ウォーキング・デッド ブログ

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大好きなドラマThe Walking Ded をシーズン1からあらすじ・感想を書いています。※ネタバレあり

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【ウォーキング・デッド シーズン8】5話「懺悔」 ストーリー・感想

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The Walking Dead(ウォーキング・デッド)

 

 

1話ごとのあらすじや感想を書いていきます。

※ネタバレあります。

 

前回のエピソードはこちら

kaigaidorama.hatenablog.jp

 

 

シーズン8 エピソード5

題:懺悔(The Big Scary U)

 

~戦いの前~

 

「私は死ぬかも。きっと死ぬでしょう。命は望みません。私を許して下さった。だからもう死は怖くない。怖いのは無益な死です。お願いです。最後に1つお与えください。目的を」

ゲイブリエルが教会で神に向かって祈りを捧げていた。

 

 

ベッドの上で寝ていたグレゴリーが目を覚ました。誰かがドアをノックしたからだった。

「さぁ、起きてくれ。パンケーキだぞ」と言いながら部屋に入ってきたのはサイモンだった。「いらない?やった!はなし?お前の為に作ったんだ。ヒルトップの"ソルガム"を俺が製粉してね。愛が詰まっている。お前への愛を示したくて。よくやったな。何かあったら会いに来いといったろ」とサイモンが笑いながら話しかけると、グレゴリーは「だからためらわずに来た」と答えた。サイモンは「そうだ。俺の指示通り基地へ行った。いいか。俺に会いに来た。すでに策略を知ってた俺は対処していたが、あんたは知らなかった」とまるで意見を合わせるようにグレゴリーに迫っていた。サイモンが言いたいことを理解したグレゴリーも、サイモンが言う事を繰り返し、意見をすり合わせた。

サイモンのニーガンへの言い訳だろう。そしてサイモンは「ここへ連れてきたのは最大の危機に直面しているからだ。問題を解決できると言ったな?今日がその日だ。俺の愛で腹を満たし、解決しろ」とグレゴリーを食事が置いてあるテーブルの前に座らせた。ビビっているグレゴリーは「了解」と答えた。

 

 

 

「まずは…お招きいただきありがとう」

水の入ったコップを手に座っていグレゴリーは少し震えていた。グレゴリーと同じテーブルに座っているのはニーガンをはじめとする救世主幹部達だった。その中にはユージーンの姿もあった。

グレゴリーが「ニーガン、さっそく本題に…。状況は分かってる。交渉は困難だし、資源の供給も住人の統率もままならない。あなたは恐ろしい。だが私は何も知らなかったんだ」と言い訳を始めたが、ニーガンはおろか幹部達の誰も口を開かなかったが、グレゴリーは「いいかい。あなたと同じように私も人を殺すのが嫌いだ」と続けた。

ルシールを手に興味なさそうに聞いていたニーガンは「俺は好きだね。殺すべき者を殺すのが好きだ。殺すべき者を殺すべき時に殺せば、すべてが丸く収まる。みんな満足だ。確かに嘆く者もいる。だが1人を殺せば何百人も救える。それが俺たちの信条だ。人を救ってる」と笑顔で答えた。

 

グレゴリーは「だから、"救世主"なのか」とニーガンのご機嫌取りをすると、ドワイトがタバコを吸ってくると立ち上がった。しかしニーガンは「今か?」とドワイトにグレゴリーの話は聞かないのかと尋ねた。ドワイトは腕を組んだまま「必要ない。指示さえもらえれば何でもする」と答えると、ニーガンは笑顔でドワイトが出ていくのを許可した。

 

その様子を不安気に見ていたグレゴリーは、ニーガンに「なんの話だ?」とオドオドしながら聞いた。ニーガンは「そうだった。お前は人殺しが嫌いで、俺は好きって話だ」と話を元に戻した。

グレゴリーは「今回の状況は内部でも意見が対立している。始まる前に私が止める。こうしようと思う。住人に言うんだ。"聖域との戦いに加担する者は、ヒルトップの住人ではない。出ていけ"」と自分が戦いを未然に防ぐと言い出した。ニーガンは「お前がボスか?彼らはお前に従う?住人を追放できるのか?」とグレゴリーのリーダーとしての力を疑っていた。しかしグレゴリーは自信たっぷりに「あそこは私の家だ。今までもこれからも私がボスだ」と言った。

ニーガンは「お前がボスで今までもボスだったなら、なぜ未亡人はお前の町の住人を率いて俺たちに歯向かったんだ?」と聞いた。痛いところをつかれたグレゴリーが何も答えれずにいると、ニーガンは続けて「お前は両方にいい顔をしてる。お前はサオの細い策士で、細いサオを針の穴に通そうとしてる。お前の話を信じるべきか、何か別の事をすべき時だってことか…」と完全にグレゴリーを見破っていた。

しどろもどろになりながら、必死で弁解するグレゴリーは「私の忠誠はここにある。まさに今、ここに。本当に私は気づかなくて‥」と焦っていると、サイモンがグレゴリーの腕を触りながら「グレゴリー、俺は信じた。ニーガンを信じさせろ」とアドセンスした。

 

サイモンの言葉で落ち着きを取り戻したグレゴリーは「私の町にキツネが紛れ込んだ。彼女たちが私の寛大さを利用したんだ。そう気づいた今なら解決できる」とニーガンに訴えた。サイモンもグレゴリーの全面協力があればうまくいくとニーガンに訴えた。サイモンはもしダメなら皆殺しにすると言うと、ニーガンはルシールを机に叩きつけ「人員こそ資源だ。今や金より大事だ」と怒って立ち上がった。いつもは冷静なニーガンは怒りながら「俺たちは人員を基盤にして、ここを築いてきたのだ」と声を荒げ、「俺を誰だと思ってる?俺たちを勘違いしてないか?誰がボスだか分かってるのか?以前に逆戻りするか?教えてくれ」と迫った。サイモンは今回は不測の事態で危機的状況だと弁解した。

またいつもの様子を取り戻したニーガンは「プランAはリックと未亡人、王を生け捕りにし、3人を殺す。公衆の面前で教えを示すためだ。殺すべき者を最も残忍な方法で殺し、全員に見せつける」と立ち上がり大声で言い終わった時、銃声が聞こえた。

 

ニーガンが窓の外を見た。幹部の一人が反撃するか聞くが、ニーガンは「いいや」と答えた。ニーガンに装甲を装備していて弾の無駄だと言い、ロケット弾は貯蔵庫にあるからおしゃべりしようと言い出した。そしてサイモンにはグレゴリーを待機させておくように言い残した。そうしてニーガンは外に出て待ち構えるリック達と対面する事となった。

戦いの始まりだ……。

 

 

 

~現在~

トレーラーの中に閉じ込められているゲイブリエルをニーガンが襲い、ゲイブリエルから銃を奪い「こりゃいい。弾が満タンだ」と言うニーガン。2人きりの真っ暗なトレーラーで、ニーガンはゲイブリエルを座らせる。

トレーラーの周りはもの凄い数のウォーカーで埋め尽くされていた。

 

ニーガンとゲイブリエルは落ち着いた様子で話し始めた。リックの事をクソだと言うニーガンに、ゲイブリエルも怖気づく事なく「クソはあんただ」と返した。ニーガンはその言葉に少し笑った。

「奴は人を死なせる。確かに未亡人の夫と赤毛を殺したが、死なせたのはお前のリックだ。違いは大きい。グレゴリーを助けただど。あいつのバカなスピーチを聞いてたのに、なぜクソ野郎を助けた?」とニーガンが聞くと、ゲイブリエルは「怖いのは無益な死だ」と答えた。その答えにニーガンは笑いながら、出し抜いたグレゴリーを救う事が有益なのかともう一度質問した。ゲイブリエルは「そうではない。私の行動には何か理由がある。これが理由かも。あんたの懺悔を聞くことが……」と言うとニーガンを見た。

 

 

 

 

カーチェイスによってリックとダリルに車を奪われたニーガンの手下はまだ生きていた。道路脇で倒れこむ男にリックは銃を突きつけながら「化学工場のお前の仲間が勝ったのか?」と聞いた。男は血を流し話すのもやっとな状態だったが、「みんな負けだ」と言う。ダリルがその意味を聞くが話せない男に、ダリルは銃を向けてわき腹を軽く蹴飛ばした。男はみんな死んだと言う。動揺したダリルとリック。リックが生き残りはお前だけかと尋ねると、男は血で赤く染まったお腹に手を当てながら「俺と王と‥おのの男‥短髪のイカれた女だ」と答えた。そして男は「お前のせいだ。俺の仲間もお前の仲間も全員死んだ。そして俺も死ぬ」とリックを責めて息を引き取った。リックは死んだ男の頭にナイフをを突き刺し、転化するのを防いだ。

 

 

 

 

「少し待とう。部下たちが何とかする。これだけは確かだ。俺が死んだと思うなら、多くの者が死ぬ。俺には懺悔することなどない。お前が座ってる所で、シコって気を静めた以外は」というニーガンは暗闇の中だったが、白い歯が光り、笑顔だった。

しして「教えてくれなぜ聖職者に?」とゲイブリエルに質問をした。

ゲイブリエルは「神を愛し、人を愛している。両者を結びたくて苦しむ者に手を差し伸べ、弱さから救いたい」と答えると、ニーガンも「そうだとも。俺も人を弱さから救うのが好きだ。いろんな方法でそうしてきた」と同調した。ニーガンは続けて「住人が死ぬと言ったが、それを止める俺がいないからだ」と言うと、ニーガンはいつものように口笛を吹き始めた。

 

 

 

 

聖域内の会議をしていた部屋では残された幹部たちが揃っていた。女幹部レジーナが「ニーガンは死んだ」と言うと、サイモンは「俺がニーガンだ。この部屋にいる全員がそうだろ。不安を感じてるようだが、お前は誰か別の人間か?」と言った。ニーガンが不在となり、仕切るサイモンに、レジーナは「いいえ」と答えた。そしてレジーナは対策としてフェンス要員と労働者40名を背中合わせに配備してその隙に逃げ出すという案を出したが、話の途中でユージーンが「不適切だ」と反論した。ユージーンは群れの数を考慮すると、人数が不適切で数分しかもたないと発言した。レジーナは「えぇ。そうよ。労働者をおとりにして数人を外へ出す。基地に警告して"オペラ"と戻ってくる」ともう一度主張した。しかしユージーンもまた、成功の可能性か低く、混乱を招くと反対した。レジーナは期限が悪くなり、「それならあんたをおとりにすればいい。そしたら口ばっかりの男から解決策が出るだろうよ」と怒鳴ると、ドワイトが仲裁に入った。

 

ドワイトが「レジーナ、彼が正しい。数が多い労働者は味方にしておくべきだ」と意見を言うと、サイモンは「おとなしくさせる」と言う。そしてもう一人の男は数人が出られたとしても狙撃手に狙われるから、側面から物事を見ようと提案すると、「俺たちの誰かがこの事態を引き起こした。アレクサンドリアの反逆について会議してた。幹部が揃ってるときに奇襲された。こんな偶然あるか?奴らに筒抜けだったんだ。銃がなくてもネズミがいれば大勢を殺せる。言葉だけで‥」と冷静に分析した。

 

スパイのドワイトはバレないように必死に演技して「俺たちは殺されない。労働者たちも」と発言するが、サイモンに現実をみろと注意される。しかしドワイトは「俺たちは何ひとつ奪われはしない。脱出できる。お前たち2人のたわ言は聞きたくない。反論するならしてみろ。俺がリーダーになるか?」とレジーナともう一人の男、そして最後にサイモンを指さした。

 

サイモンはゆっくりとドワイトに近づき、ドワイトの顔に近づけてうなづきながら「さすが、ドワイト。その調子だ。腰抜けのネズミをあぶりだし、みんなの前でじわじわと殺してやる。数日かけてじっくりとな‥」とドワイトには笑いかけたが、ネズミの話になった途端にユージンの顔を見ながら話した。幹部たちはユージーンをスパイだと思っているようだったが、ユージーンは黙ったまま何も話さなかった。

そしてサイモンは「いい話ができた。それじゃ今日を最高の1日にしよう」と部屋を出て行った。

 

 

 

 

部屋に戻ったドワイトの部屋を誰かがノックした。落ち着かず立ったままのドワイトがドアを開けると、尋ねてきたのはユージーンだった。部屋に入ったユージーンは部屋の中を見渡しながら「先ほどの会合での支持に感謝する。何も言うまいと努力しても、脳と口が直結していて失言し取り返しがつかない」と言った。ドワイトが「失言じゃない。俺も同感だ」と言うと、ユージーンは感謝の印としてピクルスをドワイトに贈った。ユージーンは立ち去る前に「反逆者は誰かという話になったら、私が疑われるのは当然だ。だからこそ支持してくれて嬉しかった」とも一度お礼を言って、部屋から出て行った。

 

 

 

暗闇のトレーラーの中でのゲイブリエルとニーガンのおしゃべりは続いていた。ゲイブリエルが「弱者を救ったって?」と聞くとニーガンは「子供たちだ。道を示してやらないと、クズになっちまう。クソガキがろくでもない大人に‥。だから導いてやった。大人だってそうだ。政府や法律、宗教に罪悪感。人間は弱い」と答えた。

ゲイブリエルが「無実の者を殺す。あんたも弱い」と言うと、ニーガンは冷静に「正しいが間違ってる。俺が弱いのは無実の者を殺すから?そうではない」といった瞬間、外のウォーカーの群れの手が一枚の壁を突き破った。ウォーカーの手がトレーラの中まで伸びるが、ニーガンは部下が立て直せるかもう少し待つと言う。

 

ゲイブリエルは話を続け「なぜ弱い?」と聞いた。ニーガンは「質問が違う。どう弱いかだ。俺は強くもあるし、誰でも両面を持ってる。弱さを糧にして強くなることもできる。俺が強いのは一目瞭然だ。俺が来た時ここは無秩序だった。武器を持った獣たちが好き勝手していた。それを俺がまとめた。以前のリーダーは仕切れてなかった。奴は住人を弱くした。俺は住人を強くし、この世を強くする。今にわかる。お前を新しいプロジェクトにしよう。お前も強くしてやる。特別な目的を見つけてやるさ。あぁそうしよう。私は強い」と答えた。

 

ニーガンの話を黙って聞いていたゲイブリエルは「私は強い。人を殺した。基地を襲った時にいた」と告白した。ニーガンは立ってゲイブリエルを見下ろしながら「なるほど。それは強い。だが俺の強さと違う」と言うが、ゲイブリエルは「あんたはどう弱い?」と聞いた。

 

「死ぬかもしれない。あんたも。その前に懺悔し罪を許されたくないか?罪滅ぼしだ。真実を言葉にすればいい。本当に何も罪はないか?人を殺したのに?」とニーガンの前に立ち上がった。ニーガンは不要な殺しはしていないと答え、奴隷のような労働者もそれが経済だと言った。ゲイブリエルは「妻たちのことを聞いた。強制的に結婚させたんだろ」と言うとニーガンの表情が少し変わった。歩き出したゲイブリエルから離れながらニーガンは「全員、自分で決めた事だ」と言うと、ニーガンを追いかけるように近づいたゲイブリエルは「最初の妻は?この世界の前に一生添い遂げるという約束がウソになった妻は?」とさらに質問した。

 

「ルシール、俺に強さを‥」と息が荒くなったニーガンがつぶやいた。そしてゲイブリエルに襲いかかった。倒されたゲイブリエルはその隙にトレーラーの中の別の部屋へと隠れた。起こったニーガンは突き破られた壁から入ってこようとするウォーカーに、ルシールを何度も何度も叩きつけた。

そして「ゲイブリエル、誰も来やしない。あきらめろ。抵抗するな。外へ出るぞ」とニーガンは、別の部屋に逃げたゲイブリエルに呼びかけた。

 

 

 

 

自室でテレビゲームをしていたユージーンだったが、いきなりテレビの電源がきれた。「まったく‥」とつぶやいた。聖域は電力不足に陥っていた。

 

 

 

 

 

カーチェイスで倒れたニーガンの手下トラックに近づいたダリル。トラックからはオイルが漏れていた。リックに手伝うように言うと、トラックからダイナマイトなどの武器を回収した。ダリルは王国はもう戦えないから、この武器を使って聖域にウォーカーを侵入させ、残った者は降伏させようと提案した。日没までには決着がつくというダリルに、リックは労働者や家族がいると却下した。それでもダリルは本館の南側なら労働者は北側だし2階にいれば助かると意見を曲げなかった。リックは降伏しなければみんな戦うことになってしまうからやめるように説得した。

 

ダリルは納得していなかった。「あんたはやめればいい」と言うと、トラックから回収した武器を手に強行突破しようとした。勝手な行動をしようとするダリルの肩を掴み「計画がある。みんな従うんだ」と言うが、仲間が大勢死んでしまい計画変更だとダリルは一歩も引かなかった。そして「ニーガンや裏切った奴らのせいだ。人が死んでも俺たちは悪くない。仲間たちを守るためだ」と言い残したダリルは立ち去ろうとする。

 

「やめろ、おい。行かせない」リックがもう一度肩を掴むと、ダリルは「放っておけ」と殴った。倒れこんだリックもダリルに掴みかかった。

リックはダリルが持っていた武器を横転したトラックへと投げた。2人の本気の掴み合いのケンカが続き、ダリルがリックに絞め技をしていた。その後ろでトラックから火が上がっていた。気付いたリックは「ダリル、立て」というと2人は逃げた。そしてすぐにトラックは大爆発をおこす。

2人は無事だったが、燃えるトラックを眺めていた。トラックからは大きな爆発音が何度も何度もしていた。

 

リックは自分が乗ってきた車のキーをひねるが、エンジンはかからなかったが、ダリルのバイクは動いていた。リックは車から銃を下ろし「計画をやり遂げるんだ」ともう一度ダリルに念を押した。勝たないと‥というダリルにリックは「あぁ。勝たないと」と言うと、ジョーク交じりに「締め技は反則だ」と言った。リックのジョークに「知ってるよ」と返したダリル。そして車が動かず歩きになってしまったリックは「終わったら会おう」と声をかけた。「本当にやるのか?」と念を押したダリルに「あぁ、やる」と答えたリック。

そして2人は別々の道へと進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

「ルシールに協力してもらう。その銃もある。使うんだ。最も重要なのは、お互いだ。人員は資源だ。建物内に入り生きる」とニーガンが話しかけるが、ゲイブリエルの応答はない。ニーガンは先ほどルシールを叩きつけて退治したウォーカーを引きずり、内臓をかぶってウォーカーのフリをして脱出すると言い出した。そして「それか、お前を殺す手もあるが、それより協力しあいたい。それが俺の望みだ」ろ話を続けた。

 

別の部屋からゲイブリエルが返事をした。「私の最大の罪は殺しではない。違うんだ。信徒たちを教会から閉め出した。断末魔の叫びを聞き縮こまっていた。彼らを裏切った。神を裏切った。それから毎日裏切りの罪を軽減するため、祈り、目的を求めている。保証しよう。免罪符や許しの秘跡斜面を与えると一緒に行く。共に協力し合うことが真の恩寵(おんちょう)につながる。未来につながる。一緒に行く。もし懺悔するなら…」とゲイブリエルがニーガンに懺悔を求めると、扉の外で聞いていたニーガンが「まいったね。お前のしたことは残酷で卑劣で意気地のない行動だ。だが懺悔ってのはそうでないとな。最初の妻が本当の妻だ。唯一本当の妻だ。"死がわかつまで"はな。この世界の前あいつにウソをつき裏切った。病気になりあいつは死んだ。この世界になってから死んだ。俺は殺せなかった。俺が弱かったからだ。これが俺の懺悔だ。これで終わりかもしれないからな」と懺悔した。

 

ニーガンが懺悔すると、ゲイブリエルが「許された」と言って扉から出てきた。そのゲイブリエルを何も言わず殴ったニーガンは「どうも。銃は持ってろ」と言ってゲイブリエルに銃を渡した。

そしてニーガンは退治したウォーカーを目の間に「最悪だが、俺たちはこいつをたいらげないといけない」と言うと、ウォーカーの腐った内臓を文句を言いながら体に塗り始めた。ニーガンはウォーカーの内臓によって感染症になってしまった者もいると話し、ゲイブリエルはもウォーカーの内臓を体につけた。

 

ウォーカーの内臓をつけた2人は壁を叩き大きな音をだした。扉が開いて侵入してきたウォーカーは2人が生きた人間だとは気づいていない。何十体ものウォーカーが通り過ぎ、2人はまぎれてトレーラーから出る。そこにはおびただしい数のウォーカーがうろついていた。ウォーカーのフリをしながら銃を構えて進むゲイブリエルだったが、倒れたウォーカーの足を捕られて転んでしまう。立ち上がったゲイブリエルだったが、一体のウォーカーに気付かれ襲われそうになる。

そんなゲイブリエルを先に歩いていたニーガンが助ける。ルシールをウォーカーに振りかざし、ニーガンもウォーカーに襲われそうになる。抵抗しながらニーガンの後ろでゲイブリエルが銃で援護しながら建物入口へと進む2人。ニーガンはゲイブリエルを助けながら入口まできたが、2階からウォーカーが落ちてくる。「クソっ」と思わずニーガンの口からもれた。

 

 

 

 

 

電力不足となっている聖域ではまた幹部達が集まって会議していた。基地から食料などを集める日だったが誰も姿を見せておらず、リック達に襲われたんじゃなかと予想していた。するとタンクトップ姿で息を切らしながら入ってきた入れ墨の入った女が「きたわ。労働者達よ。反撃しろって」と言った。ドアの外に人の気配がしたサイモンが扉を開けると、そこには汚れた服をきた労働者達が集まっていた。

 

サイモンが「労働者は1階にいるという決まりだ。お前たちの活動場所は工場の階と屋外の庭に限られているはずだ」と労働者達に向かっていた。労働者の中の1人の男が「下は暑すぎるし外には出られない。電気を直せ」と要求した。サイモンは壊れたんではなく、節約だと説明しなだめようとするが、その男は納得などしなかった。暴動がおきる寸前のところをドワイトが「みんな落ち着け。必ずなんとかする。もう少し時間をくれ」と頼むが、水までも不足している労働者達は限界にきていた。働いたら守るという約束が守られていないと訴える労働者達をなだめる事は不可能に近かった。次々と要求が飛び、ある労働者からはニーガンは死んだのか?と質問が飛ぶ。サイモンが工場の階へと戻るように怒鳴るが、サイモンでは労働者達をまとめる事ができなかった。

 

するとレジーナが銃を出し「私がニーガンよ。他に弾が欲しい者は?いないの?」と労働者に向けて発砲した。静まり返った廊下に、口笛の音が響いてきた。

ニーガンだ。

労働者達や幹部たちは振り返り、次々と膝をついた。そこにはニーガンとゲイブリエルの姿があった。ニーガンは笑いながら「レジーナ、やりすぎだぞ。ここにいる大勢が俺が死んだと思っただろう。食われて戻ってこないと。それじゃ、俺が誰だか思い出させてやろう。レザージャケットにルシール、タマ袋は鋼鉄製だ。その時が来るまで絶対に死なない。それじゃ失礼させてもらう。サンドイッチを食ってシャワーを浴びる。ディープティシューマッサージもフランキーにやってもらう。いっぺんにやろう。その後はまじめに仕事するぜ。俺の右腕と話そう。なぜこんなことが起きたのか解明するんだ。そして今までやってきたことをやろう。人々を救う」と演説したニーガンは、右腕サイモンにルシールを向けた。

 

労働者の1人から「ありがとう。ニーガン。神のご加護を‥」と言葉が飛ぶと、ニーガンは嬉しそうにゲイブリエルに向けて「これが俺の仕事だからな」と笑った。そして「お前たち、彼を2番に連れていけ。優しくな」とゲイブリエルのことを部下に指示し、立ち去って行った。ゲイブリエル男2人にどこかに連れていかれた。ユージーンは黙ってずっとその光景を見ていた。

 

 

 

 

シャワーを浴びたニーガンは幹部たちと会議室にいた。リック達が奇襲に使った武器のでどころは、武器庫から盗まれた物だと分かった。労働者達は1丁も盗めないので、裏切者がいるとサイモンは言った。ニーガンが裏切者をどうやって見つけるのか聞くと、サイモンはいつ武器がなくなったか分かれば方法と人物が特定できると言う。

武器の入っていたバックについた血を見つけたユージーンは、会議中何かを考えて、そしてドワイトをじっと見つめた。

 

 

 

 

歩いて目的地を目指しているリックは上空にヘリコプターが飛ぶのが見えた。動揺し、もう一度空をみるとヘリコプターはいなくなっていた。

 

 

 

 

 

会議が終わり部屋から出たユージーンをニーガンが呼び止めた。

「よう。できる子博士。大チャンスだぞ。外の臭い大群を一掃する方法を考え出せば、お前をハッピーにしてやる。ベストを尽くすことは分かってるが、考え出せなければさっさと殺してやるぜ。今後の大惨事を見ずに済む。食料や水がなくなるからな。つまり、どちらにせよ俺は味方だ」と話すニーガンに、ユージーンは黙って聞いていた。

 

 

 

 

 

ひたすら歩くリックを見張りの高台から見つけた武装した音は、"ピー"と小さい音で笛を鳴らした。

 

 

 

 

ユージーンはマクラを手にしてゲイブリエルのいる部屋をノックしていた。ドア越しに「ゲイブリエル、ユージーンだ。ユージーン・ポーター博士だ。隣人であり、一緒に旅をした。犬も一緒に食べた。人生を共にしたとも言える。聖域への歓迎を伝えに来た。厄介な暑さで嫌気がさしてるだろうから、これを持ってきた。歓迎の品だ。少しは楽になるといい」と話しかけるが、ゲイブリエルからの応答はなかった。ユージーンはもう一度ノックしゲイブリエルの名前を呼ぶが反応はない。ユージーンは持っていた鍵で扉を開けると、汗をかいてうずくまっているゲイブリエルがいた。ユージーンは慌てて駆け寄り「今すぐカーソン医師の所へ」と言うと、ゲイブリエルは声を震わせながら「そのとおりだ。そのために来た。私たちは……そのために…。カーソンはマギーの主治医だ。彼をここから出し、連れて帰る。彼を‥‥」と絞り出すような声で言ったゲイブリエルは目を閉じた。

 

 

 

 

 

感想

 

今回は、リック達が奇襲をかけたあの戦いの日の裏側を見る事ができた回なんですね…。ストーリー的にはほとんど進んでないけど(笑)

 

まずはリック&ダリル‥何やってんの(笑)バカじゃない(笑)男同士の友情みたいな感じでうまく終わったけど、大事な武器爆発してるじゃん!!!

王国が戦えなくなった今、ダリルが言うように強い武器を有効的に、ここだってタイミングで使わないと勝てないじゃない…。謎の喧嘩で爆発させてんじゃないわよwww

 

 

そしてゲイブリエル助かったけど、ゲイブリエル若干うざ(笑)「許す」とか言って逃げた部屋から出てきてニーガンに一発殴られるシーンは爆笑してしまった!

勝手に許すな(笑)しかも許してあげたのに殴られて最後はダリルと同じ調教部屋に閉じ込められてるじゃん…(笑)

でも今回はニーガンの人間らしさが少し出てた‥。この世界になる前に浮気して、その妻はこの世界になってから病気で死んだって言ってるけど、それがきっかけで今のニーガンになったとでも言いたいわけ?そんなことくらいどうって事ないでしょ。

マギーなんて夫を目の前でグチャグチャにされたんだぞ!

 

そんなニーガンはゲイブリエルを置いて逃げるかと思いきやちゃんとゲイブリエルを助けてあげてるし、なかなか掴めないな~ニーガン。でも労働者達がニーガンを見た瞬間にひざまづくとかニーガンの独裁者感やばいよね。それでも労働者達はニーガンにお礼を言ってる‥。需要と供給なのかなんなのか……。ま、間違ってもサイモンには無理だって事が今回分かったね。そういえば労働者達がひざまずいてる時ちゃっかりゲイブリエルもひざまづいてたんだけど‥(笑)ここも笑えたポイントwwお前もかよって(笑)

 

 

それよりユージーンは何を考えてるんだろう。多分ユージーンはドワイトがスパイだって気付いたよね。ユージーンがドワイトの部屋にピクルスのお礼を持って行った時、ユージーンはドワイトが掘ったチェスの駒?を触って、赤いペンキがまだ乾いてないと怒られてた。その時ユージーンの指にもペンキがついてた。多分、あの武器が入ってたバックについてたのは血痕ではなくて、ペンキだと気付いたんだろうな…

ユージーンはニーガンにチクるのかな…

 

やっとゲイブリエルの無事を確認できたのに、またゲイブリエルの事を心配しなくちゃならない(笑)ニーガンの言ってた感染症かな?リック達は今まで誰もかかったことないのに……。不思議。

 

 

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