!

 

生きてた!いや、生きてるとは思ってたけど、ここで登場するんだ。。。

声聞いた瞬間にアレ?この声…って聞き覚えがあってゾクッってしちゃった。

メルルだとは思わなかったけど。

 

やっぱりメルルは雑魚キャラ感スゴイから、総督の犬に成り下がってたわ(笑)

北斗の拳のケンシロウにやられる『あべしっ』っていう雑魚キャラに似てない?

 

アンドレア達めちゃいい町に来れてよかった~なんて思ったのは一瞬で、ミショーンがやたら警戒してるし、なんか総督は胡散臭さ半端なくて疑ってはいたけど…。

 

まさかの悪魔。

 

完全に邪悪。

 

笑って普通に軍人達殺したよ。しかも弾がもったいないとか言って苦しませて殺すとか鬼。

しかも、町では美談にしたてて、善良な町の指導者のフリしてるし。

完全にヤバいやつと出会ってしまったアンドレア。しかもメルル付き(笑)

 

ミショーンは冷静で騙されてないけど、完全に騙されてるバカアンドレア。

そういえば、以前からシェーンとの件だったり、デールとの件だったり、なにかと選択を間違えてるアンドレアらしいけれど‥。

 

どうなる?

リック達はどうしてる?今回産まれると予想してたのに、外れてしまった(笑)

次こそ産んで、ローリ(笑)

 

次のエピソードはこちら

kaigaidorama.hatenablog.jp

 

 

 

【ウォーキング・デッド シーズン3】2話「縄張り争い」 ストーリ・感想

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The Walking Dead(ウォーキング・デッド)

 

 

1話ごとのあらすじや感想を書いていきます。

※ネタバレあります。

 

前回のエピソードはこちら

kaigaidorama.hatenablog.jp

 

Huluウォーキングデットページはこちら

 

シーズン3 エピソード2

題:縄張り争い(Sick)

 

 

ハーシェルの足を切断したリック達は、檻の向こうの囚人に話しかけた。しかし、早く止血しないとハーシェルの命が危なかった。

ダリルが囚人達にボーガンをかまえると、囚人の1人が銃を向けたが、素早くTドッグも囚人に向けて銃を向けた。その間もリックとマギー、グレンはハーシェルの止血をしていた。

グレンが医療品を求めて部屋の中を探し、棒で押さえたドアの向こうからはウォーカー達のうめき声が聞こえる。囚人たちはリック達に向かって「救助隊じゃないな?お前ら誰だ?」と言うと、リックは救助隊など来ないと言ってハーシェルをローラーのついた台の上に寝かせた。

慌ただしく準備をすると、Tドッグがドアを押さえていた棒を引き抜いた。ドアの外からはウォーカーが入ってきたが、手早くTドッグが退治すると、ハーシェルを皆の待つ独房へと運んだ。その様子を囚人達はあっけにとられた様子でただ驚いて立ちすくしていた。

部屋には切断したハーシェルの足と、囚人達が取り残された。

 

 

取り残された囚人達はリック達の後を追う。

カールが急いで鍵を開けると、ハーシェルをベットの上へと寝かせた。

ハーシェルは意識を失っていたが、キャロルを中心にハーシェルの足を高く上げて、包帯の代わりになる物で押さえ、血が止まるのを待つ。

一方ダリルは、入り口にむけてボーガンをかまえていた。そこへリック達を追ってきた囚人達がきた。囚人の1人はこの独房は自分がいた棟だから、中に入らせろと言ってきた。この囚人達は、世界が終末を迎えウォーカーによって支配されている事を知らない様子だった。数人の囚人は刑務所から脱出しようというが、リーダーらしきロン毛の男だけは、銃を向けながら「外の人間が刑務所にいるっていう事は、他に行くところがないからか?」と聞いた。

 

やりとりが聞こえたベスやカールが「誰?」と不安がるが、リックは囚人が生きていたけど心配するなと言うと、グレンを呼び小声で、「ハーシェルから目を離すな」と言った。

悲しそうな表情で聞くグレンに、もし、ハーシェルが死んだら、マギーが目の前にいても対処して欲しいとお願いした。グレンは力強く覚悟をした声で「できるよ」と言った。

 

 

リックはダリル達のいる囚人達の元へと走った。そして言い争いをしているところに「無駄な言い争いはやめようと」と仲裁に入った。

リーダーらしき男が、なぜハーシェルを病院に連れて行かないのか?と尋ねるとリックは、いつからあの食堂にいたのかと質問で返した。囚人たちは死ぬと食人種になるというバカなうわさが流れて、ひどい暴動が起き、看守が外の様子を見に行ってから294日間閉じ込められていたらしい。

リックは軍も政府も病院も警察もすべて消えたと伝えた。

囚人の1人は信じでいない様子で、電話をかけさせてくれという囚人もいたので、ダリルが電話もパソコンもないとダメ押しをした。

リックは人口の半分以上かそれ以上の人が死んだだろうと教えたが、信じなかったので自分で見ろと、刑務所の外へと連れ出した。

 

久しぶりの太陽を浴びた囚人達だったが、倒れているウォーカー達を見て納得したようだった。そして、みな感染していて、誰でも胸を刺してもウォーカーとなって蘇る事も教えた。すると、リーダーらしき男と子分がこの刑務所は先にいた自分たちの物だと主張し始めた。リックは命がけで閉じ込められていたのを助けてあげ、ウォーカーを倒したのも自分たちだからここは自分たちの物だと言った。自分の独房へと戻ると言い、銃を取り出したリーダーらしき男と一触即発の状況となり、ヒゲの生えた小さな囚人が仲裁に入るが、お互いが1歩も譲ろうとはしない。

ダリルの外へ出て運を試せばいいという一言に、リーダーの男はリック達にできるなら自分にだってできると言う。そして、リックに武器を要求すると、リックは食料を半分くれるなら、他の独房棟のウォーカー一掃の手助けをすると言い始め、囚人達も了承して取引を成立させた。

 

 

ハーシェルの血はまだ止まらなかったが、少しずつ治まってきている様子だった。ハーシェルには抗生剤と鎮痛剤が必要で、一刻も早く医務室を見つけ出したかった。キャロルを中心として、不安な中でもハーシェルが目覚める事を信じていた。

 

 

一掃作戦にでたリックとTドック、ダリルは囚人達の行動に注意していた。

そして囚人達はかなりの量の食料を持っていた。

 

 

マギーはグレンにハグをしながら、ハーシェルをあの場に行かせたことを後悔していた。グレンが慰め、死んだらどうしようと言うマギーを「そんなこと言うな」と勇気づけた。マギーは生きていても、片足がなくなったハーシェルがこの世界で生きていけるかと不安になっていた。グレンがどう慰めてもマギーは「気休めを言わないで」「現実を見て」と不安に押し潰されていた。

ベスが何かやっているのに気が付いたマギーはベスに聞くと、ハーシェルはこれから歩く時ズボンの片足が邪魔になるからとズボンを片足を切っていた。ダメかもしれない…期待し過ぎないで‥と弱気な発言をするマギーだったが、ベスは希望を捨てていなかった。

 

 

リック達は囚人達から譲ってもらった食料を持って戻ってきた。戻ったリックはハーシェルの症状を聞いた。ハーシェルは熱はないが、呼吸と脈が弱くてまだ意識はなかった。リックはグレンに万が一に備えてハーシェルに手錠をかけておくように指示した。囚人達がいる事で不安になっていたローリはリックに別の棟に移す以外に選択肢は?と聞くとリックは「殺す」と答えた。ローリはそれが最善だと思うなら…とリックの意見を支持したが、リックは「今度は殺せか…」と呆れたように笑った。ローリは自分は最低な母親で最低な妻だけど、リックの事は殺人鬼などではなく善人だと信じてると言った。そしてローリは「仲間を守るためにすべきことをして」と言うとリックは何も言わず立ち去った。

 

 

囚人達とリック、ダリル、Tドッグは別の棟のウォーカーの一掃に行く準備をしていた。銃があると自身をみせる囚人に、銃声で集まってくるので、できる限り銃は使わない様にとダリルがアドバイスした。

リックが何があっても隊列を崩さない様にと忠告し、ウォーカーの一掃に向かった。

 

 

独房ではハーシェルに手錠をかけられるのを見たマギーが、ハーシェルと2人きりになりたいと言い出し、キャロル、グレンは出て行った。ハーシェルの手を握りながら「もう頑張らないで。私とベスは2人で助け合うし、グレンもいる。もういいのよ、父さん。頑張らないで」とマギーは涙を流した。「父さん、今までの事全部感謝してるわ」とハーシェルの体に寄り添った。

 

 

隊列を組みながら、暗い刑務所内を進む。リックが囚人達に「頭を低く」や「音に集中しろ」などアドバイスをしながら、慎重に進んでいた。前からは数体のウォーカーが来ると、囚人達は「ウォー!」と大声をあげながらウォーカーに向かっていった。頭を狙うように言われたのに、体やお腹など手あたり次第にバットを振り回す。ナイフを何度も何度もウォーカーのお腹に刺す囚人達を、呆れたような目でリック達は見ていた。

 

 

ハーシェルのそばで心配をしていた所に、自信満々の顔でバッグを持ったカールがやってきた。カールは「大発見だ」とかばんを差し出すと、そこには包帯など医療品が入っていた。キャロルやマギー、ローリは驚き急いでハーシェルの切断された足に包帯を巻く。ローリはどこから持ってきたのか聞くと「医務室だよ」と堂々と答えたカールは、どうやら1人で医務室を捜しに刑務所内をうろついていた。それを知ったローリは「何を考えてるの?」と怒るが、カールは「平気さ、ウォーカーも倒した」と言う。危険を分かっていないカールにきつく怒るとカールは「うるさい」と犯行的な態度を取った。それを聞いていたベスが「お母さんになんて口を聞くの?」と怒ると、カールは走って飛び出して行った。

 

 

ダリルはもう一度手本を見せながら、腹でも心臓でもなく頭だと囚人にアドバイスをしていた。囚人達はコツを掴んだようで、ウォーカーの頭を次々と狙った。一人の黒人の大きな囚人がウォーカーに襲われてひっかかれてしまい、リーダーらしき男は銃の引き金を引いた。刑務所内に大きな銃声が響いた。

 

 

カールが持ってきた医療品のおかげで、ハーシェルの感染症は防げそうだった。少し落ち着いたキャロルはグレンを外に呼び出す。ハーシェルの側にいたいグレンを重要な用事だと無理やり外に連れ出した。

 

 

かすり傷だから大丈夫だという黒人男性だったが、ひっかかれた場所が肩で切断のしようもなかった。何度も大丈夫だと言い張るが、リックたちはなすすべがない事を知っていた。助けてくれよという男性に「打つ手はない」と冷たく返事をするより仕方がなかった。その時、リーダーらしき男が鋭利な棒で何度も何度も黒人男性をめった刺しにした。返り血を浴びながらも、仲間を容赦なく残酷に殺すリーダーらしき男にリック達は言葉を失っていた。

 

 

グレンを連れ出したキャロルは中庭にいた。集まってくるウォーカーの中から、女性のウォーカーを指さすと、グレンはウォーカーを使って練習するなんて正気じゃないと言った。キャロルはローリがカールの時も帝王切開だったので、今回の出産も帝王切開になると予想していた。そして、ハーシェルの意識が戻らない今、キャロルは女ウォーカーを使って、手術の練習をするつもりだった。グレンは乗り気ではなかったが、キャロルの意志は固かった。

 

 

暗闇を懐中電灯を頼りに進んでいくダリルは、リックにリーダーらしき男は危険だから、怪しい時は合図するように言った。そして、進んでいくとリネン室にたどり着いた。リネン室の奥には鍵のかかった扉があり、リックはリーダーらしき男に開けるように指示した。リックはウォーカーの声が聞こえるその扉を両方開けると制御できなくなるので、扉を片方だけ開けるように言うと、リーダーらしき男は鍵を手に取った。緊張感がはしり、皆かまえる中、そのリーダーらしき男は扉を開いた。

しかし、扉を両方とも開けたのだ。

中からはウォーカーが次々と流れ込んできてパニックになる。次々とウォーカーを倒していくが、リーダーの男は武器を大振りに振ってリックに当たりそうになる。そして、ウォーカーをリックの方へと投げた。ウォーカーに覆いかぶされたリックだったが、ダリルの助けで何とか助かる。

大量のウォーカーを始末し、静まり返ったリネン室で、リックはリーダーの男を睨んだ。男は「襲われたから」と言い訳をしだすと、リックは「分かってる、仕方なかった」と言うと、ナイフをリーダーの男の頭上に振りかざした。男の頭からは真っ赤な血が流れた。

リーダーを助けようとした囚人の1人は、リックに立ち向かおうとするが、ダリルにボーガンを向けられ、走って逃げてしまう。リックは急いでその囚人を追った。

 

残った囚人達は自分たちは無関係だと言った。

 

走って逃げた囚人を全速力で追ったリックは、フェンスで囲まれた中庭に出た。その中庭にはウォーカーが数体いて、その囚人は急いでリックがいる扉に戻ろうとしたが、リックがすかさず、その扉を閉めた。武器もなくウォーカーに慣れていない囚人は「入れてくれ。開けろ」と叫ぶが、リックは「逃げろ」と扉を開けなかった。

囚人はウォーカーに囲まれそうになり走って逃げ、その場を去ろうとするリックの耳に囚人そ叫び声が聞こえた。

リックはなにかに取りつかれたように怖く、そして少し悲しげな表情をしていた。

 

 

ハーシェルの容態は安定していたが、まだ目を覚ましていなかった。生きをするたび膨らんでいたお腹が、膨らまなくなった事に気付いたマギー。その様子にベスが「何とかして。誰か」と叫ぶ。急いで駆け付けたローリがハーシェルのお腹に耳を当て、呼吸を確かめると人工呼吸を始めた。「戻って」と祈りながら人工呼吸を繰り返す。

すると、いきなりハーシェルがローリに襲いかかった。

皆あわててハーシェルからローリを引き離すと、ハーシェルはウォーカーになった訳ではなく、また眠りについた。

部屋の外では幼いカールが拳銃をかまえて、皆を守ろうとしていた。

 

 

リックが戻ったリネン室では、残った囚人2人にリーダーの男がリック達を騙そうとしていた事を知っていたか問い詰めていた。拳銃を突きつけるリックに1人の小柄な囚人はウォーカーにひっかかれリーダーらしき男に殺された囚人のタイニーは友達だったと言った。そして、自分たちはリーダーらしき男とは違い、薬物は好きだが人殺しではないと説明した。もう1人の黒人の囚人のオスカーも不法侵入で刑務所に入っただけで暴力は嫌いだと小柄な囚人は説明した。泣きながら命乞いをする小柄な囚人と黙ったまま何も言わないオスカー。リックは銃を突きつけながらオスカーに「お前は?」と聞くと「好きなようにしろ」と答えた。

 

 

リック達は2人の囚人を連れて、新しい独房棟へときた。そこは、手を縛られて銃で頭を撃ちぬかれた囚人達の死体があった。その様子に小柄な囚人はみんないい奴だったと弔った。リックはこの独房棟はお前たちの物だから、出たければ出てけと死体の転がる独房に2人を残して自分達の独房に戻ろうとした。不安でいっぱいの2人にダリルはまだここはマシだ、外は地獄だと言うと、リックも天国だと思えと言い立ち去った。ダリルは最後立ち去る前に「友達は残念だった」と声をかけた。Tドックも最後に取り残されていた囚人達の遺体は外で焼くようにアドバイスした。広い独房棟にまだ状況が掴めていない2人の囚人2人が取り残された。

 

 

戻ってきたリックにカールはハーシェルの生きが一瞬止まったけどママが助けたと報告した。リックはハーシェルの元へ行くと、ハーシェルは少し唇を動かしたが、何を言っているかは分からなかった。すると、ハーシェルの目がゆっくりと開いた。

ずっと付き添っていたマギーは泣きそうになりながら、「お父さん?」と話しかける。ベスも「お父さん」とハーシェルの顔を覗き込む。リックは優しい表情をしながら、ハーシェルの手にかけていた手錠を外した。皆が一安心し、顔がほころぶ。ハーシェルは何も言わずリックに手を差し出すと2人は固い握手をした。リックはハーシェルの手を握りながら、マギーとベスに笑いかける。その向こうではカールも笑顔で見つめていた。

ハーシェルの手を握りながら、喜びをかみしめるリックとは対照的に、ローリは早々と部屋を出て行った。

リックは繋いでいたハーシェルの手を娘たちに託した。

 

中庭ではキャロルが女ウォーカーの死体を前に1人で帝王切開の準備をしていた。

 

リックとローリは2人で外を眺めていた。ローリはカールが最近手に負えないと愚痴ると、リックは君は母親失格なんかじゃないと言った。ローリは「妻としては別の話…良くも悪くもね」とため息交じりに言うと離婚弁護士を雇う?と冗談を言った。リックも一瞬笑うと、ローリは続けて「食料があって、ハーシェルも生きてる」と言った。

 

 

ローリが「話に来ると思ったけど、もう話すことはない」と言うと、リックは何も言わずにローリの肩に手を伸ばして「みんな君に感謝してる」と言うとローリを残して立ち去った。

 

立ち去るリックを見つるローリの目からは涙がこぼれ、ローリはリックが触れた肩で涙を拭った。

 

 

感想

 

まずは、ハーシェル良かったーーーーー!

噛まれてもすぐに急いで切断すれば大丈夫って事か。

ほっとした。

ローリに掴みかかった時とか、仲間が仲間を噛むっていう最悪な状況になったと一瞬焦って、画面から目を背けてしまった。

 

何か、今シーズンというかシェーンを殺してからリックが少し怖い。仲間を守るためならどんな悪事もいとわない的な雰囲気が出てて…。

リーダー囚人はロン毛だし、オーバーオールを腰で結んじゃうあたりがもう悪いやつ感出てたから、こうなるかとは想像してたけど…。

残酷。

リーダー囚人が囚人タイニー殺すシーンとか…

リックがリーダー囚人の脳天に斧を振りかざすシーンとか…

今まで、残酷なシーンは主に相手はウォーカーだったのに、リックが平気で人殺ししてる。

ハーシェルが目を覚ましたシーンのリックの表情はとっても優しかったから、平気であって欲しくない。

 

カールが1人で刑務所内散策の暴走に出て、生意気になってるから心配だけど、ベスもめっちゃ強い子になってるし、キャロルも自分のデキる事を率先してやってる。

やっぱりこのグループ最強です。

 

後は、ローリの出産だけだけど、ハーシェルが目を覚ましたし大丈夫なんじゃないかな…

どうやらリックとローリは完璧に終わったという結論に至ったみたいだけど、これから産まれてくるのにどうするんだろうね。

ローリの言う通り離婚とかないしね……

 

来週産まれる予感!!!!

 

 

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